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がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

明日葉の効能

2024-11-24 08:44:37 | 健康・病気

前々回の記事の最後に、明日葉(鹹草)はがん治療に併用され、がん予防にも賞用されることをご紹介しましたが、実はがん以外にも様々な効能があるので、今回は明日葉の効能を詳しくご紹介します。

『八丈島に原生する明日葉の研究』(馬場きみ江:著、現代書林:2007年刊)という本によると、明日葉は、八丈島などの伊豆諸島に自生する多年生の植物です。

伊豆諸島では、台風の時期などには海水が強風で巻き上げられて野山に塩が降りかかることがあり、そういった場所ではどんな植物も枯れてしまうのですが、そのなかから最初に芽を吹き出すのが明日葉なのだそうです。

また、鹹草の鹹は、中国五味(甘・辛・苦・鹹・酸)の1つで、塩辛い味を意味し、鹹草という名前は海の塩に由来すると考えられるそうです。

この本の著者の馬場きみ江氏は、大阪薬科大学教授で、長年明日葉について研究し、明日葉には以下のような驚くべき健康効果があると語っています。

・胃潰瘍の予防 - 胃酸分泌を抑制
・炎症を抑制 - 抗生物質と同レベルの強い抗菌作用
・血栓予防 - 血液をサラサラにする
・高血圧の予防 - 血管を拡張し、血行をよくする
・ガン転移を防止 - 血管新生を抑制しガンを兵糧攻めに
・認知症の予防 - 神経成長因子を活性化する成分があった
・糖尿病の予防 - 血糖値を下げ、神経障害をやわらげる
・骨粗鬆症の予防 - 骨形成タンパク質を増強させる
・アレルギーの抑制 - ヒスタミンの遊離をブロック
・肥満防止 - 脂質代謝をよくしセルライトを減らす
・エイズ対策 - HIVの増殖を防ぎ発症を遅らせる
・生活習慣病の予防 - プルーンの2倍の強い抗酸化力

なお、明日葉は食品として売られていますが、お茶や顆粒などの製品でも効果があるようで、『ありがとう明日葉』(後藤迅幟:監修、ハート出版:1987年刊)という本には、明日葉の製品で様々な病気が治った体験談が掲載されています。

この本で特に注目すべき点は、肝臓病が治ったとする体験談で、本ブログの「高血圧と糖尿病」でご紹介したように、肝臓を治療すると高血圧や糖尿病が治ってしまうことから、明日葉で高血圧や糖尿病が予防できるのも当然だと納得できます。

体験談の一例をご紹介すると、群馬県在住の51歳の男性が、1985年3月7日の昼すぎ、急に吐き気をもよおして吐血し、すぐに病院に運ばれたそうです。

検査の結果、肝硬変と診断され、吐血の原因は、肝臓へ血液が通わなくなり、その血液が食道の静脈に流れ、破裂して胃にたまったためだったそうです。

入院生活は2か月ほど続き、食べ物はいっさい胃の中に入れられず、点滴と輸血のみで栄養を補給したそうです。

その後、自宅療養に移り、途中、静脈の破裂箇所を閉じる手術のため2回入院したのですが、結局この人は14キロも体重が減ってしまったそうです。

年が明けてからは通院の日々で、医者からは多量の薬を処方されたのですが、そんなある日、新聞の広告欄であしたばの本が紹介されていて、それを買って読んでみると「肝硬変にも効く」とあったので、さっそくあしたば製品を購入したそうです。

すると、今までは尿が出なくて苦しんでいたのが、あしたばを飲んでわずか1時間で尿の出が急によくなってスーッと楽になったそうです。

そして、毎日少しずつ体がよくなっていくのがはっきりわかったため、思いきって医者の薬をやめ、あしたばだけにしたそうです。

すると、飲み始めて3か月後には健康時と同じ体重に戻り、1日の小便の回数も正常になり、近所の人から、「最近は顔色がいいですねえ。まるで別人みたいですよ」とよくいわれるようになったのだそうです。

明日葉は、伊豆諸島で長年食べられていて、安全であることが保証されていますから、がんだけでなく、様々な病気の治療や予防に活用していただきたいと思います。

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【注意喚起】カンゾウは明日葉です

2024-10-20 08:39:19 | 健康・病気

前回の記事の最後に、デザイナーフーズ計画でがん予防効果が認められた食品として、ニンニク、キャベツに次いで3番目にカンゾウとあるのは「鹹草」と書く植物で、明日葉(あしたば)を意味することをご紹介しました。

