春隣、まだまだ寒さ厳しいこの時期ですが
微かな春の予兆に目を向けて明るい季節に思いを馳せています
去る十六日の新聞で梅の開花の記事を見ました
昨年よりは一週間早いとのことです
私は早速外出のおりにカメラを持参しました
やっぱりちらほらとほころび始めていました
梅は奈良時代に薬用として中国から渡来したそうです
気品ある花と香り春の訪れを知らせてくれます
当時は花と言えばさくらではなくて梅であった様です
万葉集にも118首も詠まれているそうです
我が園に梅の花散る久方の天より雪の流れくるも 大伴旅人
花ことばも素敵で高潔な心、忠実、だそうです
昨年末より玄関を飾ってくれていた切り花の紅梅です
外に咲く梅に比べれば香りはほのかですが
「なんという優しさでしょう」と一輪一輪咲きあげるごとに
ほっっとして心が癒されます
一雨ごとに土が潤って「春蘭」の葉が生き生きとしてきました
葉の先に厳しい寒さの中にも春をじっと待つ強さと清らかさを感じます
冬空にくっきりと可憐な蝋細工の様な花を咲かせてくれます「蝋梅」 です
この花も原産は中国で一七世紀に渡来したそうです
花ことばは慈愛だそうです
花の少ないこの季節にあまい芳香です
気の早い妖精が楽しく遊んでいるそんな情景です
年末から早春を代表する鉢花「シクラメン」 です
細い花茎に花弁をそりかえらせて咲く姿から「かがり火花」と和名だそうです
ハート型の葉は様々な模様が美しくうつむき加減に咲く姿があいいらしいです
花々が美しく咲くには冬の厳しい寒さをとうりこさなければなりません
そうして美しく咲くことを「春化」と言うそうです
人類も今は厳しい寒さのまっただ中の様にも思われますね
でもやがて立春です
ワクチンもできて「春化」もまじかと思いたいです
私達に出来ますことはコロナにかからないことと思っています