西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

何もない日408 【鉄道不採算路線について】

2023-01-07 20:15:40 | 何もない日
こんばんは。

先日、『NHK MUSIC SPECIAL』が『坂本龍一』さんたと書きました。
リアルタイムでは観なかったので「NHK+」で観たのですが。
「癌」を公言されている坂本龍一さん。
少し痩せていて、声もかすれた感じで、ちょっと心配な感じ。
12曲の演奏を体力の関係で何度かに分けて収録したそうです。
『Merry Christmas Mr. Lawrence 』もその中の1曲でした。

【鉄道不採算路線について】
今日、見たある記事で、「共産党の鉄道不採算路線についての考え方」に関するものがありました。
それは、しんぶん赤旗に掲載された「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」という12月13日付の日本共産党の提言についてでした。

その前に。
岸田政権では、年末に「防衛費増額」についての「財源」として、「復興特別所得税」の一部、法人税増税、たばこ税増税が検討されました。この財源案については与党内からも異論が出ています。

更に、年始に岸田首相は「少子化対策に大胆に取り組むことは成長と分配の好循環を実現するためにも重要」と述べ、子育て支援に重点的に取り組む考えを強調しました。4月からは「こども家庭庁」が新たに設置されます。
ただ、子供関連予算を将来的に倍増させる意向を表明していますが、その財源については明確な方向性も示されていません。

「異次元の」とか「大胆な」とか政策で述べる訳ですが、何をするにしても『財源』が必要です。
選挙のマニュフェストなどで「〇〇を実現します」とはよく言われる訳ですが、その財源をどうするかについては具体的に示されることは少ないです。

そんな中で、共産党の「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」という提言ですが。
「鉄路廃止のレールを敷いてはならない」
「全国鉄道網の維持・活性化に国が責任を果たすために」
ということで、
・JRを完全民営から“国有民営”に改革する――国が線路・駅などの鉄道インフラを保有・管理し、運行はJRが行う上下分離方式に
・全国鉄道網を維持する財政的な基盤を確保する――公共交通基金を設立し、地方路線・バスなどの地方交通への支援を行う
・鉄道の災害復旧制度をつくり、速やかに復旧できるようにする
という内容です。

そして、今日見た記事では、
表題の「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」とあるけれど、内容は「維持」と「未来に引き継ぐ」だけで、「活性化」に触れていない。残せばそれでいいのかと思うし、「国とJRが残すべきだ」だけ。「残せば自ずから地域が活性化する」と考えているとしたら無責任だ。 
としています。

全国的にもそうですが、鉄道不採算路線は各地にあります。
今、その不採算路線をどうするかについて議論されています。ただ、鉄道の不採算路線をバスに転換するなどの方法もある訳ですが、バスの不採算路線の問題もあります。
九州は、毎年の様に梅雨時期などの豪雨災害で鉄道の橋が流されたり、がけ崩れで線路が埋まったり、流されたりの大きな被害を受けています。
そこが「主要路線」であれば復旧する策が取られる訳ですが、「採算が厳しい」路線の場合、巨額の復旧工事費用をかけてでも復旧するのかということになります。復旧のためにはJR(鉄道事業者)だけでなく、地元負担もお願いしないといけない場合も出てきます。

「不採算路線」では、100円を稼ぐためにその何十倍も何百倍も費用がかかるところもあります。
それを「維持」するのか、その「不採算」の部分をどう補填するのか。
更には、「維持」した場合に、「活性化」し「活用」し、採算を改善することができるのか、という問題があります。

そして、共産党は、「公共交通基金を設立し 」や「鉄道の災害復旧制度をつくり 」と言っている訳ですが、そもそも、それぞれ「どれだけの額が必要であるのか」「その原資はどうするのか」については具体的に何も述べられていません。

「防衛費増額」も「子育て支援など」にも、多額の財源が必要です。
それを、『増税』で賄うのか、『国債』で賄うのか。または、「後期高齢者保険料」を増額して・・・などと言うような他の方法に財源を上乗せするのか。
そして、それは「いつから」も含めて、決まっていません。

それだけ、『財源』を確保するためには、「どこか」に新たな『負担』が出てくる訳で、共産党の提言の様に、「財源」についての具体的な考察なしに、ある意味「いいこと」ばかり言っていてもということになります。

国民の『負担』が増えるのであれば、納得できるかたちでの『説明』が必要な訳ですが。
政治家が言う『国民にご理解いただくための納得いく説明』は、ほぼ無いままに先に進められますよね。場合のよっては『国民に信を問う』として衆議院解散もありますが。

「あれをやる」「これをやる」はいいのですが、『財源』を含めた納得のいく説明をしてもらいたいものです。

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では、また。