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後藤さん母校の大学が声明

2015年02月05日 | 政治・社会
 *このブログを読んでくれているまるさんが、FaceBookで情報を知らせてくれました。とても共感できる内容なので掲載します。


           後藤さん母校の大学が声明
 後藤健二さんが卒業した法政大学の田中優子学長は、2日、「実に悲しく耐えがたい」などとする声明を発表しました。
この中で、田中学長は極めて難しい交渉が続くなか、これまで発言を控えてきたとしたうえで、「報道が事実であるなら、卒業生が命を奪われたことは、実に悲しく耐えがたい思いです」としています。
そして、「後藤さんは、国家や宗教を超えて、紛争地域で生きる子どもたちや市民の素顔を取材し、伝え続けてきました。暴力によって言論の自由の要である報道の道を閉ざすことは、あってはならない」としたうえで、大学として「暴力の連鎖を断ち切り、課題を解決する方法を探求する大学として、国際平和を実現する人々を育てる教育に力を入れていきます」としています。 (2015年2月2日 NHKニュースウェブ)

*以下は法政大学のホームページに載っている総長の全文です。


      法政大学とその付属校で学び働く皆さんへ

 
 皆さんに、たいへん悲しいお知らせをしなければなりません。
法政大学の付属校(法政大学第二高等学校)と社会学部で学んだ卒業生、後藤健二さんが、誘拐され拘束された末、殺害されたと思われます。これが事実であるならば、総長として、卒業生が
このような経過で命を奪われたことは、実に悲しく耐えがたい思いです。
 
 本学は、後藤さんが本学卒業生であることを把握しておりましたが、極めて難しい交渉が続く中、今まで報告や発言をさしひかえていました。

 後藤さんは卒業後、インデペンデント・プレスという映像制作会社を自ら設立し、紛争地域で生きる弱者である子どもたちや市民の素顔を取材し、私たちに伝え続けてきたジャーナリストです。常に平和と人権を希求して現地で仕事をされてきたことに対し、ここに、心からの敬意と、深い哀悼の意を表します。

 いかなる理由があろうと、いかなる思想のもとであっても、また、世界中のいかなる国家であろうとも、人の命を奪うことで己を利する行為は、決して正当化されるものではありません。暴力によって言論の自由の要である報道の道を閉ざすことも、あってはならないことです。

 法政大学は戦争を放棄した日本国の大学であることを、一日たりとも忘れたことはありません。「自由と進歩」の精神を掲げ、「大学の自治」と「思想信条の自由」を重んじ、民主主義と人権を尊重してきました。さらに、日本の私立大学のグローバル化を牽引する大学として、日本社会や世界の課題を解決する知性を培う場になろうとしています。その決意を新たにした本学が、真価の問われる出来事にさらされた、と考えています。

 なぜこのような出来事が起きたのか、この問題の本当の意味での「解決」とは何か、私たちは法政大学の知性を集め、多面的に考えていきたいと思います。
まず全学の学生・生徒・教職員が人ごとではなく、この世界の一員として自らの課題と捉え、卒業生としての後藤さんの価値ある仕事から多くを学びつつ、この問題を見る視点を少しでも深く鋭く養って欲しいと、心から願っています。
                             法政大学総長 田中優子  
              
 参考:法政大学グローバルポリシー
 法政大学は,建学以来培われた「自由と進歩」の精神に基づき,既成概念に捉われない自由な発想で考え,新しい問題に積極的にチャレンジする自立型人材の育成を教育理念としてきました。


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2 コメント

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コメントありがとうございます (マーちゃん)
2015-02-08 22:47:50
田中優子氏は以前から、テレビや本で江戸時代の風俗や女性史などの分野、政治的な分野での発言に注目しており、素晴らしいとおもっておりました。総長になってからは、大学の自治を守るためには尽力されているようで心強いことと思います。後藤さんのやろうとしたことが広がればその対極にある安倍政権の姿勢が問われることにもつながるでしょう。
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法政大学総長の声明を読んで (はな)
2015-02-05 21:58:06
私も卒業生です。遥か昔のことですが大学で学んだ授業の新鮮さを今でも覚えています。ただの暗記の学習から物事を真実を見つけ出す授業に心を奪われました。
後藤さんの冥福を心からお祈りいたします。
報復では解決しないことも訴えたいです。
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