西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ1050 【ストーカー規制法】

2023-01-19 19:53:35 | 今日のいろいろ
こんばんは。

月曜日から新しい仕事を始めたのですが。
まず、通勤で20~30分歩くのですが、足に痛みが出ます。運動不足。
17日にお客様の本社で打合せがあり博多駅でホームに登ったのですが、階段は足に来ます。
しばらく続ければ慣れてくるとは思いますが。
慣れない仕事で、毎日疲れています。
もう一日行って、土日はゆっくりします。

【ストーカー規制法】
『博多ストーカー殺人事件』の経緯が少し見えて来たようです。

容疑者の男は、大阪から少額のお金を持って福岡に来て、中州のチェーン店で勤務していたようです。
被害者の女性とはその店で出会ったようです。

被害者の女性が、いつ頃中州の店を辞めて、博多駅近くの企業に就職したかは分かりませんが。
2020年初めに「新型コロナ」が広がりはじめ、飲食店への営業時間短縮の要請が出ました。また、感染を恐れてお客も入らなくなってきた時期です。
私の知っているお店でも、務めていた女性たちは「昼の仕事」を求めて辞めていく人も居ました。また、元々昼の仕事をしていて夜来ている人も居ました。
ただ、私も中州には行かなくなり、それから2年行っていません。

被害者の女性が、そんなタイミングで昼の仕事についたのかは分かりません。
ただ、残念ながら結果的に困った男と出会ってしまわれたんですね。
ニュースでは1年くらいは交際していたようで、ただ、異常に縛られたようで、携帯電話をとられたり、GPSでの位置確認アプリを入れられたりしたようです。それで別れ話もしたようですが。
昨年11月に警察に相談し、何度目かには「ストーカー規制法」に基づく、「禁止命令」(違反した場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金)も出ていたようで、その時にGPS付の『緊急通報装置』も被害者に貸与され、被害者の自宅近辺のパトロールも行っていたそうです。

その後、加害者は警察に電話し、「被害者からメールが来た」と伝えたそうですが、これはうそでした。

1月に入り、警察から被害者に状況を確認したところ「異常なし」の回答があったとのことでした。
そして、その連絡の10日後に犯行が行われ、被害者は亡くなったのですが。
『緊急通報装置』は使用されなかったとのことです。

犯行前の防犯カメラの映像で、被害者と加害者が歩いている様子が確認され、その後、コンビニ近くで少し話をしていたそうですが、加害者が被害者を押し倒し、犯行に及んだとのことです。

『緊急通報装置』を使うタイミング、確かに難しいですね。
おそらく、被害者の勤め先あたりで待ち伏せしていたのでしょう。気づいた瞬間にでも『緊急通報装置』を使わなければ、あとは難しいでしょうね。

改正「ストーカー規制法」。
『ストーカー殺人事件』が発生して強化されたのですが、抑止力として難しいですね。
ニュースで加害者のケアをしているNPOの方が言われていましたが、「加害者側のケアが必要」と。場合によっては精神科の医師も交えてのケアが必要とのこと。
別のニュースで「ストーカー犯罪」に詳しい大学の先生は、警察も対応はしているけれども難しい。「ストーカー行為」に関する相談を受けているNPOなどがあり、そちらの利用もいいけれども数が少ない、と言っていました。

加害者は、「ストーカー行為」がもとで仕事を解雇されていたようです。これで逆恨みした可能性は大きいでしょう。
でも、現在働いているところの忘年会で「心を入れ替えて頑張ります」の様な事を言っていて、事件翌日も通常とおり働いていそうで、勤務先の店長も信じられないと思ったそうです。
ただ、気性が荒くなることもあったようで、言葉を荒げた様子も見た事はあるようです。
被害者が警察に「異常なし」と犯行10日前に伝えていたところをみると、加害者は「恨みを募らせながら」も、表向きは「何事もない」様にふるまっていたのでしょう。

