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えつ、演説をやじると罪になるの?=大津や北海道で警察が取り押さえる!

2019年07月19日 | 政治・社会
 選挙で首相の応援演説の日程が明らかにされないことが新聞で話題になっています。それは、前回の秋葉原などでの演説のヤジなどを避けるためらしいのですが、その首相の演説会場でとんでもないことが起きています。

 演説を遠くで聞いていてやじった男女が警察にとりおさえられたというのです。中国などではありませんよ。日本でですよ。
これでは「おいこら警察」の復活ではないですか。政権の言うことに意義を唱えたら捕まえるというのでしょうか。この異議を唱えるものを捕えるという驚くべき感覚は、憲法のもとでの民主主義国の警察の在り方を棄てることになり、警察の役目を大きく変えることになります。
 
 多くの方は明治時代の歴史で習ったでしょう。自由民権を訴える弁士に政府批判をさせないように見張り、取り押さえるのが警察でした。その警察がその後、特高などの制度により、国民のための警察ではなく国家権力を守るのを任務として国民に牙をむいてきました。警察はこうして国民の声を封じる役目を果たしてきました。つい70数年前までがそうでした。
 
「戦争反対」はもちろんの事、政府や軍部の批判は許さない社会を作り上げてきました。政府や軍部の暴走を防ぐはずのマスコミも見張られ、国民は真実を知ることができないまま敗戦を迎えたのでした。この大津と北海道のニュースを聞いて、その歴史に逆行し始めているような感覚にとらわれました。
 戦後、新憲法ができて、少なくとも警察も民主警察としてスタートしたはずで、時の政権の番犬ではなく、国民のための警察になったはずではなかったでしょうか。いつの間に、政権を守り、自由な言論を抑える立場に変質したのでしょうか。強権的な政権の6年間が警察にもこのような形で表れてきたのでしょうか。
 あるいは、憲法改正によって、国民の権利を制限しようとする政党の考えを先取りし始めたのでしょうか。国民に立ち向かうような「おいこら警察」はごめんです。今後詳しい情報が待たれます。


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