がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

ゲルマニウム療法

2025-01-19 07:38:51 | 健康・病気

今回は、『ゲルマニウム療法 ガン治療の革命』(甲斐良一:著、日貿出版社:1981年刊)という本をご紹介します。

著者の甲斐良一氏は、東京写真専門学校の講師、および「週刊現代」の記者という2つの肩書をお持ちで、『写真と人権』(東京写真専門学院出版局:1971年刊)などの著書があります。

また、ゲルマニウムは原子番号32の元素ですが、がん治療に用いるゲルマニウムは、工学博士の浅井一彦氏が開発した有機ゲルマニウムで、これには毒性や副作用がなく、自然治癒力を高めることや、血圧調節作用・免疫調節作用・抗がん作用があることが多くの研究機関によって確かめられているそうです。

この本の序章には、有機ゲルマニウムを服用した人の体験談が掲載されているので、そのなかから、山根勝亮氏の報告(友人、知人の体験談)をご紹介します。

なお、山根勝亮氏は、早稲田大学卒で、東京都庁退職後、出版社「慶応通信」を主宰した人物で、この本では、山根氏が書いた『ゲルマニウムの自然治癒力』から次のような体験談を引用しています。

1.がんで体力を消耗し尽くしたと言われた2人の友人が、1日1.2gから2gの有機ゲルマニウムを500ccの水溶液にして摂取し、あとは果汁だけで20日以上も過ごしているうちに非常に食欲が出てきて、ついに鰻飯が食べられるようになったそうです。

1人は手術完了の人、もう1人は手術が不可能であった人で、両方とも2か月で退院し、ゲルマニウムを服用しつづけたのですが、手術が完了した人は今もって元気に働いていますが、手術不可能だった人は半年後突然亡くなったそうです。

2.山根氏の妻の親友で、末期の胃がんのため水しか飲めず、苦痛を緩和するためモルヒネ注射を1日3回していた人がいたので、お見舞にゲルマニウムを水に溶かしてこしらえた水溶液を10本ほど妻に持たせたところ、その人は1日1本以上飲み、3、4日で食欲が出て、そうめんなどが食べられるようになったばかりでなく、痛みがおさまって、モルヒネ注射の必要がなくなったそうです。(約1か月後に眠るように亡くなったとのこと)

3.かつての職場の同僚で、直腸がんと診断されて余命1、2か月と宣告された48歳の婦人がいて、ゲルマニウムの話をしたところ、1日0.2gを毎日服用するようになり、結局亡くなったのですが、約半年間ぐらいの延命効果があり、しかもがん末期の痛みがなかったため、その婦人のご主人から感謝されたそうです。

以上の体験談から判断すると、ゲルマニウム療法はがん治療に有効であり、たとえ治らなかったとしても、延命効果と、患者を苦痛から開放する効果があるので、がん治療の選択肢の1つとして有力ではないかと思われます。

なお、著者の甲斐氏はさすがにジャーナリストだけあって、単なる体験談では満足せず、様々な研究機関の動物実験や臨床試験を取材しているので、ゲルマニウム療法に関心をお持ちの方は、ぜひこの本をお読みください。

また、有機ゲルマニウムは、重度の狭心症、動脈硬化、食道静脈瘤、テンカン発作、脳障害児治療などにも有効であることが紹介されているので、がん以外の病気でお悩みの方にもこの本は参考になると思われます。

ところで、過去にはゲルマニウムのバイブル商法で荒稼ぎをした人もいて、例えば『ゲルマニウムで現代病は治る』(丹羽芳男:著、青山書房:1982年刊)などの本を書いた丹羽芳男氏は、薬事法違反の疑いで1987年に逮捕されたそうです。(『月刊消費者 No.340』(日本消費者協会:1987年12月刊)より)

浅井博士が開発した本物の有機ゲルマニウムは「アサイゲルマニウム」という名称で市販されていますので、だまされないようにご注意願います。

ただし、市販品は値段がやや高いため、この治療法を試すのなら、まずは医療機関で保険適用の有機ゲルマニウムがないか調べてもらうことをお勧めします。

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病気が治る元気野菜

2024-12-19 11:23:52 | 健康・病気

今回は、『完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』(吉田俊道:著、東洋経済新報社:2017年刊)という本をご紹介します。

