あっ痛い

　大相撲の春巡業が神奈川県藤沢市で行われた。その土俵で子ども相手の稽古に臨んだ人気者の高見盛が子どもたちの集中砲火を浴びた。容赦のない子どもたちを適当にあしらっていたらしいが、意想外の首投げを喰らい、土俵下に転落した。その拍子に高見盛は古傷の右ひざを負傷した。

　人気者の高見盛だけに、多くの子どもたちの指名を受けサービス精神旺盛に応じていた結果の惨劇であった。幸いに怪我の状態はそれほどでもなかったが、今にも泣き出しそうな顔で花道を引き上げる高見盛だった。

　小生は相撲力士の中では、この不器用であり、気の弱そうな東北人特有の雰囲気を醸し出す高見盛が大好きである。今回の巡業でも人気者ゆえの結果らしいが、好漢高見盛の次の場所での活躍を祈ってやまないのである。

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