罰則が強化された「ストーカー規制法」ですが、それで「逮捕」をしてもらうのは被害者の主観になります。
一般人が「ボディガード」を付けることも難しいですし、警察に「取締り」を依頼するのも「どこまでされたら」というのは被害者の判断になるでしょう。
何かの明確な基準がある訳ではないので、今回の様な事件を防ぐのは難しいですね。

「勤務先まで電話がかかってきた」
これは迷惑な話です。この段階で警察に「取締り」を依頼していたら。
それくらいでは難しいのかな。
『禁止命令』に、具体的な禁止項目、禁止行動が規定されていて、それが行われた(証拠があれば)即「逮捕」とかいかないのでしょうか。

今回の様な事件。
二度と起こらないように、どうすればいいのか。
難しいですね。

被害者は昨日が誕生日だったそうですね。
ご冥福をお祈りいたします。

では、また。



今日のいろいろ1049 【阪神淡路大震災。中国の話。】

2023-01-17 19:11:30 | 今日のいろいろ
こんばんは。

今日も雨でした。
昨日の夕方に発生した博多駅近くの女性殺害事件。
女性は近くの会社の転職で勤務するようになって通勤路で待ち伏せですね。
警察に3回ほど男女関係の問題で相談していたということです。
いわゆる「ストーカー」でしょうか。
警察への相談の対象者の男は不在とのこと。逃げた男はまだ捕まっていません。
早く解決してもらいたいものです。

【阪神淡路大震災】
『阪神淡路大震災』から28年だということです。
私は熊本市内に住んでいる頃で、出張で東京行きの始発の飛行機に乗るため朝5時頃の起きたと思います。
準備をしている間に、テレビから『地震発生』のニュースが大阪局から流れていました。まだ、この時間、被害の実態が分からない状況でした。

家を出て、熊本空港へ。
熊本空港で、初めて『神戸で大きな地震が発生した』事を知りました。
あの日はお天気も良く、私は飛行機の左の窓側に座ったのですが。
四国沖から紀伊半島沖に向かう間に神戸方面が見えて。でも、雲がかかっていました。

羽田空港について、当時、大阪府茨木市に住んでいた兄の家に電話し、無事を確認し、仕事に向かいました。
仕事が終わってホテルに帰って、初めて『阪神淡路大震災』の実際を知りました。阪神高速道路が橋脚部分から折れて倒れ、神戸市内では火事が発生し。
その時、飛行機から見た「神戸上空の雲」は「雲」ではなく火災の煙だったことに気づきました。

大きな被害が出ました。
亡くなられた皆様のご冥福をお祈りいたします。

【中国の話】
今日のニュースで、
「中国の人口が減少に転じ、インドに抜かれた可能性がある」
「昨年のGDPは、計画の5.5%の伸びから大きく下回り3.0%だった」
中国もまだまだ問題をかかえています。

読売新聞の記事で。
中国・山東省の侵攻電気自動車メーカー「雷丁汽車」の創業者が、生産額などの水増しをして虚偽申告するよう強要されたとして地元昌楽県トップうぃ告発したということです。

「セロコロナ政策」で経済成長が伸び悩む中、地方政府の目標達成のプレッシャーがかかったことが背景にあるとの見方があるとのことですが。

「雷丁汽車」の2022年3月~12月の実際の生産及び販売額は約20億元(約382億円)だったそうですが、46億8300万元(約895億円)と3倍以上の水増しを共用されたとのことです。

ここからが本題ですが。
「同社は、政府側から貸付が受けられなくなり、現在は生産を停止している」そうです。言う事を聞かないと『報復』なのでしょうか。

これでは、GSP3.0%の伸びも本当なのか、と思わざるを得ません。

TBSのニュースで。
"中国のエルサレム"と呼ばれる東部・浙江省温州市で、教会が強制的に取り壊されたと香港メディアが報じました。 

“中国のエルサレム”浙江省温州市で一方的にキリスト教の教会取り壊しか|TBS NEWS DIG  

市の当局者が信者らと一切交渉することなく、住宅の建設のために一方的に解体したとのことです。
同市はキリスト教信者が多く、「中国のエルサレム」と呼ばれているそうですが、キリスト教の影響力が増すことを中国共産党が警戒している可能性があるとのことです。