参考までに、『大日本国語辞典』(上田万年・松井簡治:著、富山房:1941年刊)には、次のように書かれています。

あしたば
【あしたば】(上田万年・松井簡治:著『大日本国語辞典』より)

ところで、このことがどれだけ知られているか確認するため、インターネットでデザイナーフーズを検索してみたところ、カンゾウは「甘草」のことだとする誤った情報が広く流布していることが判明したので、注意喚起をさせていただきます。

まず、本ブログの「1-2.デザイナーフーズ計画」でご紹介した図は、2006年に放送された「放送大学」の「食と健康 第13回 がん予防に期待がもたれる成分」(講師:大東肇)より書き写したものです。(ただし、セリ科植物などに具体的な食品名を付加しました)

そして、その元ネタは、『がん予防食品 フードファクターの予防医学への応用』(シーエムシー:1999年刊)という本の第1章「デザイナーフーズとファンクショナルフーズ」(大澤俊彦:著)に書かれている次の図だと思われます。

デザイナーフーズの原図
【デザイナーフーズの原図】(『がん予防食品 フードファクターの予防医学への応用』より)

もしこの図のカンゾウが甘草なら、最初から甘草と書いていたでしょう。

ところが、同じ著者が書いたインターネット上のPDFファイル『がん予防と食品 ーデザイナーフーズからファンクショナルフーズへー』(大澤俊彦:著、日本食生活学会誌Vol.20 No.1 (2009))では次のようになっていました。


【間違ったデザイナーフーズの図】(大澤俊彦:著『がん予防と食品 ーデザイナーフーズからファンクショナルフーズへー』より)

大澤俊彦氏は、名古屋大学名誉教授という肩書をお持ちなので、どうやらこの情報が原因で甘草がデザイナーフーズであるという誤った情報が広く流布したのではないかと思われます。

調べてみると、『健康食品事典』(東洋医学舎:1984年刊)という本には、甘草に含まれるグリチルリチンに制がん作用があると書かれているのですが、そもそも甘草は生薬ですから、デザイナーフーズとして食品リストに載ることなどありえません。

しかも、甘草には副作用として偽アルドステロン症が報告されており、具体的には、浮腫、高血圧、低カリウム血症、横紋筋融解症といった症状がでることがありますから、個人の判断で甘草を長期間服用することは危険です。

もし、がん対策として甘草を常用されている方をご存じでしたら、ぜひこの情報をお伝えください。

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台湾の薬草療法

2024-09-08 08:38:47 | 健康・病気

今回は、長年がんの薬草療法を研究した医師が書いた『半枝蓮等の生薬は癌に良く効く』(芳沢正隆:著、癌薬研究所:1986年刊)という本をご紹介します。

この本は、66ページしかないのですが、各種のがんに有効な生薬を網羅してあるので、専門家が薬草療法を行なう上でも非常に参考になる貴重な資料だと思われます。

著者の芳沢正隆氏は、1942年から1970年の28年間にわたり台湾をはじめ中国各地をまわって、いわゆる家伝秘方と称される漢方処方と生薬を探索収集し、5つの処方にまとめ上げたのですが、それなりに治療効果はあるものの作用が緩慢だったそうです。

そこで、消炎・鎮痛・解毒・殺菌・排膿等の作用を有する「半枝蓮」(和名:ヤンバルナミキソウ)と「白花蛇舌草」(和名:フタバムグラ)に眼を付け、1969年にがん治療に併用してみたそうです。

治療を受けたのは台湾に住む38歳の家庭の主婦で、左側の乳がんを患い、一時は遺書を残したほど悪化していたそうですが、服薬後、がんは一時腫大したものの、その後がん細胞は破壊されて縮小し、服薬1か月で家庭内の仕事ができるようになったそうです。(今も健在と書かれています)

芳沢氏は、その後も様々ながん患者の治療を行ない、半枝蓮の効力が最も良く、白花蛇舌草がこれに次ぐことを確認しました。

そして、半枝蓮、白花蛇舌草、ハトムギ、スイカヅラ花、甘草、サルトリイバラ、山馬茶、サカキカヅラの8つの薬草を使った新処方にたどり着いたそうです。(乾燥品の1日量は、甘草以外は各12g、甘草のみ8g)

使い方は、上記8種類の乾燥生薬を水約450ccに入れ、約150ccになるまで煎じつめて、温かいうちに服用します。(朝1回煎じたら、同日の薬を夕方更に煎じて朝夕2回飲む)

