山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

コオロギと私、不思議なご縁

2013-09-24 12:30:01 | 日記






いつの間に家の中に入り込んで来たのか
こおろぎが コロコロコロコロ鳴いています。

昔の家ならともかくも
現在のこんな住まいでは 戸外に出るのもままならないでしょう。

さりげなく きゅうりを縦に切って置いて床に就きます。

私は毎晩 このこおろぎの心に沁みるような
優しい音色を聴きながら 眠りに就きます。
なんて贅沢なことでしょう。

今この広い宇宙の一点で
私とこおろぎが 一つ屋根の下ににすんでいる。
考えてみれば 本当に不思議なご縁・・・?

いつの日かこの声も聞けなくなるでしょう・
こんなに沢山の癒しを頂いてきたのに・・・
でも、私は何もしてあげることが出来ない・・・

当たり前の様に思って生きてきたけど
知らず知らずのうちに
小さなこと、大きなこと、
沢山の人から、沢山の物から
いろんな支えを頂いて生きている私、


小さな秋の花 「ふうろそう」 
めずらしい「白花つりふねそう」
そして 「つるこけもも(?)」 です。




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父母への感謝と後悔

2013-09-17 05:32:39 | 日記


故郷の庭にも沢山自生していました 「ほうづき」
今は 「食べるほうづき」 と呼ばれているそうです。

「心配ごとはいつだってあって・・・」
「目の前の事に追われて、自分を見失わないように・・・」
「今を一生懸命に生きれば、後の事はちゃんと生きてきたようになってくるはず・・・」

母の言葉が身にしみる 秋 彼岸です。
何一つ納得のいくことが出来ないままに 年を重ねてしまって・・・
両親への 感謝と後悔 さまざまな思いが交錯しています。





目の前の景色も、風の音も、虫の音も、秋一色となって来ました。

小さな可憐な野の花 「南天はぎ」 「みずひきそう」
爽やかな中に優しさとぬくもりを一杯にふりまきながら
「私たちは今を精一杯に生きているのよ」と
私を諭してくれているかのように・・

私たちはいつだって
可憐な花々から、
育ててくれている大地から、
沢山の自然の恵みを
お借りして生きているのかもしれませんね。
 


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風音を聞きながら

2013-09-10 15:24:16 | 日記


万葉以来 歌人によくうたわれている秋の七草 「ふじばかま(園芸種)」
 宿りせん 人のかたみか ふじばかま
 忘れがたき 香に匂いつつ       紀貫之
半乾きの時 芳香がするそうです。

万葉人の忘れがたき香りとは いかなる香りなのでしょうか?

花期が終わりに近づいてきましたら 摘んで日陰干しにして
自然の香りを楽しんでみたいと思います



白い花弁に細かい濃い紫の斑点がくっきりと浮かぶ神秘的な花 「あけぼの草」

花の色を曙の空に、花弁の斑点を曙の星に例えて
このように名付けられたとか・・・。
 
それにしてもわずか1cm足らずのこの花に
なんと繊細な模様でしょう。

誰も手を加えない、小さい花故に
自然の奥深さと迫力を感じ
胸を打たれる思いがします。



夜半の雨に清められた空気の中で
ひっそりと咲く 「やましろぎく」
他の野菊とは一寸変わった 味わいのある野菊です。

穏やかに花が咲き のどかな空気の流れる山中に
踏みにじっても顧みられない野の花々。

しみじみと見つめれば 
語りかけるような姿に思えて
風音の中で 静かに耳を傾けて聞いてあげたい。
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寂しき 秋草

2013-09-01 17:08:23 | 日記


色み始めた稲穂の黄緑に良く映えて
秋の訪れをいちだんと感じさせてくれる 「われもこう」
夕日を浴びながら、
爽やかな空気と、秋独特のわびしさを漂わせて
草むらに疎疎と咲いています。

私たちは勝手な生き物で、
自分の都合の好い様に、環境を作ろうとしています。
その結果、こんなにも可愛らしい秋を代表する花々も
次第に姿を消してきました。

もう一度、環境やあらゆる生命に感謝し
護っていく気持ちを持たなければ 私たちの生命も危ういのでは・・・・


  われもこう、すすき、かるかや 秋草の
  寂しき限り 君に送らむ      牧水




夏の終わりを飾るにふさわしい 風情ある花 「まつむしそう」

「まつむしそう」とは誰が名付けたのでしょうか?
素敵な名前とはおもいませんか?

耳を澄ませば、微かに
「チンチロ、チンチロ、チンチロリン♪」って聞こえてくるような・・・




日当たりのよい草むらに
丈夫な つるになって咲く嫌われくさ 「ぼたんづる」
でも 香りも良く
花はこんなにも綺麗!

一雨ごとに涼しさを増して
足早に秋がやってきました。
殊にこの季節は 咲く花に、枯れゆく花に
命の尊さ、物の哀れ、人の哀れを感じる、
そんな季節ですね。


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