こんばんは。
今日も風が強く、体感気温も低く感じたのですが。
明日の最低気温は4度(今日よりー3度)、最高気温は9度(今日より-5度)の見込みとのこと。
木曜日には強い寒気の南下で雪になる可能性も。
と言いつつ、今日は通勤で汗かいていました。明日はどうだろうか。
【日韓航路から撤退】
JR九州高速船が運行していた「日韓航路」。
『クイーンビートル』で運行していましたが、昨年、船首部分からの浸水について、国土交通省に報告もなく3か月間運行を続けたとこで処分を受けました。
更には、浸水による「警告」が起こらないよう、センサーの位置を上にずらし、検査の際には元に戻していたという悪質さも露呈しました。
それ以降、『クイーンビートル』は運行することはなく、親会社であるJR九州は「日韓航路からの撤退」を発表しました。
合わせて、『クイーンビートル』は売却先を探し、見つからない場合は「廃船」にするということを決めたようです。
オーストラリアで建造され、船体を受領したのが「新型コロナ過」で、博多港に到着しても営業運行されるまでには期間がかかりました。
「新型コロナ過」では、九州内での日帰り遊覧運行も企画され、何度か実施されました。
そして、やっと「日韓航路」に就航した訳ですが。
そもそもの話で。
新造船の『クイーンビートル』が、日韓航路の運行開始から数年で、「船首部分の亀裂からの浸水」を起こしたのか。
これは、設計上、または、製造過程での「不良」なのではないでしょうか。
それはそれとしても、「船首部分での浸水」が発生してからの対応がずさんでした。
先に書いたように、『クイーンビートル』の運行は「JR九州高速船」という、JR九州の子会社が行っています。
『クイーンビートル』の建造費は約50億円と聞いたことがあるのですが、その所有はどこになっていたのか。おそらく、「JR九州高速船」かな。
そうなると、新造船の会計上の『減価償却』が発生します。仮に、所有が別で、『リース』していたとすると、『リース料』が発生します。
その金額は、「JR九州高速船」という(子会社の)企業にとっては大きいものだったのではないかと想像できます。
更に、受領したのが「新型コロナ過」で、すぐには営業運行には投入できない状況でした。ということは、「所有」はしたものの「収入」がない状態がしばらく続きました。
そして、やっと運行を開始した矢先に、「船首部分からの浸水」。
当時の「JR九州高速船」の社長など役員、運行責任者は、「船首部分からの浸水」を修理するために運行を止め、「収入が減る」ことを躊躇ったのだと思います。とにかく「収入を上げることを優先してしまった」。
『安全』より『売上』を優先してしまったのだと思います。
『クイーンビートル』は約500人が乗船できる、それなりの大きな船です。
「船首部分の浸水」の修理には、損傷個所がおそらく水中に位置するため、ドックに入れて、水を抜いた状態でなければ修理できないでしょう。
そうなれば、期間と相応の費用がかかることになり、もちろん、その間の収入はなし。それらを総合しての「日韓航路からの撤退」となったのだと思います。
ただ、「大きな事故」が起きなくて良かった。
「JR九州高速船」は、その名前のとおり「高速船」で運行していたため、それが無くなれば、通常の船(フェリー)を利用するか、福岡-釜山間の航空便を利用することになります。不便になる方はいらっしゃるでしょうね。
JR九州の社長の年頭あいさつでは、『安全が最優先』と『クイーンビートルでの不正』を念頭にあいさつをしたとのことです。
九州の鉄道では、鹿児島本線の鹿児島県内路線で、貨物列車が脱線する事故が12月に発生し、長い期間を復旧に要しました。
熊本では、大晦日に熊本市電で脱線事故が発生し、復旧に数日を要しました。原因は、脱線場所の前後で行った工事により線路を留めるボルトにゆるみが出たとのことでした。
幸い、人的被害は出ていませんが、「注意、警戒する時期」なのかも知れません。『安全第一』です。
では、また。