ねえ、ラーメン食べよ!
突然、みゆきが言った。
ラーメン?
俺の頭の中では、豚汁を食べたばかりなのに・・・という気持ちがある。
食べようよ!ラーメン食べようよ!
みゆきよ!
おれのみゆきよ!
ここまで衰えたか?
俺が愛したみゆきの満腹中枢が麻痺している。
いいよ、ラーメンを食べよう。
俺は、笑いながらラーメンを啜る。
餃子を食べる。
みゆきはそれを見ながらラーメンを食べる。
美味しいね。
みゆきよ、お前の笑顔は可愛いが、腹は満たされいないのか?
もう、食べられない。
「みゆき、帰るよ」
私がみゆきの手を掴んだ時、目が覚めた。
夢の中で逝ってしまうところであった。