ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

「龍馬伝」終了す

2010-11-29 11:59:10 | TV DVD
 一年間楽しませて頂いた、NHK大河ドラマ「龍馬伝」が終了した。徳川幕府の大政奉還が実現した裏側で、さまざまな立場の人達が暗躍し、龍馬の存在そのものが危険にさらされる。最後の近江屋での襲撃場面が凄惨ながらあっさりと描かれていたのが救いだと思った。

 このドラマは福田靖氏のオリジナル脚本になるもので、坂本龍馬、岩崎弥太郎、武市半平太の3人を主役に、江戸時代から明治時代にに変わりゆく日本の政治の流れを追ったものだと思う。そのドラマの流れには、史実と称されるものとは異質のものがあるとの論評があったが、ドラマとしては実に面白く視聴者を引き付けていたものと思う。

 ドラマは明治の代まで生き残り三菱財閥の基を築いた、最下級武士の出の岩崎弥太郎が、恵まれた環境に育った龍馬に嫉妬し、反抗しながら、最後にその命を救おうとする場面が、彼も龍馬の命を懸けて成し遂げた業績を評価していたのだと思ったのでした。

 この明治維新を実現させた立役者とされた龍馬だが、勝麟太郎に多くの人達の力があったからこそと述懐する言葉に、早くに命を散らした多くの先人たちを想いやる心優しい面を見ることができるのである。福山雅治演ずる龍馬をめぐる女性陣にも魅力的な女優さんたちを配して、特におりょう役の真木よう子の清冽な演技が印象に残っている。

 来年の大河ドラマは、戦国時代を逞しく生き抜く女性たちを主役にした「お江」が放映されるらしい。そちらも楽しみに放映開始を待ちたい。
コメント (3)
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