また、重症がんや肉腫・リンパ腫にはメシマコブやコフキサルノコシカケとの併用がよいそうです。

なお、もし個人でこの処方を試す場合は、生薬は一般的に金気(かなけ)を嫌うので、煎じる際には土瓶を使うようにしてください。

これによって、早期がんや手術後の早期転移がんでは、服薬1か月ないし1か月半位で患者は日常生活ができるほど回復し得るものの、2~3年の中期がんや3年以上の長期がんは治癒効果が遅く、延命効果も早期がんほどは良くないそうです。

これは私の見解ですが、やはり治療効果を上げるためには、薬草だけに頼らず、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介したがん治療の五原則を同時に実行するのが最善だと思います。

他に役立ちそうな情報として、がんや肉腫を予防するには、マツタケ・ナメコ・エノキタケ・シイタケ等の常食が有効であると思われるそうです。

台湾では、芳沢氏の尽力に加え、この薬草療法で治ったがん患者たちの宣伝活動によって、半枝蓮が一般社会で高く評価されるようになり、かつて「死症」と言われたがんも、今(1985年)では恐れられていないという状況になったそうです。

最後に余談ですが、本ブログの「1-2.デザイナーフーズ計画」でご紹介した、がん予防効果が認められた食品の図において、ニンニク、キャベツに次いで3番目にカンゾウとありますが、これは鹹草と書く植物で、明日葉(あしたば)を意味することがこの本を読んで分かりました。

芳沢氏によると、明日葉はがん治療に併用され、がん予防にも賞用されるそうなので、大いに利用したいものですね。

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丸山ワクチン

2024-08-11 08:28:22 | 健康・病気

前回は蓮見ワクチンをご紹介したので、今回は、非常に有名な丸山ワクチンをご紹介しましょう。

参考にした文献は、『結核菌体抽出物質(丸山ワクチン)に魅せられて ―ある病理学者の研究白書―』(川崎医科大学 実験病理:編、木本哲夫・丸山ワクチン患者家族の会岡山支部:1987年刊)という小冊子で、これは病理学専攻の医学博士:木本哲夫氏の講演の記録です。

まずは基礎知識からご紹介すると、丸山ワクチンは、人型結核菌体(青山株)から抽出した多糖体アラビノマンナンを主成分とするものだそうです。

また、丸山ワクチンは、もともとは結核の特効薬として丸山千里博士が開発したもので、結核に効く薬ががんにも効くというのは不思議な感じがしますが、実はこの薬にはコラーゲンを増殖させる効果があり、これががんの病巣を包囲することによって治療効果を発揮するのだそうです。

逆に言うと、コラーゲンが増殖するのに時間がかかるため(数か月)、丸山ワクチンには即効性がありません。

したがって、木本氏は、がんと診断されたら直ちに丸山ワクチンによる治療を開始すべきだと語っています。

丸山ワクチンの優れた点は、副作用がないこと、肝臟への転移がんに有効であること、悪性黒色腫に有効であること(動物実験)、がん性潰瘍が治ること、高齢者の免疫力の増強効果などが挙げられるそうです。

また、この小冊子には、生後1年の小児がん(ウィルムス腫瘍)摘出後、肝臓に転移したがんに丸山ワクチンを使用して良性の腫瘍に変化した事例が紹介されていますが、確かに乳幼児の場合は、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介した方法を実践するのは困難でしょうから、丸山ワクチンの使用を第一に考えるべきなのかもしれません。

なお、丸山ワクチンにも弱点があり、病状が進行して腹水がたまる時期になると、丸山ワクチンは役に立たないそうです。

したがって、そうなった場合は、前々回ご紹介した「BRP療法」を試すべきなのかもしれませんし、そもそもそれ以前に、本ブログでご紹介した食事療法や物理療法を併用することが大切なのではないかと思います。

丸山ワクチンは、がんの治療薬としては認可されておらず、医学界では冷遇されていますが、丸山ワクチン・オフィシャルサイトの情報によると、すでに42万人がこの治療を受けているそうです。

丸山ワクチンにご興味のある方は、『ガンからの生還 丸山ワクチンで救われた人々』(今井米子:著、長崎出版:1984年刊)という本に、様々な種類のがん患者(あるいはその家族)の体験談が紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。

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蓮見ワクチン

2024-07-28 08:39:41 | 健康・病気

前回は、がんを注射で治す方法をご紹介したので、今回はそれに関連して、『癌の新研究 ガンは注射(ワクチン)で治る』(蓮見喜一郎:著、学風社:1960年刊)という本をご紹介しましょう。

