何もない日395 【絶滅危惧博多弁】

こんばんは。

岸田首相の「防衛費増額については国債は考えず増税で対応する」との発言に対して、自民党内での異論が出ています。

高市経済安全保障担当大臣は、岸田首相が上記の発言を行った会議に高市大臣も西村経済産業大臣も呼ばれていなかったことを念頭に、「賃上マインドを冷やす発言をこのタイミングで発言された総理の真意が理解できません」と述べています。

また、自民党の萩生田政調会長は「（防衛費増額について）国債も排除せず」と発言しました。

ただでさえ支持率が下がっている岸田政権。「岸田降ろし」にこのまま向かうのでしょうか。

【絶滅危惧博多弁】

話題を変えて。

今日、ＦＢＳ（福岡放送）のローカル番組『地域検証バラエティ福岡くん』で「絶滅危惧博多弁」が取り上げられていました。

『地域検証バラエティ福岡くん』の内容では、以前に、「福岡県女子高校生制服ランキング」についてご紹介しました。

今日の内容は。

「博多弁で、認知度は高いけれど、実際には使われていない博多弁を『絶滅危惧種』に指定する」というもので、アンケートで「知っている」と「使っている」を問い、そのポイントの差をランキングし、「知っている」けれども「使わなくなっている」博多弁を『絶滅危惧博多弁』とするというものです。

調査はのべ３０００人以上の福岡市民に行ったということです。

その結果を、５位から１位までご紹介します。

［５位］『ちかっぱ』

「力いっぱい」「すごく」などで使われる博多弁ですが、代わりに出て来た博多弁で取って代わられたとの大学の先生の説明がありました。

その博多弁が『ばり』です。

ラーメンの麺の固さで『ばりかた』と言いますが、その『ばり』です。

［４位］『よかろうもん』

「～でいいじゃないか」という意味ですが。どうも最後の『もん』までは言わないようで、『よかろう』は使うことがあるようです。

［３位］『ばかちん』

かつて「金八先生」で、武田鉄矢が『ばかちんがーぁ』と連発していましたが、あれから４０年経過して、ちまたでは使われなくなっているということです。

［２位］『好いとう』

「好きです」「好きよ」という意味ですが。

東京企画の番組で、福岡出身の女性タレントに博多弁女子が使う博多弁として紹介されるのが『好いとう（よ）』なのですが、実際の博多弁女子は、それがかえって違和感があるようで、ほぼ「使いません」の回答でした。

［１位］『ばってん』

「でも」と反論するような場合に使うのですが、５位から４位までは、まだ１０代で「使う」と回答した人が数人はいたのですが、『ばってん』に関しては１０代では「０人」。

『ばってん』を使う１０代を探すために、番組では「福岡中央高校」という高校でもアンケートし、更には、生粋の博多人の多い地域の「博多中学校」でも聞いたのですが「０人」ということでした。

以上が、『絶滅危惧博多弁』の上位５つです。

でも、九州生まれではない私にとって『ばってん』は熊本の気がするのですが。熊本の演劇・タレントで『ばってん荒川』さんていましたから。

ちなみに、認知度が高く、使用度が高い博多弁は。

『～っちゃけど』（～だけど）

『はわく』（掃く）

『なんしょっと』（何してるの）

『なおす』（片づける）

『～やけん』（～だけど）

だそうです。

そして、1990年頃から始まり、九州などに広がった博多弁として、

『あーね』（なるほど）

がよく使われているとのこと。

博多弁も、若い人がだんだん使わなくなって、新しい博多弁も出てきて、変わっていくんですね。

ただ、『絶滅危惧博多弁』が出てくる大きな特徴が福岡にはあるようで。

福岡市の居住年数が１０年未満の割合は４２％。

東京２３区内でも３０％台なので、福岡市はよそ者の比率が高いんです。

ずっと（何代も）福岡市に住んでいる人は５．２％とか。

福岡は「転勤」で来られる方も多いですし、九州内の他の県から進学や就職で来られる方も多いので、そうなるんですね。

ちょっと面白い企画でしたのでご紹介しました。

他の方言でも、同じ様なことはあるのでしょうね。

では、また。