こんばんは。
今朝、いやな予感が。
自宅のパソコンが長時間、「更新」を始めてしまって。
案の定、OSが「Windows11」にアップデートされてしまいました。
キャンセルしたつもりだったのですが。
「このパソコンはWindows11に適合しています」のメッセージが出ていて、でも、動かなくなるアプリが出てくるのがいやで、Windows10のままにしておきたかったのですが。
とりあえず、これで使ってみます。
これまでも、OSの「ダウングレード」は何度かやってきました。
新しいパソコンを購入すると、最新のOSがインストールされていますが、仕事の関係で、一つ前のOSを使用する必要がある場合など、あえて古いOSに入れ替える場合があります。
なので、私物ではありますが、Windows10のままにしておきたかったんですけどね。
【自分ではどうにもならないこと】
今日から「テッパチ」という自衛隊物のドラマが始まります。
そして、今は、フジテレビ系で自衛隊の特番をやっています。
「自衛隊」で思い出したのですが。
もう50年ほど前の事になりますが、私が中学3年生の時でした。
進路をどうするか、という時期になっていて。でも、経済的に大学進学は難しい状況でした。
私が進みたかった進路は、「土木・建築関係」でした。
ただ、高校から大学進学が難しいこと。地元福井県内には「土木・建築関係」の高校、高専がなく、岐阜高専に「土木科」があることを知り、資料を取り寄せました。
資料を読み進め、「入学資格」の欄を見た時に愕然としました。
「色覚異常がある場合は入学できない」ことが書かれていました。
※ 現在どうなのかは分かりません。
私は「赤緑色弱」で、赤と緑の識別がうまくできない場合があります。
もちろん、赤と緑が単独でも、緑の中の赤い花も識別はできますが、検査では「赤緑色弱」と診断されます。
『自分ではどうにもならないこと』
愕然としました。情けないけれど泣きました。
それで、兄が行っていたこともあり、「自衛隊」も考えたのですが、こちらの「入隊資格」でも、「色覚異常がある場合は入隊できない」と。
その後、さんざん考えた結果、私が入学する年から5つのコース分けがされた、福井県立福井商業高校の商業科進学コースに進みました。
いうなれば、180度方向の違う進路です。
高校2年の時に、自衛隊から全日空(ANA)の「航空機関士」という職に転職した兄が大学の費用をみてくれることになり、大学に進学し、教員免許を取得して、2年間、私立男子高校の教員をしました。
2年目に胃潰瘍を発症し、胃を3分の2切除し、その年の年度末に退職し、別の私立女子高校で非常勤講師を1年務めて、今のソフトウェア技術者の世界に転職しました。
※ 「手術」については、「手術の思い出」のカテゴリーで詳しく書いています。
身体的なこと、経済的なことなど、自分ではどうにもならないことがあります。
【自分ではどうにもならないこと】
結婚して、かみさんと「子供を」と考え始めた時、かみさんは大きな不安を抱えていました。
実は、かみさんの両親は耳が不自由で聞こえません。母親は後天性でしたが、父親は先天性でした。
かみさんは4人姉妹の長女で、姉妹4人とも障害はありませんでした。
ただ、その当時のかみさんは「自分の子供に障害があったら」ということを不安に思っていました。
その心配を聞いた私は、一人で地元の保健所を訪ね、保健師さんに相談しました。その保健師さんが説明して下さったのが。
「人は誰でも遺伝子にキズがあります。それもいろいろ。ただ、お父さんとお母さんの遺伝子のキズが、たまたま同じだった時に障害がある子供が生まれる場合があります。それは、誰でも可能性はあります。奥さんのお父さんが先天性ということで、あなた達ご夫婦の場合は、少しだけ確率が高いというだけです。」と。
それを、そのままかみさんに伝え、かみさんも納得して、その後3人の子供に恵まれました。
NHKの「目撃!にっぽん」という番組で、「妹が生まれなかったかもしれない世界 ~出生前診断と向き合って~」というテーマのドキュメントがあり。
NHKの若い女性ディレクターの妹さんは18才で、ダウン症です。その女性ディレクタは、とても妹を可愛がっていました。
今、出生前診断が手軽さを背景に広がっている。そして、検査で障害の可能性が分かり、確定した人の9割が中絶をしているそうです。
妹が生まれた頃には無かった「出生前診断」。
女性は、父母に訪ねてみました。「もし、出生前診断でダウン症の可能性があると診断されたら、産んでいた?」
ご両親は、「もし、その当時に出生前診断ができていたら、産まなかったかも知れない」と。
女性ディレクターは、出生前診断の結果で、中絶をして生まない決断をした方。異常の診断が出ても、あえて生む決断をした方。などに取材をして、決断をした思い。今の気持ちを聞いていきました。
女性ディレクターからると、可愛い妹が生まれていない世界は想像できない。
障害のある子供が生まれる。
それは、誰にでも一定の確率であり得る訳で。
ただ、その「可能性」を事前に知ることが出来た場合・・・。
考えさせられる番組でした。
※ 今は「NHK+」などでも観れません。
「自分ではどうにもならないこと」あります。
その時、どうするか。
では、また。