何のことわりもなく、強制的に進めてしまう中国。
どうなんでしょうね。いろんな事が「勝手に」「強制的に」進められてしまいます。国民は泣き寝入りなのでしょうか。

同じ、TBSのニュースで。
中国の国家衛生当局のトップがWHOのテドロス事務局長と電話会談をしたことを受け、中国政府は各国に対し、中国の新型コトナ対策を『支持』するよう求めたそうです。
国家衛生当局トップの馬暁偉氏はWHOのテドロス事務局長に、中国側は透明性のある情報公開を行っていると強調したそうですが。
WTO側は、更なる情報提供を求めたとのことです。

でも、中国政府はこの「WHOから更なる情報提供を求められた」ことを一斉発表せず、『中国の新型コロナ対策を支持するように』と求めたというのですが。

中国の発表する数字、いろんな面で『信用できません』ね。

まともな事を教えられない国民。
中国もロシアも。
中国も『春節』で、とくにタイにはたくさんの観光客が行っているようで、タイにはロシアからの観光客もたくさん来ているとのこと。
両国とも、国外に出れば、自分の国の本当の姿が見えるはずなのに。
抑え込まれてしまうのでしょうね。「反政府」的な発言も行動も。

日本人で良かった。
つくずくそう思います。

では、また。



今日のいろいろ1048 【ガーシー議員の警護】(追伸あり)

2023-01-16 20:05:55 | 今日のいろいろ
こんばんは。

今日は、お客様での初めての仕事で博多駅前のビルに通勤しました。
18時に終わって、床屋さんに寄って帰ってきました。
そしたら、先ほどニュース速報が流れて。
「博多駅近くで女性が刃物で襲われ死亡。男性は逃亡中。」
同じ博多駅前でも2丁目だそうですが、私が行っていたのは1丁目です。
博多区役所、博多警察署に近いビジネス街(繁華街)です。
人通りも多いはずなのですが。
まだまだ、詳細は分かりません。
物騒な世の中です。

【ガーシー議員の警護】
今日、「れいわ新選組」の水道橋博士氏が議員辞職したそうですね。
去年の11月から休職中とのことで、うつ病とか。
何が原因かは分かりませんが、いさぎいいと言えばいさぎい気はします。
その後、山本代表が「1年交代」とか言っているそうですが・・・。

それに対して、NHK党のガーシー議員ですが。
もちろん、臨時国会は出席していませんよね。
という間に警視庁から「任意聴取」の依頼があったそうで、ただ、関係先への「強制捜査」があったそうですから、ある記事では「警察は本気」と書かれていました。

それが、3月の「参議院開催期間」に帰国して、「任意聴取」も受けるとのことですが、国会議員は国会開催中は「不逮捕特権」がありますからね。

ただ、先日観た番組で、ガーシー議員が、
「警察は守ってくれるんだろうな。ちゃんと守ってくれよ」の様な事を言っていた気がしますが。

警察(SP)の警護対象者は、
日本では警察官による警護対象者は警察法施行令第13条に基づく警護要則により「内閣総理大臣、国賓その他身辺に危害が及ぶことが、国の公安に係ることとなるおそれがある者として警察庁長官が定める者」とされている。 具体的な警護対象は、内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官の三権の長、衆議院副議長、参議院副議長、国務大臣、総理大臣経験者、与野党党首、与党(現在は自由民主党)の幹事長、政務調査会長、総務会長、参議院議員会長、参議院幹事長、主要国駐日大使、地方公共団体の首長。なお、アメリカのシークレットサービスは大統領の家族も含めて警護するよう規定されているが、日本の場合は内閣総理大臣の家族は警護対象者ではなく、SPは総理大臣を警護しても通常はその家族までは警護しない。 