著者の吉田俊道氏は、九州大学農学部の修士課程を修了後、農業改良普及員として県庁に勤めたそうですが、有機野菜を自分でつくりたくて、勤続10年目に県庁を退職して農業を始めたそうです。

そして、試行錯誤の末、有害とされる虫や菌が実は敵ではなく、自然界の物質循環を担う貴重な存在であることや、元気な土に植えた野菜は元気に育ち、虫も菌も寄りつかなくなるということを実際に体験して知ったそうです。

また、例えば有機栽培のニラのビタミンC含有量は、市販品と比べて2~4倍多く、化学肥料と農薬で育てられたいまの野菜は、栄養価が昔と比べて著しく低下しているそうです。

しかも、現在では野菜を生のままサラダで食べることが多くなり、食べる絶対量が減っているため、現代人は昔に比べてビタミンやミネラルを10分の1もとれていないと吉田氏は推定しています。

ところで、吉田氏はおもしろい実験をしていて、市販のキュウリと、有機栽培のキュウリを用意し、それぞれを3センチほどの輪切りにして真夏の室内に放置してみたそうです。

すると、市販のキュウリは3~4日で腐りはじめ、半月後にはドロドロになり、原形をとどめていなかったのに対して、有機栽培のキュウリは半月たってもぴんぴんしたままで、約1か月後には黄色に変色したものの、腐ってはおらず、汁1滴も出ていなかったそうです。

吉田氏は、このような有機栽培の元気な野菜を保育園や小中学校に広める活動もしていて、その結果、平熱35度台の低体温の子が激減し、病気で休む子も大幅に減り、落ち着きのない子、集中力のない子、暴力的な子も減っていったそうです。

この本には、元気な野菜を育てる方法と、その野菜を効果的に食べる方法が惜しみなく開示されていて、だれでも元気野菜を自宅で栽培して健康を手にすることができるようになると思われますから、こういったことにご興味のある方はぜひこの本をお読みください。

また、この本の巻末には、元気野菜を食べることによって、アトピー性皮膚炎が改善した体験談と、高血圧や各種血液検査異常などが改善した体験談が各1例、および伝聞ではありますが友人の再発がんが治った事例が掲載されているので、あわせて参考にしていただければと思います。

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明日葉の効能

2024-11-24 08:44:37 | 健康・病気

前々回の記事の最後に、明日葉(鹹草)はがん治療に併用され、がん予防にも賞用されることをご紹介しましたが、実はがん以外にも様々な効能があるので、今回は明日葉の効能を詳しくご紹介します。

『八丈島に原生する明日葉の研究』(馬場きみ江:著、現代書林:2007年刊)という本によると、明日葉は、八丈島などの伊豆諸島に自生する多年生の植物です。

伊豆諸島では、台風の時期などには海水が強風で巻き上げられて野山に塩が降りかかることがあり、そういった場所ではどんな植物も枯れてしまうのですが、そのなかから最初に芽を吹き出すのが明日葉なのだそうです。

また、鹹草の鹹は、中国五味(甘・辛・苦・鹹・酸)の1つで、塩辛い味を意味し、鹹草という名前は海の塩に由来すると考えられるそうです。

この本の著者の馬場きみ江氏は、大阪薬科大学教授で、長年明日葉について研究し、明日葉には以下のような驚くべき健康効果があると語っています。

・胃潰瘍の予防 - 胃酸分泌を抑制
・炎症を抑制 - 抗生物質と同レベルの強い抗菌作用
・血栓予防 - 血液をサラサラにする
・高血圧の予防 - 血管を拡張し、血行をよくする
・ガン転移を防止 - 血管新生を抑制しガンを兵糧攻めに
・認知症の予防 - 神経成長因子を活性化する成分があった
・糖尿病の予防 - 血糖値を下げ、神経障害をやわらげる
・骨粗鬆症の予防 - 骨形成タンパク質を増強させる
・アレルギーの抑制 - ヒスタミンの遊離をブロック
・肥満防止 - 脂質代謝をよくしセルライトを減らす
・エイズ対策 - HIVの増殖を防ぎ発症を遅らせる
・生活習慣病の予防 - プルーンの2倍の強い抗酸化力

