喫煙家に辛いはなし

　１０月１日からの「たばこ税」引き上げにともない、日本たばこ産業（ＪＴ）は、全１０５銘柄のうち１０３銘柄を、同時に１０月１日から値上げ販売すると発表した。代表的な銘柄のマイルドセブンは３００円から４１０円になる。各銘柄では、たばこ税引き上げ分に数十円上乗せする形で、過去最大の値上げ幅になるようである。

　今回のたばこ税の引き上げは税収面での増収より、健康面の配慮から、と民主党政権は説明してきているが、年間１５００億本の売り上げが、２５％程度減ると見込まれており、むしろ税収面では減収となるようである。

　ＪＴは国内市場の６５％を占める最大手の企業だが、ほかのたばこ企業も同じ程度に値上げに踏み切ると見られるだけに、たばこは一箱４００円時代に突入することになる。しかし一早くたばこの害の駆除のために一箱１０００円で販売している先進国から見ると、まだまだ日本は安すぎるとも思えるのだが。

　従来からの禁煙運動の拡がりの中で、中年男子層を中心に禁煙に踏み切る人たちが増えている。さらに今回のたばこの値上げにより一層のたばこ離れが進むと見られる。ＪＴでは３月に２カ所の工場を閉鎖しており、来年３月にも１工場を閉鎖する予定だという。状況によってはさらに他の工場の閉鎖にも追い込まれることもありそうである。

　ますます喫煙家には辛い話である。世の喫煙家の諸君よ、是非今回の値上げを機に禁煙に踏み切って見てはどうだろうか？。あの舘ひろし氏はＴＶで禁煙を宣言していたが果たして成功しているのだろうか？そちらもいささか気になっている。