がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

前立腺がん

2011-07-28 23:23:30 | 健康・病気

前立腺がん死亡者数は、1950年にはたった83人で、日本人には稀ながんでしたが、その後急増し、2009年には1万36人となっています。

前立腺がんの原因としては、人種と年齢が大きいようで、2007年のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の統計によると、人口10万人あたりの罹患率は、黒人226.0人に対して白人は145.1人、アジア系は78.2人となっています。

また、日本人に前立腺がんが増えたのは、高齢化が主な原因のようです。

前立腺がんの特徴は、がんの進行が非常に遅いため、生命に危険を与えない場合が多いことで、がんがあっても無症状のまま一生を終えることは珍しくないそうです。

実際、前立腺がんになりやすい黒人の場合でも、人口10万人あたりの罹患率226.0人に対して、死亡率は52.0人となっています。

さらに、国立がん研究センターのホームページを見ると、他の原因で死んだ人でも、70歳代の人なら2~3割、80歳以上の人だと実に3~4割に前立腺がんが発生していると推定されるそうです。

一方、最近は「早期発見、早期治療」というスローガンをよく目にしますが、これによって不必要な治療を施され、長く苦痛を味わったり、寿命を縮められたりするケースも多いそうです。

特に前立腺がんの場合は、血液検査(PSA検査)によって、これまで発見が困難だったものまで検出できるようになったそうですが、その後の研究によると、このPSA検査では死亡率が低下しないことが判明しているそうです。

したがって、前立腺がんの場合は、あまり「早期発見、早期治療」にこだわらない方がよさそうですね。

どうか、「早期発見、早期治療」によって、失禁や男性機能の障害が起きないようご注意ください。

なお、厚生労働省研究班は、脂質、乳製品、カルシウムを多く摂取すると、前立腺がんのリスクが高まるという研究結果を発表しているので、家系的に前立腺がんの心配がある方は、牛乳などの摂取にもご注意ください。

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乳がん

2011-07-21 16:47:18 | 健康・病気

乳がん死亡者数は、1950年には1448人だったものが、2009年には1万2008人(男性90人を含む)と急増しており、今後も増加すると思われます。

乳がんの原因としては、飲酒や経口避妊薬の服用が挙げられるそうですが、喫煙によって発がんリスクが高まるという調査結果もあるようです。

また、欧米人に乳がん患者が多いことから、食生活の欧米化の影響も大きいと思われます。

日本人は世界一の長寿で、しかも骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の発生率が欧米人に比べて低いため、欧米では、日本人の健康の秘訣が伝統的な日本食にあると考えて研究しているそうです。

特に注目されているのが大豆で、大豆にはイソフラボンという、フラボノイド(植物の黄色い色素)系のポリフェノールが多く含まれており、豆腐、納豆、味噌、きな粉などの伝統的な食品が日本人の健康を支えているようです。

最近は、味噌汁を飲まない人が増えているそうですが、味噌汁に限らず日本の伝統的な食品は安全で健康的であることが科学的にも証明されてきているので、日本食はもっと見直されてしかるべきだと思います。

なお、インターネットで「乳がん 原因」というキーワードで検索すると、牛乳が乳がんの原因だという説をよく見かけますが、私としては、ハンバーガーやフライドチキンを常食することの方がリスクが高いような気がします。

また、もし牛乳を避けるのなら、デザート類に使われている乳製品にも気を配るべきで、基本的にケーキなどの洋菓子は食べないようにすべきでしょう。

いずれにしても、乳がんが心配な方は、節酒禁煙に努めるとともに、食事を伝統的な和食に戻すか、いっそのこと玄米菜食に変えることをお薦めします。

なお、以前にもご紹介しましたが、厚生労働省は、サプリメントなどでイソフラボンを過剰に摂取しないよう警告していますので、大豆イソフラボンは食品から摂取するのが安全なようです。

ところで、アメリカでは20年ほど前から乳がん死亡率は減少に転じており、特に白人では、2007年にはピーク時の3分の2にまで減少していて、この傾向がいつまで続くのか注目に値する状況となっています。

