初恋

入院中、朝の回診以外に、夜に先生が様子を見にきてくれることもあった。


それは時間も決まってないし来てくれるとは限らないのでベッドで待ってるわけではなく、ある時廊下で会いそのまま歩きながら話した。


先生と歩きながら話す、と言うのは初めてで、なんかそれがデートみたいでぼくはうれしかったのだ。



あの時、ふたりが歩いていたのは病院の廊下などではなく、涼しげな針葉樹林の並木道で、予約しているペンションに向かうところだったのだ。


例え会話の内容が、「はい。きのうよりは漏らしてません。」とかだとしても。

虹の彼方に

忘年会部屋の完成もたのしみだけど、マンションもまたきれいにすることにした。


そもそもこの部屋のテーマは恋人部屋だったのだ、このように。



それが電気釜持ってきたりレンジ置いたりしてる間に所帯もないのに所帯じみた部屋になってしまったのだ。



病気中もアプリで出会ってやり取りしてた人はいたんよね〜。でももともと顔がタイプじゃなかったのと自分の話が多いのとで一度も会わずに終わった。ミュージカルがすきなひとで、特に『メリーポピンズ』がすきって言うからぼくも見てみよう、と思って見て。それでその頃凧揚げにハマってたわけ。


人との出会いは、その後長く続く場合もありゃあ、すぐ終わる場合もある。でも何らかの影響は与えあっていたりする。


まだまだ人と出会いたいし、恋の花火もドドーンと上げたい。夏やしな！