この本の著者の蓮見喜一郎(はすみきいちろう)氏は、明治37年生まれで、大正14年に千葉大学医学部を卒業し、昭和6年以来がん研究に着手し、昭和12年に医学博士となった人物だそうです。

この本によると、蓮見氏は、昭和22年に世界で初めてヒトがんウイルスの電子顕微鏡写真の撮影に成功し、その結果、がんの原因はウイルスであり、これを撲滅する方法は免疫療法でなければならないと主張するに至ったそうです。

そして、がんのウイルスを紫外線等で減毒して、病原性を失わせたワクチン(蓮見ワクチン)を作成し、このワクチンを患者に注射する免疫療法によって、第一期(がんが近くのリンパ腺にまだ転移していない状態)、第二期(がんが近くのリンパ腺に転移した状態)のがん患者はほとんど完全に治癒したそうです。

また、第三期(発生場所から遠く隔った、無関係の場所にがんが転移した状態)の重症患者でも何%かは全治し、がんの再発もほとんど予防できたそうです。

ただし、この蓮見ワクチンに対しては、熱烈な支持者がいる一方で、強く批判する専門家も多く、どう評価していいのか迷うところですが、専門家が蓮見氏を嫌う理由は、以下のような蓮見氏の考え方に原因があったのかもしれません。

◆『癌の新研究 ガンは注射(ワクチン)で治る』本文199ページ2行目から

 ガンは、何等かの刺激によって起るという、漠然たる考えからは、ガンは切りさえすればい
い。切ればガンは治るといった方法が出てくるわけですが、外科的に、ガンを手術いたします
と、その大多数は再発という形で、わずかの間隔をおいて、また、ガンが再発してまいります。
 再発の場合には、その発生した場所によって、隣接臓器にも非常な影響をあたえ、二度目の
ガンは手術ができないとされています。そのために、再発ガンは、実際には、お手あげの状態
になっているのが現状であります。
 その再発ガンの予防のために、まだ、ガンが再発しない時期から、ラジゥム、コバルト、ア
イソトープなどの放射性物質を使って治療いたします。
 しかし、こうした予防措置を講じている場合ですら、手術後の再発は日常茶飯事なのであり
ます。要するに、放射線療法では、患者にも苦痛を与え、しかも、再発の措止すらも困難であ
るというのが、残念ながら、現状であります。
 “ガンは治る″という豪語も、見方によれば一つの虚勢とも見られます。

これは、手術や放射線照射ががんの原因を治療していないことから、当然の指摘ですが、この本が出版された1960年当時は、本ブログの「早期発見早期治療のウソ」でご紹介した田崎勇三氏が、早期発見・早期治療でがんは根治すると日本全国に宣伝していた時期ですから、蓮見氏の正論が医学界の支配者層を敵にまわすことになった可能性はありそうです。

私としては、第三期の重症患者の治癒率が「何%」程度しかなかったことが問題だと思うのですが、蓮見ワクチンを批判する専門家の論点はそこではなく、例えば『「癌と外科医・内科医」―医学とヒューマニズム―』(小田切信男:著、東京独立ロゴス社:1968年刊)という本によると、蓮見氏の説は非科学的で、彼はがんでないものをがんと称しているにすぎないというものでした。

しかし、『いのちと医学の間 ガン治療をめぐる医学界の黒い霧』(村上信彦:著、大和書房:1966年刊)という本によると、逆に大病院でがんの診断を受け、蓮見ワクチンで助かった人が多数いるそうなので、これは水掛け論的な感じもします。

また、現代では、子宮頸がんがヒトパピローマウイルスによって引き起こされるとして、予防ワクチンを打つよう盛んにキャンペーンが行なわれているわけですから、単なる商売上の問題として、ワクチンが作れなかった人々による妨害だったのかとも思われるのです。

なお、蓮見ワクチンを使った実際の治療法は、『蓮見ワクチン病症別療法 Ⅳ 子宮ガン・乳ガン・膀胱ガン・前立腺ガン・直腸ガン』(村上信彦:編、細川書房:1971年刊)という本によると、一般的には普通ワクチンとよばれるものを月6回(5日に1回)注射し、がん反応がマイナスになればしだいに注射の回数を減らしていくそうです。

また、重症の場合は患者自身の尿から自家ワクチンを作成し、症状によっては栄養注射や増血剤を併用することになるそうです。

蓮見ワクチンによる治療を受けることは現在でも可能なので、ご興味のある方は「珠光会」で検索してみてください。

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