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「令和」について首相説明が隠している不都合な真実!

2019年05月10日 | 政治・社会
 元号が令和になり、万葉集が出典とされて「日本独自」とTV・新聞が連日大騒ぎでしたね。しかしこんなフィーバーがある時には一度立ち止まって考えてみることも必要ですね。なぜ日本固有とか万葉集にこだわるのかということと、この時代の日本の文化が中国を抜きにしては考えられないという歴史的な事実です。遣唐使を派遣して文化などを吸収していた時代です。仮名も万葉仮名で当て字が使われていた時代で、万葉集のこの令和の由来の文字は漢文ですから、当然漢籍からとったものです。
よほど歴史をねつ造しなければこれは常識ですね。

 そして首相が日本独自の万葉集から決めたといわれる万葉集の文は実は漢籍にある文章を借用していました。つまり万葉集には手本があり、それは張衡の「帰田賦」でした。
 その内容は安帝の政治が腐敗し、民衆を苦しめるので我慢できず国に帰るというのですから、時の政権へ批判的なものですから、何とも皮肉なものです。。

 安倍首相は、国民には今回は初めて日本独自の万葉集から採用したとNHKなど放送各局を回り宣伝し、TV局や新聞も裏をとらずにそのまま「めでたい」ことと放送したりしました。
 しかし、これは首相のいつもの手法(隠ぺい)で、万葉集とは言ってもその原典は示さないというものでした。ネット上では、この手法が通じないので、上記のように、その万葉集の原本まで明らかにされていました。従来のように本当のことを知らせればよいものを、隠ぺいまでして日本独自ということを強調し、国民の愛国心をくすぐり利用するとは!
 本当の事実を調べもせずに、官邸の演出にのって長きにわたって宣伝し、号外を出したり、国民にはその一面のみを知らせている続けているマスメディアの堕落は何としたものでしょう。

 しかも、メディアが大騒ぎをして国民をまきこんだ挙句に、実は令和という字句も安倍首相が候補になかったのを後から追加させたということが新聞にスクープされました。(朝日4/30付)

 こうして「令和」という年号は安倍官邸によって極めて政治的に決められたことが分かりました。とても残念なことです。
一種のフェイクニュースに容易に乗ってしまうメディア(あるいは知っていて報道したとしたら国民を愚弄するものですが)、多くの国民はそれを信じるしかないという実情が今の日本でしょうか。奪いあってもらった新聞の号外は何だったのでしょう。(詳しく知りたい方は「張衡」や「帰田賦」なで調べてみてください。)


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