がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

最近読んだ本のご紹介

2021-04-15 14:40:13 | 健康・病気

今回は、『やってはいけないがん治療』(岩澤倫彦:著、世界文化社:2020年刊)という本をご紹介します。

この本は、業界を長年取材してきたジャーナリストが書いていて、アマゾンの書評を見ると、星5つが61%ですが、なかにはとても辛辣に批判している人もいます。

確かに、著者の岩澤倫彦氏の意見が基本的に標準治療(手術・抗がん剤・放射線)側に寄っているので、これらの処置が原因を治療しないことを知っている人が書評を書くと、どうしても批判的になってしまうでしょう。

この本では、がんのステージ別5年生存率について書かれていて、ステージ4の膵臓がんはわずか1.5%だそうですが、そもそも生存率を問題にする時点で、標準治療が治療法ではないことに気付くべきだと思います。

大部分のがん専門医は、「がんを殺すこと」と「がんを治すこと」が同じことだと錯覚しているので、彼らを取材している人たちも、結局似たような思考に陥ってしまうのは避けられないということなのでしょうね。

また、どのようにがんを治療すべきなのかという点があいまいなため、この本を読んで自分のやるべきことがスッキリと明確になる人は少ないかもしれません。

さらに、多くの情報が網羅されているため、個々の治療法の記述が十分ではなく、例えば丸山ワクチンについては、「エビデンスがなくても、必要とされる薬」であると書きながら、たった3ページで済ませています。

私は、知り合いの女性から、彼女のお父様ががん(確か肝臓がん?)になったのだけれども、丸山ワクチンで20年間問題なく生活できたという話を聞いたことがあるので、この件はジャーナリストの人にもっと突っ込んだ取材をしていただきたいと思いました。

ただし、がんに関する情報を収集する目的であれば、この本を読む価値はあると思います。

例えば、本ブログの「オプジーボの副作用」でご紹介したオプジーボに関して、岩澤氏は大いに評価しているのですが、その副作用によって2019年だけで40人が亡くなっていることや、がん患者の約2割にきわめてよく効く(つまり残りの8割には効かない)ことが明記されています。

また、詐欺的な治療が横行していて、テレビやインターネット、無料説明会などの情報を鵜吞みにすることの危険性を具体的に指摘しているので、初めてがんの治療法を勉強する人には大いに参考になると思います。

さらに、「がん放置療法」というものを批判しているのですが、私もがんを放置することは最悪の結果をもたらすと考えているので、この点では意見が一致しています。

それでは、がんを完全に放置するとどうなるかというと、『癌の知識』(大村清二:著、肇書房:1942年刊)という本に乳がんで死んだ女性の解剖所見が書かれているのですが、左の乳房が大人の頭くらいの大きさになり、その中央部がザクロの実のように大きく裂け、腋の下にもリンゴ大から鶏卵大の数個の硬い腫れ物があり、左腕は肩のところから紫色に大腿ほどの大きさに腫れ上がっていて、表面の皮膚はところどころにただれを生じ、どす黒い液がじくじく流れ出ていたそうです。

したがって、がんが発見されたら、直ちに全力でがんを治療することを強くお勧めします。

なお、私が推奨するがんの治療方法については「世界の秘密 がんは簡単に治る」というサイトをご覧ください。

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