おはようございます。
W杯スペイン戦を生観戦して、完全徹夜してしまって。
体内時計が総崩れしてしまいました。
昼夜、変になってます。
【#Beyond Gender 九州・沖縄】
昨日のニュースで、杉田水脈議員(総務政務官)が「LGBTに関する『生産性が無い』発言」などについて、(一部発言の)謝罪と撤回を行ったというものがありました。
NHK総合で、昨日の19時30分から、九州・沖縄地域の番組として『#Beyond Gender 九州・沖縄』(ジェンダーを超えて)という番組が放送されました。
実際の放送時間にはテレビでは流していたのですが、それを観ながら昨日のブログを書いていたので、ほぼ内容は入ってきていませんでした。
それで、眠れなかった真夜中に「NHK+」の『#"性"について考える』カテゴリーにあったので見直しました。なので、「NHK+」なら他の地域の方にもご覧いただけると思います。
その中で出て来たのが、
[ジェンダーバイアス](男らしさ、女らしさなど)→[役割の固定](男:仕事 女:家事など)→社会の構造(賃金ギャップなど)→[次世代継承]→[ジェンダーバイアス]に戻る循環。
そして、『アンコンシャス・バイアス』=『無意識の差別』(男:仕事 女:家事など)
番組の中で出て来た話題としては、
政治の世界。議会議員の男女比です。「政治は男の世界」という考え方。
日本でも女性に「参政権」が認められるまでには相当な時間が必要でした。
女性の議員が少ないことで、女性の意見、女性の視点が政策に反映されにくいことになります。
世界では約130か国が「クオーター制」を採用していて、それを観直そうとしている国は一つもない。とのこと。
でも、日本ではなかなか。それは、日本の議会では男性が多数であるためではないか。という話。
制度化せす、「自然に変わっていく」という考えでは、実現まで100年かかると言われているそうです。
番組に出演していたあるデザイナーの方。
コンテストの審査員がほぼ男性。なので、女性には「女性らしさ」を求める風潮がある。そこには「多様性」がない。との話。
進学に関するある調査結果から。
女性が4年生大学に進学する割合。東京74.1%。鹿児島34.5%。
鹿児島に限らず、九州・沖縄は全国的にも低いとのことです。
その理由として、「女性は『すぐ結婚するから』と言われる」「女性は『地元に残ってほしい』と言われる」それが当たり前の様に家族、親戚などから言われることが多いし、また「そう思ってしまう」。
もう一つは経済的な問題。
鹿児島では、経済的問題などで4年生大学の進学率は男性42.7%、女性34.5%と男性も高くない。
受験の費用、県外へ出て生活することを考えると「そこまでしなくても」と考えてしまう。という話。
また、男女共同参画とか、夫婦での育児などが叫ばれて久しいのですが。
立命館アジア大平洋大学(APU)の男性の学生(長谷さん)が、高校時代に髪の毛が長かったら「切るように」と指導され、「女性は髪が長くても何も言われないのに、何故男は・・・」と疑問に持ち、「ジェンダー」に関心を持ったそうで。なぜ『レディスデイ』『女子対象奨学金』があるのか。性的な面での『差』を感じたと。
彼は、大分県内の全市町村の役所、支所などの施設の「男性トイレに『おむつ交換スペース』があるか」を調査したそうです。
その結果は、全62施設の内、「女性トイレと多目的トイレ」にあったのは8施設。残り54施設は「多目的トイレのみ」で、「男性トイレ」にあるところは一か所もなしとの結果になったそうです。
『男性の育児参加』と叫ばれながら、実際には物理的な環境が整っていないのが現状である。という話。
『女性活躍』は、女性だけを変えるものではダメで、男性も参加して社会全体として「どう変えていくか」を考え進めないと進まない、とのこと。
[ジェンダーバイアス]からの循環の中の『世代間継承』を防ぐ方法として、ある女性の取り組みが紹介されていました。
『個人差』として認める。男女の差ではない。ということに気づいてもらう。
子どもたちに画用紙とペンを持って、離れて座ってもらいます。
「大きな丸を書いて下さい」→「大きな丸の上に小さな丸があります」→「白いところに点がたくさんあります」→などなど。
そして、出来上がったものを何人かずつで一斉に見せ合います。
すると、できあがったものは『バラバラ』。
「大きな丸の上」の「上」を、『上』と考えた子と『丸の中』(重ねた上)と考えた子。
「小さな丸」を『ひとつ』描いた子と『いくつか』描いた子。
「点」を『点点』で描いた子と『点』という文字で描いた子。
みんなバラバラ。
それは『個人差』『個性』であって、男女差ではないということ。
『他人のこと』や『自分のこと』を考える時に、『性別から入らない』ということが重要だと。
そこで、それに参加した男の子の感想と、ゲストのカンニング竹山の話。
男の子。「友達のことで泣きそうになった時、『男だから泣くな』と言われたけど、優しくなりたいと思った」
カンニング竹山。「公園とかで男の子が転んで泣き出した時、無意識に『男なんだから泣いちゃだめ』とか普通に言ってしまう」
これは親にも同じように参加してもらっているそうですが。
あるおとうさん。「(自分の)娘に『お姉ちゃんなんだから』と言ってしまっていた」
私達は、『アンコンシャス・バイアス』=『無意識の差別』を本当に無意識にしてしまっているんですね。
「男なんだから」「女の子なんだから」と自分の子どもなどに。
「男らしい」「女らしい」という『概念』を無意識に刷り込まれています。
「男らしくしなさい」「女の子らしくしなさい」。
「男らしい」「女らしい」って何なのか、です。
W杯が行われているカタールでは、「LGBT」男性カップル、女性カップルは罰則対象です。
ロシアでも最近「反LGBT法」が議会で可決成立しました。
イスラム教の国では、イランでヒジャブのかぶり方に問題があると拘束された若い女性が急死し、今も反政府運動が続いています。
アフガニスタンでは、タリバン政権に戻ったことで、女性の中高等教育が行われなくなりました。
海外では、そういうケースも多々ある訳ですが。
程度の差はあれ、日本でも「ジェンダー」に関する問題はある訳で。
特に難しいのが、『アンコンシャス・バイアス』=『無意識の差別』をなくすこと。[ジェンダーバイアス]からの循環を無くし、断つこと。
それぞれが考えていかないといけない事ですね。
長々と書いてしまいました。
では、また。
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