ただし、有事の場合はこの限りではなく、安倍晋三銃撃事件の際に元内閣総理大臣夫人の安倍昭恵が夫の入院先の病院まで移動する際はSPによる警護が行われた。 

 国会に議席を有する政党の代表者についても、必要に応じて警護を行なう。これらは「要請出動」と呼ばれる警護で、要請がなければ警護しない。主要政党の代表者は国政に重要な位置を占めていても法律的には警護対象者ではない為である。

ここからですが。

原則として、一般の国会議員に対しSPが警護にあたることはなく(前述の例外を除く)、それぞれの国会議員は警備会社のボディーガードを個別に依頼している。ただし、その発言や政策などで、暴力団や右翼団体、過激派などから命を狙われる危険のある国会議員には、要請出動がなされる場合もある。 

『一般の国会議員に対してSPが警護にあたることはない』
『それぞれの国会議員は警備会社のボディガードを個別に依頼している』
あとは、『ただし、~』に該当すると判断されるかですね。

帰国したら、警察が守ってくれるは法的には『甘い』のでは?
自分でボディガードを依頼することをお勧めします。
ご安全に。

それよりも、「公約で行っていたという話ですが」
海外で議員活動をすると言っていたそうですが、今の現状では、ただの『税金どろぼう』ですよね。
参議院議員に当選してしまったものは仕方ありませんが、今の制度、法律内で『まっとうな』議員活動をしてもらいたいものですね。

では、また。

追伸
事件があった博多駅前2丁目の現場は、私が行っていたビルから大きな通り(大博通り)を挟んで反対側でした。博多駅から50mくらいのところということです。
本当に近いところでした。6時過ぎということで、私がビルを出てちょうど帰った頃でした。
まだ男は逃走しているとのこと。心配です。

では、また。





今日のいろいろ1047 【ドニプロ集合住宅攻撃】

2023-01-16 06:47:33 | 今日のいろいろ
おはようございます。

週が明けて1月16日です。
博多は雨が降りました。今日は時々雨が降ると思われます。
私は、今日から「仕事復帰」です。

【ドニプロ集合住宅攻撃】
また、ロシアのウクライナ全域へのミサイル攻撃がありました。
ニューヅ映像でも流れているように、東部ドニプロの集合住宅がミサイル攻撃され、報道によると、子どもを含む25人が死亡、73人が負傷、約40人が行方不明で更に死亡者が増える見込みとのこと。

ウクライナでは「Kh-22」というミサイルが使用されたとしています。


「kh-22」は旧ソ連時代に開発された『空対艦巡航ミサイル』で、運用が開始されたのは1962年から。
上記の写真は、Tu-22M2という爆撃機に搭載されている様子です。

諸元は、
ミサイル直径 0.92m
ミサイル全長 11.65m
ミサイル翼幅 3.00m
ミサイル重量 5.829kg
弾頭       通常弾頭 1,000kg
              核弾頭350-1,000キロトン搭載可能
射程       600km
誘導方式  中間:慣性誘導(INS)
                終末 :アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)
飛翔速度  マッハ4.6またはマッハ3.5

弾頭として1,000kgの成型炸裂弾頭を使用した場合、直径5m、深さ12mの穴があくとのこと。
この巡航ミサイルを迎撃するためには、アメリカが供与する予定の「パトリオット」クラスの迎撃システムが必要とのことです。

2022年6月にウクライナ中部の都市クレメンチュクの軍事施設の攻撃に使用されたのですが、数百m離れたショッピングセンターに着弾し、18人以上が死亡しました。
当時、この時の映像もニュースで流れました。

