ネイチャーゲーム&自然・趣味

ネイチャーゲームで知った自然。テニスやハーモニカ、ウォーキングなど遊びの世界。

故郷の思い出⑤「ホタル狩り」

2013年06月14日 | 日記・思い出
 ホタルが見られる季節になりました。一時は農薬や川岸のコンクリート化などのために、ほとんど見ることができなかったホタルですが、最近は「ホタルを守る会」などの活動のおかげで水辺のある公園などで見ることができるようになりました。
 私の子ども頃(昭和20~30年代)は、文字通り「ホタル狩り」をしたものです。
夕方になると、田んぼの畔にはホタルがあっちでもこっちでもピカッと光っていました。時間が8時ころになるとたくさんのホタルが飛びはじめます。
この時間になると、甥や姪たちと団扇とビンをもって田んぼ道に出て、飛んでいるホタルをウチワであおいで呼び寄せてつかまえます。ホタルを呼び寄せるのには、大きな声で歌を歌いながらホタル狩りやりました。よく知られている次のような歌です。
「ほ ほ ほーたる こい
あっちのみーずは にーがいぞ
こっちのみーずは あーまいぞ
ほ ほ ほーたる こい」

たくさんのホタルをビンに入れて草でふたをして持ち帰ります。
 家に帰るとすぐ部屋に吊ってあるカヤ(蚊帳)の中に放すのです。ホタルの出る夏は蚊の季節でもあるので、この頃は多くの家で蚊帳(目の細かいネットでできていて緑色でした)を吊って蚊を防いでいたのでした。私は親たちと八畳間の部屋に寝ていましたから、布団を敷いた後、その部屋に蚊帳を吊るして置くのが何時からか役目になっていました。
 薄暗い部屋の蚊帳の中でホタルたちはよく光ってくれました。こうして電気を消してホタルの光る蚊帳の中で眠りにつくのです。このホタルも朝は白っぽい腹を見せているので「あっというまだなあ」などと思いながら片付けます。今なら、かわいそうと思うかもしれませんが、この頃はたくさんいるので今のように保護という考えなどはなく、ホタル狩り(捕り)は当たり前のことでした。夏の間に何度かこのようにして遊んだものでした。ホタルの季節になると思い出す幼い頃の風景です。
 そのホタルもその後、農薬でほとんどいなくなったということもありましたから、自然の破壊が進んでいたのだとわかります。
 都会に出て長い間、ホタルのことは忘れていましたが、「日本ホタルの会」(リンク参照)などの自然環境を考える多くの人のお蔭でまた見ることができます。
 今、私の住んでいる神奈川の県央地区でも愛川の中津川、県立座間谷戸山公園、相模原道保川公園、綾瀬城山公園などで見ることができます。今年もそろそろでしょうか。

*「日本ホタルの会」(矢島稔さんが責任者の立派なホームページです。)また、「東京にそだつホタル」も詳しく楽しく学べます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