雪解けを待っていたかのように

例年にない大雪に見舞われました。
積雪はおよそ110ｃｍ
見る見るうちに積もり始め
いつものありふれた景色が一変し、別世界のようになりました。

キラキラ光りながら灰色の空から降ってくる雪も
真っ白く積もった雪も清らかで美しい。
でも、ほどほどでなければ・・と
被害に遭われた方々の事を思っています。



早春の到来を告げるように
雪解けとともに咲き始める　「くろやなぎ」

池のほとりの日当たりのよい場所に
優しくこの花が芽吹き始めると
豊かな四季の日本に生まれた事を感謝します。

寒さをはねのけてふきたつ木々の芽に心動かされ
春の息吹が五感に伝わってくるように思われます。

これからは色々な植物が一斉に芽を出し始めるでしょう。
一本一草新しい小さな命に心を寄せ
寄りそって見守っていきたいと思います。

厳しい寒さの中で

厳しい冷え込みと大雪の中
おごそかに立っておられる、お観音様
雪を頂いたお顔には迫力さえも感じられます
？百年その風雪に耐え多くの方々の悩み苦しみをお聞きになり
ご利益を授けるために立ちつくしておられます。

でも厳しい時ばかりではありません。
優しい春の陽ざしに包まれて
穏やかな秋の日溜まりの中で、
ほほ笑んでおられるようにも・・・







厳しい冬
優しい秋（野菊をあしもとに）

決して後戻りのできない私たちの人生
辛抱強く、少しずつ前に進むしか有りません
その先に有るものをしんじて・・・・

同じお観音様でも　その季節によって（心の持ち方によって？）
お顔がちがって見えませんか？

「私は ここにいますよ」

木々の芽は固く　閉ざされた冬の情景の中でも
一枝一枝は来るべき季に備えて
しっかりと冬の陽を集めています。

「わたしは生きていますよ」
「春をまっていますよ」　と
北風の吹くたびに　大きく揺れながら
言っているように見えます。






深い雪の下で眠っていた　「福寿草」　と　「スノードロップ」
「私もここにいますよ」
「今、目が覚めましたよ」　と言っているかのように咲き始めました。

早春にいち早く咲く　小さな花々が
持っていた分の力を振り絞って
がんばって花を咲かせてくれています。

立春とは言っても　これからまだまだ寒い日も有るでしょう。

愛おしく思いながらも
私は　ただただ見守ることしか出来ません。