この「kh-22」は『空対艦ミサイル』です。
つまり、本来は艦艇を攻撃するためのミサイルで、旧ソ連時代に開発されたものです。それだけに、『命中精度が低い』と言われています。

ロシア軍の保有していた「精密誘導ミサイル」の枯渇が言われてから結構な期間がたっていますが。
「旧ソ連時代」の「対艦ミサイル」を『地上攻撃』に使用している現状。
今回の集合住宅への攻撃が、2022年6月の「軍事施設を攻撃し、ショッピングセンター」に着弾した「命中精度の悪さ」から起こったものなのか、それとも、「最初から無差別に攻撃した」ものなのか。

とにかく、この破壊力の大きなミサイルで民間施設を攻撃したことは事実。
「戦争犯罪」です。
いつまでこんな事を続けるのか。

ロシアの多くの国民はロシア政府のプロパガンダで、国営放送で観るニュースなどの映像でしか(嘘の)現状を知らされていないことが多いといいます。
海外に居る若者などがロシア国内にいる親に、「現実はこうなんだ」と話をしても信じられないといいます。

一番私が望む姿は、ロシア国内で、ロシア国民が気づき、声を上げてくれることなのですが。ロシア政府のプロパガンダと反戦の声に対する弾圧で、当面、それは望めない状況です。
本当に、終わりが見えません。

ウクライナからのニュースを観るのがすつらいです。
でも、そういうロシア軍が、北海道の目と鼻の先にも、日本海を挟んだ対岸にもいることを認識しておかないと。
日本にとって、中国、北朝鮮だけが脅威ではない。

来週から通常国会が始まります。
さて、どういう議論になるのでしょうか。

では、また。


何もない日413 【中国・複合機等の国家規格】

2023-01-14 19:59:26 | 何もない日
こんばんは。

また固い内容になります。
お付き合い下さい。

【対中国ODA】
中国に対する日本からのODA(政府開発援助)についてご存知でしょうか。
1979年に始まり、2022年3月末(昨年)に終了しました。42年間で終わりは『昨年』です。
低金利で長期に資金を貸す「円借款」が約3兆3165億円。
無償でお金を供与する「無償資金協力」が約1576億円。
日本語教師派遣などの「技術協力」が約1858億円。
で、総額約3兆6600億円で、「円借款」については、中国から予定通りに利子を含めて返済されており、最後の返済期限は2047年ということです。

日本が中国の発展のためにODAを行ってきた訳ですが、それが昨年まで続いていたことは驚きではないでしょうか。その割に、中国から感謝されるようなことがないような。
それは、1979年に中国側から円借款の要請があり、当時の大平首相が、戦後賠償を放棄した「見返り」という性質もあり実施したもので西側としては最初のODAでした。ただ、その性質もあり中国側が各事業などについて「日本の支援」があったことを広く国民に知らせてこなかったことと、ここまで発展した中国に対して必要かということで、当時の安倍首相の時に終了することを決定しました。

こういう事実があったことが、ひとつ、前提としてご理解下さい。

【中国・複合機等の国家規格】
中国が、複合機などのオフィス機器について中国国内での設計・開発を求めて新たに導入を検討している国家規格について、昨年開かれた世界貿易機関(WTO)の会合で「導入しない」と明言しながら、約10日後に中国国内で導入方針を公示していたことが分かり、「国際ルールを軽視し、貿易の自由化を目指すWTOの精神にも反する」と批判が出ているということです。

これは、「オフィス機器の全面国産化の国家規格」を規定し、「中国国内で設計、開発、生産を完成すべきだ」と明記しているということです。
メーカー関係者の間では「中国企業にはない日米企業の高度な製造技術を取りに来ている」との懸念が出ているということです。
つまり、「中国国内で販売するオフィス機器は(外国企業であっても)国内で設計、開発、生産を行え」ということで『技術開示せよ』ということです。
中国政府は、「14億の人口を擁する中国市場」を『人質』にして、『技術開示』を要求している訳です。日米の関係企業は、『技術開示』を受け入れ中国市場での販売を続けるのか、『技術開示』を断り、中国市場を捨てるのかの選択をすることになります。

