今回は、『ガンは5年以内に日本から消える』(宗像久男・小林英男:共著、経済界:2012年刊)という本をご紹介しましょう。
この本の趣旨は、がん細胞がブドウ糖だけを栄養源としていることから、食事の糖質を制限することによってがんを治療することができるというものです。したがって、砂糖やお米、パン、麺類は控えて、肉や魚はしっかり食べるようにと書かれています。
通常、がんを治すための食事法は、肉食を禁止するものが多いのですが、この本で紹介されている方法だと、肉を食べても大丈夫なので、糖質制限は、肉好きの人には向いているかもしれません。
これまで私が読んできた本は、どれも肉食の禁止を説いていたので、私には肉食はダメだという先入観があり、この本をご紹介すべきかどうかちょっと迷ったのですが、糖質制限によって救われる方もおられるかもしれないと思い直し、この記事を書くことにしました。
というのも、インターネットで検索すると、玄米菜食よりも糖質制限の方がよっぽど効果が大きいとする体験談もあったからです。糖質制限については、今後も情報を収集していきたいと思いますが、まずは、世の中にはこういう治療法もあるんだということをお伝えします。
さらに、この本には、がんの原因や治療法について様々な情報が網羅されているので、非常に参考になります。たとえ糖質制限に興味がない方でも、一読する価値はあると思います。
なお、この糖質制限について調べたところ、腎臓に負担がかかるため、個人の判断で糖質を制限するのは危険だそうです。必ず専門家の指導を受けるようにしていただきたいと思います。
また、糖質制限だけでがんが治ると期待するのは甘いようで、ニンジンジュースや野菜粉末ジュース、イオンミネラル溶液など、様々な栄養補助食品を併用する必要があるそうです。この点については、勘違いなさらないようご注意ください。
最後に、この本の中にある、「ガンという病気の正体」という図をご紹介します。この図は、がんを理解する上で大いに参考になると思いますので、ぜひご覧ください。