ひょっとすると何か画期的な治療法が開発されたのか、それとも病院で食事療法が徹底されるようになったのか分かりませんが、今後は、アメリカのがん治療の現状を調査してみたいと思います。

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膀胱がん

2011-07-10 18:52:58 | 健康・病気

膀胱がんは、患者数はあまり多くありませんが、手術で膀胱を摘出すると、その後の生活がかなりみじめなものとなるようです。

しかも、手術以外に方法がないと思っている医師や患者さんも多いようなので、ここでは、膀胱を温存する治療法をご紹介しましょう。

1つは、「大阪医科大式膀胱温存療法」というもので、膀胱に入る動脈から抗がん剤を注入し、膀胱から出る静脈の血液を透析する治療法で、放射線治療も併用するそうです。

この方法だと、人工透析により抗がん剤を除去することができるため、副作用はほとんどないそうで、高齢の方にも適用可能だそうです。

また、治療成績も良好で、90%以上が根治し、再発や転移もほとんどないとされています。

もう1つは、陽子線治療で、俳優の菅原文太さんはこの治療法で膀胱がんを根治したそうです。

陽子線というのは、水素の原子核を大型の粒子加速器で加速することによって得られる放射線です。

陽子線は、通常の放射線治療で使われるX線やガンマ線と違い、生体表面であまり減衰せず、生体の奥深くまで届く性質があるため、がんだけを集中的に攻撃することができるそうです。

なお、陽子線治療の場合も、抗がん剤治療を併用するそうです。

また、陽子線治療の場合、治療施設が国内に10か所程度しかなく、しかも、治療費が高額になることに注意が必要です。

私としては、生活習慣の改善によるがん治療を理想としていますので、こういった治療法を積極的に推奨するつもりはありませんが、切迫した状況の方もおられるかと思い、ご紹介させていただきました。

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歯磨きとがん

2011-07-03 17:43:39 | 健康・病気

ちょっと古い話題ですが、2009年の9月27日に、愛知県がんセンター研究所が、歯磨き習慣と発がんの関連を示す疫学調査を行なったというニュースが流れていました。

それによると、口の中や食道のがんになる危険性について約3800人を対象に疫学調査を行なったそうで、その結果、まったく歯を磨かない人の危険性は、1日1回の人の1.8倍、2回以上歯を磨く人の2.5倍もあったそうです。

歯磨きががんの予防に役立つというのはちょっと驚きですが、それよりも、全く歯を磨かない人がいることに正直驚きました。

年をとって総入れ歯になってから後悔しても遅いと思うのですが、大丈夫でしょうか?

ところで、日本には「まともな」歯ブラシを製造しているメーカーが存在しないことをご存じでしょうか?

日本の歯ブラシメーカーは、毛先をギザギザにしたり柄を曲げたりして目先を変えて売ろうとしていますが、どれも歯周病の予防には役に立たないものばかりだそうです。

歯科医が薦める歯ブラシは、毛先が揃っていて柄がまっすぐなもので、私は「PHB ADULT」というアメリカ製の歯ブラシを薦められて使っています。

これを使って、単に歯の表面の歯垢を除去するだけでなく、歯と歯茎の隙間に歯ブラシの毛先を押し込んで左右にゆすり、奥の方の歯垢を除去すると同時に、酸素を送り込んで嫌気性の歯周病菌を殺すようにするのが正しい歯磨きだそうです。(飯塚式刷掃法)

また、歯磨き粉(練り歯磨き)も、酵素がいいとか薬用成分が効くとか宣伝していますが、虫歯や歯周病にはほとんど効果がないそうです。

歯磨き粉は、茶渋などを除去するため、1週間に2回程度、歯ブラシに少量(米粒大)つけて使うのが正しい使い方だそうです。(良心的な歯科クリニックのホームページにはそう書かれていると思います)

みなさんもテレビコマーシャルに惑わされないようお気をつけください。

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【追記】 2023年3月28日

歯の磨き方について、少し補足させていただきます。

まず、歯の表面の歯垢を除去する方法ですが、「PHB ADULT」では限界があるので、数年前からサンスターの「Ora2me」(オーラツーミー)という歯ブラシを使っています。この歯ブラシは、毛先に特殊な加工が施されているそうで、歯がツルツルになるという実感があります。

