ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

TVドラマ「新参者」

2010-04-26 10:58:39 | TV DVD
 一風変わった刑事モノドラマである。日本橋署にあらたに赴任してきた加賀刑事(阿部寛)が、下町に色濃く残る人情味溢れる人々とのふれ合いを大事に、事件解決に挑む話である。

 先週の第一話でマンションの一室で殺害された年配の女性をめぐり、容疑者が色々と浮かんでくるが、その一人一人のアリバイや、被害者との係わり合いから、加賀刑事は順次容疑者を除外していく。

 事件現場に残された名刺から保険会社の職員(香川照之)が疑われるが、犯行時間に彼は手焼き煎餅屋に立ち寄っている。そのアリバイを巡る煎餅屋(市原悦子)の家族の、下街の江戸っ子らしい応酬が、実にジーンと涙を誘う。涙が止まらなかった。(カミさんに見つからずホットしている)

 そして昨夜、被害者のテーブルに残されていた人形焼の容器の指紋が、料亭のおかみさん(夏川結衣)のものだった。その謎にせまる為に夫婦の葛藤も明らかになるが、加賀刑事はおかみさんの容疑も晴らしていく。

 相手の心理をじっくり読み、「何しろ新参者ですから」と人情の機微に触れながら、容疑者を絞り込もうとするする加賀刑事の行動が、このドラマのテーマーである様だ。その辺がこのドラマの面白いところだと思う。

 今後の展開は中々読めないが、警視庁捜査第一課から派遣さた、ベテラン刑事の泉谷しげるや係長の木村祐一との対比が面白い。ジャーナリスト役の黒木メイサの謎めいた動きなどもあり、このドラマも今後が楽しみである。

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