寒さを迎えるこの時期
さまざまな植物の実りの季節でもあります。
春、妖艶な花を咲かせてくれた 「しきみ」、
今はこんなに面白い形の実を付けています。
この実が猛毒の事から
[悪(あ)しき実]の(あ)をとって 「しきみ」と呼ばれるようになったとか・・・。
それにしてもこの形、もはや自然が作り出す芸術?と言ってもいいくらい。
この実、じつは悪い事ばかりではありません。
とても良い香りがするのです。
悪い事ばかりでは可愛そうだからと
良い香りと、面白い形を備えている悪しき実、
世の中は ちゃんと公平に出来ているんだね。
先枯れの葉に寂しくつる下がる可愛いつぶらな実 「にしきぎ」
空は秋色。
澄み切った空気を通して秋の陽ざしが降り注ぐ中で
赤く熟れた柿のような姿の実が 二つが寄りそっている。
冷たい風にさらされたり、
温かい陽ざしに包まれたりしながら
心静かに 季を待っています。