なお、明日葉は食品として売られていますが、お茶や顆粒などの製品でも効果があるようで、『ありがとう明日葉』(後藤迅幟:監修、ハート出版:1987年刊)という本には、明日葉の製品で様々な病気が治った体験談が掲載されています。

この本で特に注目すべき点は、肝臓病が治ったとする体験談で、本ブログの「高血圧と糖尿病」でご紹介したように、肝臓を治療すると高血圧や糖尿病が治ってしまうことから、明日葉で高血圧や糖尿病が予防できるのも当然だと納得できます。

体験談の一例をご紹介すると、群馬県在住の51歳の男性が、1985年3月7日の昼すぎ、急に吐き気をもよおして吐血し、すぐに病院に運ばれたそうです。

検査の結果、肝硬変と診断され、吐血の原因は、肝臓へ血液が通わなくなり、その血液が食道の静脈に流れ、破裂して胃にたまったためだったそうです。

入院生活は2か月ほど続き、食べ物はいっさい胃の中に入れられず、点滴と輸血のみで栄養を補給したそうです。

その後、自宅療養に移り、途中、静脈の破裂箇所を閉じる手術のため2回入院したのですが、結局この人は14キロも体重が減ってしまったそうです。

年が明けてからは通院の日々で、医者からは多量の薬を処方されたのですが、そんなある日、新聞の広告欄であしたばの本が紹介されていて、それを買って読んでみると「肝硬変にも効く」とあったので、さっそくあしたば製品を購入したそうです。

すると、今までは尿が出なくて苦しんでいたのが、あしたばを飲んでわずか1時間で尿の出が急によくなってスーッと楽になったそうです。

そして、毎日少しずつ体がよくなっていくのがはっきりわかったため、思いきって医者の薬をやめ、あしたばだけにしたそうです。

すると、飲み始めて3か月後には健康時と同じ体重に戻り、1日の小便の回数も正常になり、近所の人から、「最近は顔色がいいですねえ。まるで別人みたいですよ」とよくいわれるようになったのだそうです。

明日葉は、伊豆諸島で長年食べられていて、安全であることが保証されていますから、がんだけでなく、様々な病気の治療や予防に活用していただきたいと思います。

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【注意喚起】カンゾウは明日葉です

2024-10-20 08:39:19 | 健康・病気

前回の記事の最後に、デザイナーフーズ計画でがん予防効果が認められた食品として、ニンニク、キャベツに次いで3番目にカンゾウとあるのは「鹹草」と書く植物で、明日葉(あしたば)を意味することをご紹介しました。

参考までに、『大日本国語辞典』(上田万年・松井簡治:著、富山房:1941年刊)には、次のように書かれています。

あしたば
【あしたば】(上田万年・松井簡治:著『大日本国語辞典』より)

ところで、このことがどれだけ知られているか確認するため、インターネットでデザイナーフーズを検索してみたところ、カンゾウは「甘草」のことだとする誤った情報が広く流布していることが判明したので、注意喚起をさせていただきます。

まず、本ブログの「1-2.デザイナーフーズ計画」でご紹介した図は、2006年に放送された「放送大学」の「食と健康 第13回 がん予防に期待がもたれる成分」(講師:大東肇)より書き写したものです。(ただし、セリ科植物などに具体的な食品名を付加しました)

そして、その元ネタは、『がん予防食品 フードファクターの予防医学への応用』(シーエムシー:1999年刊)という本の第1章「デザイナーフーズとファンクショナルフーズ」(大澤俊彦:著)に書かれている次の図だと思われます。

デザイナーフーズの原図
【デザイナーフーズの原図】(『がん予防食品 フードファクターの予防医学への応用』より)

もしこの図のカンゾウが甘草なら、最初から甘草と書いていたでしょう。

ところが、同じ著者が書いたインターネット上のPDFファイル『がん予防と食品 ーデザイナーフーズからファンクショナルフーズへー』(大澤俊彦:著、日本食生活学会誌Vol.20 No.1 (2009))では次のようになっていました。


【間違ったデザイナーフーズの図】(大澤俊彦:著『がん予防と食品 ーデザイナーフーズからファンクショナルフーズへー』より)

大澤俊彦氏は、名古屋大学名誉教授という肩書をお持ちなので、どうやらこの情報が原因で甘草がデザイナーフーズであるという誤った情報が広く流布したのではないかと思われます。

