難（南）を転（天）じて

十月から始めました私の拙いブログをご訪問下さった
皆様、本当に有難う御座いました。
又、コメントを入れて下さった
shiori子様、ぐうじ様、みやこわすれ様、となりのおばさん様
皆様のコメントに励まされ、
今まで続ける事が出来ました。
お正月が終わって落ち着きましたら
又、心を新たに再開させて頂きます。
その折には、お叱りなり、ご指導なり
コメントを頂けますと嬉しいです。
「難を転じて、福となす」
南天の写真に因んで、語呂合わせにしました。


お寒くなって参りました。
どうぞ皆様、風邪などには充分に気をつけられまして
良いお年をお迎えくださいませ。

さあ～、出番ですよ

もみじやどうだんつつじの、華やかな紅葉が終わって
深々と静まり返った野山。本格的な冬に入っていくはざまで、
「さあ～、あなたたちの出番よ」と言えば
「キャ～キャ～」と声を上げながら、両手を青空に広げ、
真っ赤なほっぺをつやつやと輝かせて、お日様のとりっこ。
まるで幼稚園の運動会みたい。
そうね。今一番日が短い時だもの。
今に冷たい雪が降れば、たちまち黒くなって落っこちてしまう。
冬枯れのさみしい野山に、ひと時の彩りを添えて
今こそ見頃、　「紅紫檀」　です。

寒い朝早く、そ～っとカーテンを開けると
私の見ているのも気付かず、小さな目をキョロキョロさせながら
「一番おいしい実はどれ？」とばかりに
枝から枝に飛び移って啄ばんでいる　山ガラ
まるで、育ち盛りの男の子みたい。
雪が降っても一月半ば位までは小鳥たちの空腹を満たしてくれる。
でも、今が食べごろ、「うめもどき」　です。

褒められもせず、疎まれもせず

門先きでふと、呼び止められた気がして
振り向けば、そこには「ヒマラヤユキノシタ」が。
肉厚のまーるい葉っぱに、細長い花茎、淡いピンク色の小さな花を風に揺らしながら
ここにやって来ました。
あれから10数年、綾小路さんではないけれど
大きな葉っぱをしっかりと増やし、太短い首に濃に大きな花を乗っけて。
慌てて植物図鑑を見たら　ヒマラヤユキノシタの交配種「ハイブリダ」にそっくり。
褒められもせず、振り返られもせず、かといって疎まれもせず。
しっとりと、落ち着いた風情で、それなりに綺麗。
前にかがみこんで、じーっと花を見つめながら聞いてみました。
「ここに連れられて来られたけど、幸せだった？」

体に良くて、可愛くて

硬くてつややかな葉っぱの陰で
ひっそりと、うつむいて咲いている、お茶の花。
なんだか、ちょっと前の日本の女性のイメージ。
実になるのは来年の十月頃だって。
そうか！硬い葉っぱは、寒い北風から花を守り、
うつむいている、花弁は寒さから雄しべ，雌しべを守っているんだ！
そう思うとなんだかこの花が、余計に愛しく感じらる、と
花の気持ちがわかった気がしているけど、全然違うかも………。

親から子供へ、子供から孫へと脈々と受け繋がれる命、
老いた者をいたわり、幼い子供を慈しみ育てる、
これって、ちょっと前までは、当たり前だったような。
ん……………？
眉間にしわを寄せて、渋いお茶を飲みながら、
パソコンの前に座っている私こそ、
ん…………………………？ですね。

エッ！あなたは いつからここに？

仲間を作ってササユリを育てています。
播種して、早くて7年、10年以上たった今もまだ葉っぱ1枚のもあります。
それはそれは至れり尽くせりなのですが……

去年の夏の終わりとんでもない所に小さなタカサゴユリの芽を発見。
どうせこんなとこでは育ちっこないと思っていました。
ところが、この11月の初め、可愛いつぼみが！
11月半ば、ちょっと暖かい雨のあと見事に開花。
私の毎朝のホーキ攻撃に耐え、
ある時は子供たちのボール遊びに参加し
またある時は、おじさんの大きな靴の下敷きになったかも………？
幾多の困難を乗り越え、この立派な開花！身長わずか17,6cm
ササユリを育てておるって、おこがましくない？
タカサゴユリに、心を育てられた私……で～す。