がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

井上新幸機

2016-11-11 11:10:38 | 健康・病気

私がこれまでに調査したがんの治療法を年代順に並べると、以下のようになります。いずれも、医者に見放された重症のがん患者でも治るとされる優れものです。

◆西暦1600年前後 朝鮮五葉松の実(永田徳本先生)

◆1910年(明治43年) 血液循環療法(小山善太郎氏)

◆1914年(大正3年) 第三マキヨヂン(牧野千代蔵氏)

◆1916年頃? 太陽光線治療器(澤田暁夢氏)

そして、昭和になってから、さらに画期的な装置が発明されます。それは、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介した「井上新幸機」という装置です。

『癌の予防と治療法』(大浦孝秋:編、大阪時事新報社保健部:1937年刊)という本によると、発明者の井上新太郎氏は、1927年(昭和2年)9月に妻が手術不可能な直腸がんと診断され、悲嘆にくれますが、10月に『日本及日本人』という雑誌に掲載された「枇杷葉療法」という記事を読んで、これに希望を託すことにしたそうです。

その方法は、ビワの生葉を炭火であぶり、患部に当ててなでるという単純なものですが、毎日7~800枚の葉を昼夜の別なく処方するという、非常に大変な作業だったそうです。

しかし、その甲斐あって、10日ばかりすると、がんの組織が自壊し、井上氏の妻は、12月末には病床を離れ、翌年の2月10日には、主治医から全快したと言われたそうです。

その後、井上氏は、もっと簡単にビワの葉療法を行なうことができる装置の開発に取り組み、最終的に、次の写真のような「井上新幸機」を発明します。

がん治療装置の井上新幸機
【井上新幸機】(大浦孝秋:編『癌の予防と治療法』より)

これは、電熱タンクの中でビワの葉を蒸して、有効成分を気化させて患部に送風する装置で、手間をかけずにビワの葉療法を行なうことができます。また、がん以外にも、盲腸炎と小児の腸炎には驚くべき卓効があり、腹膜炎も面白いほど簡単に治ったそうです。

この「井上新幸機」に関しては、『癌の予防と治療法』の座談会に登場する、大阪帝国大学医学部の片瀬淡教授や、神戸加古病院の加古齊院長、西宮懐仁病院の三浦理一外科医長も、その効果を認めていました。

また、昭和12年4月20日発行の『大阪医事新誌』に、大阪帝国大学医学部病理学教室の安田寬之医学士が発表した「血液酸塩基平衡ヨリ観タル枇杷葉療法」という論文でも、「井上新幸機」の効果が認められていたそうです。

さらに、「仁丹」で有名な森下博社長も、この装置を購入して、健康法として新幸機療法を毎日やっていたそうです。

そして、1954年に出版された『癌はこれで治る』(大浦孝秋:著、健康之友社:1954年刊)では、同じ著者が、この装置を「世界に誇り得る発明」とたたえ、「無数の癌患者が救われている」としているので、17年間経過を観察して、その評価はますます高くなったということのようです。

現在、「井上新幸機」が入手できないのは残念ですが、原理は簡単なので、いずれ誰かが同様の装置を製品化してくれるかもしれませんね。

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