ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

いじめと先生

2010-11-12 16:50:50 | 独り言
 今朝の朝日新聞「声」に載った、三平さんと言う大学生の投書に胸を打たれている。先に小学6年生の子どもが、飛び降り自殺した痛ましい事故のニュースを見ていることから、尚更なのであろうと思う。以下にその内容を転載してみる。

 【 私が小学校4年の時、クラスに「菌扱い」されて孤独だった子が不登校になった。私は哀れに思いながらも、かばいもせずに笑っていた一人だった。担任だった先生はたびたび、彼の自宅に行って来たことを生徒たちに話した。その度に私たちは心のどこかで反省していた。
 不登校になって半年も経過した頃、彼は先生の働きかけもあったか、ひょっこり登校して来た。私たちは彼を久し振りにみて驚いたが、バツが悪くて何となく放っておいた。先生は出席をとりながら、彼の名を呼んだ後、しばらく黙ってしまった。
 何事だろうと先生の顔を見ると、ポロポロと涙をこぼしているではないか。大人の男性が泣く姿など初めてみた私たちは度肝を抜かれた。「あぁ、君が学校に来てくれて本当ににうれしいんだ。このクラスは君がいて、この人数でやっと一つのクラスなんだ」先生は泣きながらこう言って、また出席をとり始めた。
 みんな黙っていた。それ以来彼がいじめられることはなかった。私たちは「いじめ」がいかに下らなくて悲しいことであるか、先生の涙をみて学んだと思う。 】

 粘り強く生徒の指導に力を尽くす先生にも感心したが、その先生の涙から「いじめ」のつまらなさ、下らなさを学んだ、生徒達も素晴らしい感性を持ったものだと思う。今朝はこの投書を読んで、小生自身も涙が止まらなかったのも事実である。(歳のせいで涙腺も弱っている) 
コメント
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