調べてみると、『健康食品事典』(東洋医学舎:1984年刊)という本には、甘草に含まれるグリチルリチンに制がん作用があると書かれているのですが、そもそも甘草は生薬ですから、デザイナーフーズとして食品リストに載ることなどありえません。

しかも、甘草には副作用として偽アルドステロン症が報告されており、具体的には、浮腫、高血圧、低カリウム血症、横紋筋融解症といった症状がでることがありますから、個人の判断で甘草を長期間服用することは危険です。

もし、がん対策として甘草を常用されている方をご存じでしたら、ぜひこの情報をお伝えください。

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台湾の薬草療法

2024-09-08 08:38:47 | 健康・病気

今回は、長年がんの薬草療法を研究した医師が書いた『半枝蓮等の生薬は癌に良く効く』(芳沢正隆:著、癌薬研究所:1986年刊)という本をご紹介します。

この本は、66ページしかないのですが、各種のがんに有効な生薬を網羅してあるので、専門家が薬草療法を行なう上でも非常に参考になる貴重な資料だと思われます。

著者の芳沢正隆氏は、1942年から1970年の28年間にわたり台湾をはじめ中国各地をまわって、いわゆる家伝秘方と称される漢方処方と生薬を探索収集し、5つの処方にまとめ上げたのですが、それなりに治療効果はあるものの作用が緩慢だったそうです。

そこで、消炎・鎮痛・解毒・殺菌・排膿等の作用を有する「半枝蓮」(和名:ヤンバルナミキソウ)と「白花蛇舌草」(和名:フタバムグラ)に眼を付け、1969年にがん治療に併用してみたそうです。

治療を受けたのは台湾に住む38歳の家庭の主婦で、左側の乳がんを患い、一時は遺書を残したほど悪化していたそうですが、服薬後、がんは一時腫大したものの、その後がん細胞は破壊されて縮小し、服薬1か月で家庭内の仕事ができるようになったそうです。(今も健在と書かれています)

芳沢氏は、その後も様々ながん患者の治療を行ない、半枝蓮の効力が最も良く、白花蛇舌草がこれに次ぐことを確認しました。

そして、半枝蓮、白花蛇舌草、ハトムギ、スイカヅラ花、甘草、サルトリイバラ、山馬茶、サカキカヅラの8つの薬草を使った新処方にたどり着いたそうです。(乾燥品の1日量は、甘草以外は各12g、甘草のみ8g)

使い方は、上記8種類の乾燥生薬を水約450ccに入れ、約150ccになるまで煎じつめて、温かいうちに服用します。(朝1回煎じたら、同日の薬を夕方更に煎じて朝夕2回飲む)

また、重症がんや肉腫・リンパ腫にはメシマコブやコフキサルノコシカケとの併用がよいそうです。

なお、もし個人でこの処方を試す場合は、生薬は一般的に金気(かなけ)を嫌うので、煎じる際には土瓶を使うようにしてください。

これによって、早期がんや手術後の早期転移がんでは、服薬1か月ないし1か月半位で患者は日常生活ができるほど回復し得るものの、2~3年の中期がんや3年以上の長期がんは治癒効果が遅く、延命効果も早期がんほどは良くないそうです。

これは私の見解ですが、やはり治療効果を上げるためには、薬草だけに頼らず、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介したがん治療の五原則を同時に実行するのが最善だと思います。

他に役立ちそうな情報として、がんや肉腫を予防するには、マツタケ・ナメコ・エノキタケ・シイタケ等の常食が有効であると思われるそうです。

台湾では、芳沢氏の尽力に加え、この薬草療法で治ったがん患者たちの宣伝活動によって、半枝蓮が一般社会で高く評価されるようになり、かつて「死症」と言われたがんも、今(1985年)では恐れられていないという状況になったそうです。

最後に余談ですが、本ブログの「1-2.デザイナーフーズ計画」でご紹介した、がん予防効果が認められた食品の図において、ニンニク、キャベツに次いで3番目にカンゾウとありますが、これは鹹草と書く植物で、明日葉(あしたば)を意味することがこの本を読んで分かりました。

芳沢氏によると、明日葉はがん治療に併用され、がん予防にも賞用されるそうなので、大いに利用したいものですね。

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