もちろん、業界団体も日本政府も中国側に規格導入を再考するように働きかけています。
(読売新聞の記事参照)

【新幹線の失敗】
東洋経済の『川重が新幹線「N700S」開発から外された事情』より。

「あのとき川重との縁が切れた」――。鉄道業界人の多くがそう指摘する出来事が2004年に起きました。川重が中国に新幹線タイプの列車9編成を供給し、さらにその製造技術を提供すると発表しました。中国に供給するのは東北新幹線に使われるE2系をベースとした車両。E2系は当時のJR東日本(東日本旅客鉄道)における主力車両でした。 

当時、日本は民間主体で韓国への新幹線売り込みに失敗し、次の売り込み先として狙いを定めたのが中国で、1998年に当時の竹下首相を筆頭に三菱商事、川重などのトップをメンバーとした大使節団を中国に送り、官民一体で新幹線の大々的な売り込みを行いました。
ただ、中国の思惑は、欲しいのは新幹線の車両そのものではなく、車両の製造技術で、まず新幹線車両を輸入して走らせ、運行ノウハウを吸収した後で国内生産、さらにその先には海外輸出を見据えていました。

そこで、各方面から忠告を受けていたにもかかわらず、川重は技術供与事態で川重分だけでも800億円という案件であったため、技術供与まで行ってしまいました。

その結果、関係者の悪い予感は契約締結から7年後の2011年に的中してしまいました。中国は川重から技術供与を受けて開発したCRH2をベースに、より高速化したCRH380Aという車両を開発。そこに使われている技術を「独自技術」として、米国など複数の国で特許出願しました。また、2015年には中国は日本を退け、インドネシアの高速鉄道受注に成功したのでした。 

(中国の新幹線 CRH2)


言い方は悪いですが、「中国に技術を盗まれ、『独自技術』だと主張された訳です」。明らかに失敗。日本の新幹線の競合相手として各地で受注合戦を行うことになっている訳です。
ちなみに、台湾新幹線は車両を日本で製造し輸出しています。

【ARJ21、C919】
中国の国産旅客機として、ARJ21が開発され中国国内だけでなくインドネシアの航空会社へ販売されました。また、最近C919が中国国内で納入されました。

中国では、アメリカのマクダネル・ダグラス社のMD-80、MD-90を国内工場で生産していました。そして、国産機として開発されたのがARJ21です。

(ARJ21)
(MD-90)

そして、中国国内でヨーロッパのエアバス社のA320を製造していました。
その後、国産機として開発されたのがC919です。

(C919)
(A320)

それぞれ似ていませんか?
国産機といえども、外国から購入した部品やシステムもあるのですが。

『中国・複合機等の国家規格』の導入の先に何があるのか。
それは、外国の技術を(あえてこう言いますが)盗み、国産として、いずれ海外に輸出する。そういう危険性をはらんでいる訳です。

速報で、「中国政府の発表で、コロナ感染死は6万人」と報じられたほうです。さすがに、WHOからも指摘があり出した数字ですが、どこまで信用してよいものか。
ロシア軍が「死者数など」を少なく発表するのと同じです。

別の話になりますが。
中国の韓国、日本への「ビザ発給停止措置」ですが、ある記事で『成功体験』があるからだ、と。それは、タイ政府が中国からの入国者に対して水際対策を行うとして直後に取り下げた経緯があります。タイの観光産業にとって中国人は来てほしい存在。そのために中国政府の圧力に負けた結果です。

いろいろ不都合はあるでしょうが、日本政府には安易に負けないでほしいですね。中国国内での感染状況が治まるなど、ちゃんとした理由を元に水際対策の緩和、解除を行ってもらいたいものです。

長くなってしまいました。
では、また。