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遺族年金 男女差別の解消を 高橋氏 “女性活躍”にも逆行

2015-07-07 13:49:37 | 年金
しんぶん紅旗  
                
遺族年金 男女差別の解消を

高橋氏 “女性活躍”にも逆行

  
(写真)高橋千鶴子議員
 日本共産党の高橋千鶴子議員は3日の衆院厚生労働委員会で、遺族年金などの男女差別の解消を求めました。

 児童扶養手当と遺族基礎年金の父子世帯への支給が実施されたのを受け、厚労省の香取照幸年金局長は、2013年度の父子家庭の児童扶養手当は6・5万人、遺族基礎年金は今年度予算で2千世帯と答弁。塩崎恭久厚労相は「男女ともに働き家計を維持していく社会になっている。父子家庭への拡大は評価できる」との認識を示しました。

 地方公務員の妻を公務災害でなくした夫が遺族補償年金を受け取れないのは差別だと提訴し、13年に大阪地裁が違憲判決を出しましたが、大阪高裁は今年6月、「妻は独力で生計を維持できない」として、地裁判決を取り消しました。高橋氏は、共働き世帯は夫のみ働く世帯の1・3倍で、男性もリストラや非正規雇用が増えており、「一律に性別や年齢で分ける考え方は見直すべきだ。女性は主たる生計者になりえないというのは政府の“女性の活躍”にも逆行する」と述べました。

 塩崎氏は「一律に性別と年齢で分ける考え方は見直すべきとの方向はそのとおりだ」と答弁。遺族給付としての補償など基本的基準を整理して議論していくと述べました。

楢葉町避難解除へ:副経産相「安心は心の問題」

2015-07-07 10:27:09 | 原発
毎日新聞より転載
楢葉町避難解除へ:副経産相「安心は心の問題」
毎日新聞 2015年07月06日 22時24分(最終更新 07月07日 09時14分)


福島県楢葉町議会の全員協議会で「避難指示解除の環境は整った」と語る政府原子力災害現地対策本部の高木陽介本部長=楢葉町で2015年6月17日、栗田慎一撮影

 政府の原子力災害現地対策本部(本部長・高木陽介副経済産業相)は6日、東京電力福島第1原発事故(2011年3月)で全町避難となった福島県楢葉町に、避難指示を9月5日午前0時に解除すると伝達した。町民の間には水道水源のダム湖に高濃度の放射性セシウムが沈殿したまま解除されることへの不安が強いが、高木氏は伝達後の記者会見で「安心は心の問題だと思う」と述べ、町民の間に不信感が高まっている。

 政府は先月、「8月のお盆前」の解除方針を示していたが、町議会や町民から「生活環境の整備が不十分」との反発が強く、無料バスの運行本数拡大など「追加支援策」の準備を理由に約1カ月間遅らせた。避難指示の解除は昨年4月の田村市都路(みやこじ)地区、同10月の川内村東部に続き3例目で、全町村避難の県内7町村では初。政府は楢葉町を双葉郡復興の拠点と位置づけ、残る自治体の避難指示解除を急ぐ。

 一方、会見で水道水源を巡る町民の不安について質問された高木氏は、水道水の放射性セシウムは検出限界値未満であることなどを指摘し「放射線の考え方は人それぞれ異なる。安心と思うかは心の問題だと思う」と述べた。

 この発言に町民は反発を強めている。帰還に向け住宅再建を終えた60代男性は「帰る気持ちがうせる発言だ。住民の自己責任だと言うつもりだろうか」と批判した。50代女性も「古里に戻りたいという気持ちを理解できるのなら、あんな発言は出てこない」と話した。【栗田慎一】

 ◇安全への不信、帰郷の壁

 「やっぱり政府は信用できない」。楢葉町から避難し、小学3年の一人息子と実家のある東京都武蔵野市で避難生活を送る遠藤昇さん(43)がため息をついた。町民の安全・安心を求める声に、政府が耳を傾けていないと思うからだ。

 震災直後、妻克子さん(40)は仕事の都合で単身、福島県いわき市にとどまった。一方、楢葉町内の「道の駅」で調理師として働いていた昇さんは、幼稚園児だった長男昇汰君(9)の健康を考え「父子避難」を決めた。

 昇汰君は今、避難先の学校が楽しくて仕方ない。仲の良い友達がたくさんできて「武蔵野の学校を転校したくない」と言う。震災から4年以上たち、避難生活が日常生活に変わりつつある。

 一方で、「古里に帰って家族で暮らしたい」との思いは日に日に強まる。6月下旬に政府が東京で開いた解除に向けた住民懇談会に昇汰君を連れて参加したのは、息子にも楢葉の現状を知ってもらい、帰郷への思いを忘れないでほしいとの願いからだった。

 しかし、政府の対応には違和感を覚える。水道水源のダムの底には1キロ当たり1万ベクレル超の放射性セシウムが沈殿しているとされる。

 昇さんは訴える。「政府に水道に使う上水は安全だと言われても安心できますか。子を持つ僕らの世代が戻らないと、古里は復興しない。だからこそ、戻りたいし、政府には安全な環境を全力で整えてほしい」【栗田慎一】

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