がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

生野菜の抗がん作用

2011-04-20 16:06:26 | 健康・病気

前回ご紹介した中国江蘇省における疫学調査では、ニンニク以外に、生野菜にも胃がん・食道がんを予防する効果が認められたそうです。

数字をご紹介しますと、生野菜を毎日食べる人の割合は、胃がん・食道がんの罹患率が高い地域では12%だったのに対して、罹患率が低い地域では79%だったそうで、生野菜を毎日摂取することの重要性がうかがえます。

ところで、ニンニクは古来からその薬効が知られていて、現代でも医薬品や健康食品の原料として使われているので、がんに効くといわれても不思議な感じはしないのですが、生野菜ががんを予防するのはなぜでしょうか?

『万病の引き金 活性酸素に負けない法 スカベンジャー料理が毒を消す』(増尾清:著、農山漁村文化協会:1998年刊)という本によると、体内で発生する過剰な活性酸素が、がんを始めとする現代病の大きな原因だそうです。

一方、野菜には、この過剰な活性酸素を解毒する抗酸化物質が多く含まれているのですが、熱に弱い成分(例えばビタミンC)も多く、生で食べた方がより多くの抗酸化物質を摂取できるというのがその理由のようです。

「デザイナーフーズ計画」で第2位にランクされたキャベツも、抗酸化力が高いことで知られているそうですが、生で食べる機会が多い野菜ですから、それでがんを予防する効果が顕著なのかもしれませんね。

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ニンニクの抗がん作用

2011-04-19 13:03:40 | 健康・病気

アメリカの研究で最もがん予防効果が高いと評価されたニンニクですが、果たしてその実力はどれくらいあるのでしょうか。

放送大学では、中国江蘇省における疫学調査の結果を紹介していましたが、それによると、上海の北に位置する江蘇省では、胃がん・食道がんの罹患率(りかんりつ)が地域によって大きく異なっていたそうです。

そこで、愛知県がんセンターが江蘇省がんセンターと共同で、胃がん・食道がんの罹患率が高い地域、中ぐらいの地域、低い地域の3か所の住民を対象に、1996年から2000年にかけて生活習慣の調査を実施したそうです。

その結果、ニンニクを週3回以上食べる人の割合は、胃がん・食道がんの罹患率が高い地域ではわずか0.5%だったのに対して、罹患率が低い地域では79%もの高率だったそうで、ニンニクが胃がん・食道がんを予防することが明らかになったそうです。

ニンニクの効用に関しては、さらにすごい話を聞いたことがあります。

これはご本人から直接聞いた話ですが、ある人が体調が悪くなって病院で診察してもらったところ、内臓に腫瘍ができていたそうです。

その人は、腫瘍と聞いて頭が真っ白になったそうですが、ふと気がつくとスーパーでニンニクを手にしていたそうで、それから毎日ニンニクを食べるようにしたところ、いつの間にか腫瘍がなくなっていたそうです。

ニンニクパワー恐るべしですね。

なお、生のニンニクを長期間大量に摂取するのはかえって有害だそうなので、ご注意ください。何事も、適量を守ることが大事なようです。

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デザイナーフーズ計画

2011-04-18 16:59:23 | 健康・病気

私はこれまで、自分自身が健康だったこともあって、がんについてあまり気にせずに生きてきました。

しかし、今から4年前、同い年の友人ががんで亡くなり、そして、昨年は父が、以前から患っていた肺がんが全身に転移して亡くなりました。

こういった中で、自分なりにがんについて調べ始めたわけですが、それがある程度まとまってきたので、その結果を公表して少しでも皆さんのお役に立てればと思い、このブログを始めました。

がんについては、2006年に放送された「放送大学」の『がんの健康科学』などで有益な情報が公開されており、今年度も再放送されると思いますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

今日の話題の「デザイナーフーズ計画」も、放送大学を見て初めて知ったのですが、あまり知られていないようなのでご紹介します。

イギリスの疫学研究者のDollらが1981年に発表した推計によると、アメリカ人のがん死亡の主たる要因は、

第1位 35% 食品・栄養
第2位 30% タバコ

だったそうで、食生活を改善することでがんになるリスクを減らすことが可能であることが明らかになったそうです。

こういった研究結果を受けて、アメリカは1990年から「デザイナーフーズ計画」という国家プロジェクトを立ち上げ、がん予防に効果がある食品を調査したそうです。その結果抽出されたのは以下の食品でした。

上位群: ニンニク、キャベツ、大豆、生姜、セリ科植物(パセリ、セロリ、人参)など

中位群: タマネギ、お茶、ウコン、玄米、柑橘類、ナス科植物(ナス、トマト、ピーマン)、アブラナ科植物(大根、カブ、小松菜、白菜、カリフラワー、ブロッコリー)など

下位群: マスクメロン、キュウリ、ジャガイモ、ハーブ類など

がんの予防は、すべての生活習慣病の予防につながると言われています。

もし、普段野菜や果物をあまり食べていないという自覚がある方は、この調査結果を参考にして食生活を見直し、野菜と果物の摂取量を増やすようお薦めします。

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