そして、歯間ブラシとデンタルフロスを補助的に使い、「PHB ADULT」は、歯と歯茎の隙間の歯垢を除去するためだけに使っています。

また、茶渋などの汚れが目立ってきたのですが、合成界面活性剤を含む歯磨き粉を大量に使うことは避けたかったので、2か月ほど前から「シャボン玉せっけんハミガキ」を2日に1回の頻度で「Ora2me」にたっぷりつけて使うようにしたところ、驚くほどきれいになりました。

以上、参考にしていただければ幸いです。

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がんを告知されたら

2011-07-01 16:23:43 | 健康・病気

これまで、がんに関する様々な情報を見てきましたが、いかがだったでしょうか?

ここで、がんを自分で治そうと思っている方に、私からのアドバイスをまとめてみましょう。

人間には、体内の異物を排除する高度な免疫機能が備わっています。

がんになったのは、間違った生活習慣によって免疫力が低下しているためと考えられますから、免疫力が低下した根本原因を取り除くことが、がん治療の第一歩だと思います。

考えられる原因は人それぞれでしょうが、がんを告知されたら、まずは有害物質(特にタバコ)を避け、肉食をやめ、砂糖を断ち、新鮮な野菜や果物を多めに摂取することから始めてはいかがでしょうか?

また、体内に溜まった毒を外に出すことも大事で、特に血液の汚れが発がんと関係している可能性は高いと思われます。(がんは血液浄化装置であるという説もあるようです)

例えば、アーユルヴェーダでは、血液を浄化するハーブはがんを治すとされていますし、以前ご紹介したがん治療法に登場したゴボウやムラサキツメクサは、血液を浄化するハーブとして知られています。

さらに、「デザイナーフーズ計画」で最もがん予防効果が高いと評価されたニンニクも、アーユルヴェーダでは、強力な解毒剤であり、血液を浄化するとされています。

したがって、がんの予防だけでなく、がん治療のためにも、解毒力の優れたニンニクを常食することは理にかなっていると思います。

玄米食はお薦めではありますが、病状によっては消化が困難な場合もあるでしょうから、お粥にしたり、玄米粉を水やジュースに溶かして飲むなど、体調に合わせて摂取方法を工夫してはいかがでしょうか。

次に、生活を規則正しくすることも大切で、早寝早起きを心掛け、日の出とともに起きて朝日を浴びれば、紫外線の害を最小限に抑えながら日光浴ができます。

また、人間は自然の一部ですから、自然から離れては生きてゆけません。ぜひ自然と親しむ時間を増やすことをお薦めします。

例えば、東京都内にお住まいの場合だったら、大木が生い茂っている新宿御苑のような場所で一日のんびりとすごすことによって、自然から素晴らしい力をもらうことができると思います。

そして、よく笑い、適度に運動し、可能であればときどき仕事を休むことで、ストレスを解消して免疫力を高めることができるでしょう。

なお、がんを自分で治療する場合でも、近所の病院でときどき血液検査をしてもらって、白血球数(WBC)、リンパ球の比率、血小板数(PLT)や腫瘍マーカーの値をチェックすることは悪くないと思います。

こういった値に一喜一憂することはよくありませんが、測定結果をグラフにしてみれば、がんと長く付き合っていく上で一つの目安になるのではないでしょうか?

最後に、心の持ち方ですが、がんを憎み、がんを殺そうとするよりも、がんを愛し、がんに感謝することで、心はより平和になると思います。

がんができたのには理由があるはずで、がんにも何らかの働きがあると思えば、平和な心でがんと共存できるのではないでしょうか?

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【追記】 2024年3月25日

「がんは血液浄化装置であるという説もあるようです」と申し上げましたが、その情報源は、

『ガンは食事で治す』(森下敬一:著、ベストセラーズ:2010年刊)

という本でした。この本は、がんを治療する際にとても参考になると思いますので、お読みになることを強くお勧めします。

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