まだ父母健在の時、いつも散歩していたコース。今日は久し振りに行ってみた。
明治と昭和に大きな水害に見舞われたこの地区。主人が自治会長の時に
ここに緩衝地帯を設けようと、市を揚げて植樹した所だ。
以前の散歩の時もまだまだ地面が見えるほど、幼木ばかりだったのに、
今日行ったら、大きくなっているのに驚いてしまった。
まるで森のようだ。
ただ祖母から伝え聞いている台風の怖さ、(その時はこの部分の土手が
切れた)から考えると、これくらいの木なら流されてしまうかも??
まだまだ大きくなって、この地区の人を助けてね。
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昭和18年の台風は伝え聞いている所によると、この地区に大被害を与えた。
家もことごとく流された。実家は漬物屋をしていて、工場は殆ど流された。
流されながら、大きな漬物桶が、ポコン、ポコンと大きな音を立てて
水の中から浮かんでは壊れて行ったそうだ。
祖父母は腰に縄を巻き付け、2階の窓から大きなクスの木に泳ぎ着いたそうだ。
前の家の人と4.5人で、みんな眠っても落ちないように一緒に体を
木に巻きつけて一晩明かしたそうだ。そんな大きな木に育つのはいつのことかなぁ?