こんばんは。
昨日の夜に依頼があった件。
今朝、SIさんが「健康診断」で遅れるはずが、9時30分頃には来られました。
それで昨日の件について伺ったら、「担当が在宅すると言ってきたので、来るように伝えてますから。10時30分には来ると思います」ということだったのですが。
SIさんが、「やはり、西山さんの方で直してテストしておいていただけますか」ということだったので、修正して確認まで済ませました。
11時頃に担当者が来たのですが、SIさんと話して、私が対応を済ませたことは伝えず、昨日までの状況をヒアリングして、私の方から仕組みを説明し、どこをどう直すことになるのか理由を含めて説明しました。
それで、後は担当者に修正してもらって、テストまで。14時頃には完了したので、結果をSIさんに報告するよう伝え、SIさんに引き継ぎました。
若い人を育てることも大事です。万一の遅れに対する準備をした上で、実際には担当者にやってもらう。これも大事です。
【フジテレボの不作為】
「中居問題」は問題として、番組の降板や打ち切り、その他、仕事はなくなっていっています。今のところ、復帰も見通せないというか難しい状況です。
それとは別に、週刊誌の記事で、「社員が関与していた」とされたフジテレビの対応。ひどかったのは港社長の会見でした。
これを契機として、すでに75社くらいがCMの(ACジャパンへの)差し替えや、放送中止要請まで、フジテレビへのスポンサーの厳しい対応が止まりません。
では、なぜこんな事になったのか。
1月18日付の「デイリー新潮」の
『「フジテレビはさらに危機に陥った」…「中居トラブル会見」で港社長が犯した「致命的な過ち」を専門家が指摘』という記事から引用します。
※ 長くなりますが、参考になることは多いと思いますので。
昨年末から報じられている中居の女性トラブルは、日を追うごとに波紋を広げている。そのための会見だが、参加できたのは全国紙やスポーツ紙が加盟する「ラジオ・テレビ記者会」の加盟社と、オブザーバーとして参加が認められたNHKと民放キー局の各社1人のみ。しかも、フジテレビ以外のテレビ局は質問すらできなかった。ネットメディアやフリーの記者、この問題を報じた「女性セブン」や「週刊文春」も閉め出され、言うまでもなくデイリー新潮も会見場に入り込むことはできなかった。
もっとも、緊急会見で港社長が主張した内容は、昨年12月27日にフジが発表した「一部週刊誌等における弊社社員に関する報道について」で、《当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。/会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません》と報道内容を全面否定したものと大差ないようだ。少し前進したように見えるのは、「第三者が入る調査委員会」を設置することくらいだ。
果たして、この会見にどのような意味があったのか――。 企業の危機管理コンサルティングの専門家に訊いた。
「会見は危機管理のために行われるものですが、これは危機“喚起”以外の何ものでもありませんでした。かえってフジテレビが危機に陥る結果となりました」
と話すのは、株式会社リスク・ヘッジ取締役の田中辰巳氏だ。危機を“喚起”する会見とは、どのような意味だろうか。
「危機管理は『感知』『解析』『解毒』『再生』という4つのステージを踏むことが基本です。危機を素早く『感知』し、現状と展開を『解析』した後に、詳しい説明や謝罪などで『解毒』した上で、窮状からの『再生』を図るわけです。そのうち会見は『解毒』にあたり、毒をなくしたり薄めたりするために行うものです。しかし、今回の会見には全く解毒効果が見られませんでした」(田中氏)
具体的にはどこがまずかったのだろう。
「会見というのは自分たちが喋りたいことを喋る場ではなく、メディアが聞きたいことに答える場です。しかし、今回の会見は、ラジオ・テレビ記者会の加盟社を除けばフジ以外のテレビ局は質問ができないなど相手を限定し、自分たちに都合のいい状況を作ってしまうというのは解毒には向いていません。また、『第三者を入れた調査委員会』の設置と言っていますが、“第三者を入れる”では駄目です。日本弁護士連合会のガイドラインに沿ったような“第三者だけで構成”しないといけません。しかも、その第三者の調査が終わる前に断定的なことを言っては駄目なんです。それでは第三者委員会を作る意味を否定するようなものですから」(田中氏)
年末にフジが発表した内容と同様、今回の会見でも「当該社員が企画したり、ドタキャンしたりしたこともない。会合を開いた事実もない」と全否定した。
「食事会を設定していないと断定するのであれば、その日は何をやっていたとか、それは誰が証明できるとか、当該社員がどこで何をしていたとか、言葉ではなく証拠で示さなければいけません。“シロ”の人間というのは、明確な証拠を提示することで無実が証明できますから」(田中氏)
それができたのは、意外にもドジャースの大谷翔平だという。
「昨年、大谷選手の通訳が賭け事で大きな借金を背負ったときに、彼はドジャースの同僚や関係者に自分のスマホを見せて自身の関与を否定する証拠を示しました。これで彼はチームから信用されたのです。逆に“グレー”や“クロ”の人間というのは、“無実”ではなく“無罪”を語るものです。それを考えると、港社長は“無罪”を語っただけなように思われます。ですから、説得力も解毒効果もないのです」(田中氏)
ちなみに、田中氏は『めざましテレビ』などで、企業の不祥事についてどこが問題かということを答えてきたそうですが、当のフジテレビ事態にはコメントのし甲斐がなかったということかと嘆いていらっしゃいます。
そして、今後、フジの記者やディレクターが取材をしにくくなってしまうことが心配ですと田中氏はコメントされていますが、すでに、ロケ先から断られた地もしているようです。
フジは、「大谷翔平氏の新居をヘリで空撮して、所在を明らかにしてしまう」という失態を犯し、「出禁」をくらったこともあります。
優先順位を間違ったり、気配りができなかったりという傾向があるのかも知れません。
逆に、今回と似ているのが、ダウンタウンの松本人志による性加害疑惑が報じられた時の吉本興業の対応で、今回と重なって見えると田中氏は見ています。
危機管理が失敗する原因として、”トウソウ”があるそうです。
これは、「逃走」と「闘争」。
人は危機に遭遇すると2つの”トウソウ”本能に支配されてしまうことが多いとのことです。
今回の「中居問題」は一昨年6月に起こっていたと言われていますが、フジテレビはこの問題を当時から把握していながら1年半ほど逃げて(逃走)きたということ。そして、それが報じられると闘い(闘争)に転じてしまったということで、2つの”トウソウ”に支配されてしまったということだそうです。
今回の会見はどうすべきだったのか。
フジの不作為が問われる
「解毒の際は『反省』『後悔』『懺悔』『贖罪』のステップを踏んで行うべきです。自分がやったことを否定的に捉えて反省し、しっかり後悔し、懺悔をして、罪をあがなう(贖罪)という順番が大切です。先に贖罪をしたところで、懺悔がなければ相手は許してはくれません。訴訟社会のアメリカと違って日本には判官贔屓があるので、比較的許されやすい社会です。元ゴーストライターの新垣隆さんなんて、あれだけ叩かれたにもかかわらず、贖罪までの順番が正しかったから、今では人気者になったのです」(田中氏)
危機を正しく受け止められなかったのが問題だという。
私達自身に同じような事が起こる事は稀だとは思いますが。
不祥事というのは、企業、個人、いろいろなところで起きます。その際に、私達は「会見」などをニュース映像で観たりする訳ですが、記事の筆者の田中氏が言われる「あるべき対応の手順」を踏んでいるか。そういう観点で「会見」を観るのも、今後に役立つかもしれません。
ということで、大変長くなりました。
では、また。