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「国難」再考=大本営発表「国難きたる!撃ちてし止まむ!」を想起

2017年10月22日 | 政治・社会
 あなたもこの脅し文句に踊るのでしょうか?
国難突破解散とて始まった選挙も今日が投票日。国難としていわれているのは、鎌倉時代の元との戦いと、黑船来航、敗戦ではないだろうか。つい最近では東日本大震災(原発事故含む)もそういえるかもしれないですね。

 しかし、安倍首相は今、国難と称して解散したがその理由としては、北朝鮮の脅威、少子高齢化社会を挙げていました。一方批判は大義なき解散、自分勝手解散、疑惑隠し解散などであったが、選挙が始まってみると、これらの批判は誰かの言葉ではないがTVなどではリセットされてしまったかのようです。首相や与党関係者は北朝鮮の脅威に多くを費やしていました。

 首相はこの「国難」という言葉を、かの大本営発表、「国難来る!撃ちてし止まむ!」を知っていて使ったのでしょうか。国民を一致団結させるために突撃スローガンですね。

 支配者はいつの時代でも、内政が思わしくない時には、国外に敵を作りそれに注意を向けさせて、あるいは恐怖心をつくりあげて、国論をまとめ政権の意のままに進めようとすることは知られています。

 つい最近ではアメリカのブッシュもイラクにありもしない核兵器を理由に戦争を仕掛けました。その折にも国民はあっという間に民主主義の制度を捨てるかのように言論を自己規制し、反戦論をひっこめざるを得なくなりました。

 ことほど左様にこの手法は権力者にとっては魅力的なものなのですね。
 さて我が国です。北朝鮮とアメリカの威しあいに仲介として関わるのではなく、トランプ大統領の尻馬に乗っかり、けしかけているかのような圧力一辺倒論です。そのことがある中での「国難」を理由の解散選挙です。戦時中の大本営発表は既に明らかになっている通り、支配者に都合の悪いことは隠したり、都合の良い言葉に置き換えたりしての情報操作でした。

 特に、「国難」など言う言葉の前には、異議を唱えるものならば「非国民」扱いされたのでした。

 そのような「国難」という言葉が北朝鮮を挑発するような首相によって使われ、かえって日本を危険にしているのに、多くの国民がそのことの当否については問わずに、本当に「国難」だなどと感じて選挙に臨むようでは、かの大本営発表を信じていた戦前の国民と同じことになるのでは?と思います。歴史の教訓とはいったいなんでしょうか?


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