俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏の川

2011-07-31 | 俳句・夏・地理


夏川の清冽にして速かりき

盛夏になり水が涸れて河原が広くなった川、涼しそうな渓流、青蘆が茂り、裸の子供たちが水遊びや釣りに戯れている川など、それぞれに趣がある。上高地の梓川は水量が多く、川底まで透き通って見え、流れが速い。手を入れてみると、やはり清流だけあり、冷たかった。

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吊橋の歩けば揺れて夏の川


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雪渓

2011-07-30 | 俳句・夏・地理


雪渓の脇の山小屋小さかり

高山の斜面や窪地に、夏になっても雪が融けずに大きく残ったもの。クレバスは雪渓や氷河の流動に伴ってできた深い割れ目をいう。上高地から見上げた山に雪渓が見えた。望遠レンズで撮ると雪渓の近くに山小屋が写っていた。雪渓に対し、山小屋はあまりに小さく見えた。

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雪渓の分厚さ仰ぎゐたりけり


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靫草(うつぼぐさ)

2011-07-29 | 俳句・夏・植物


小流れの水豊かなり靫草

シソ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。六~八月頃、茎の頂に紫色の唇形の花を穂状につける。花の形が弓矢を入れる靫に似ていることからこの名がある。花の終わった花穂は褐色になるので、夏枯草とも呼ばれ、利尿剤として用いられる。森の中に小流れだが水量の多い流れがあった。近くに靫草が彩りを添えて咲いていた。

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靫草林道狭くなつてきし


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下野草(しもつけそう)

2011-07-28 | 俳句・夏・植物


下野草人に越されて歩きけり

バラ科の多年草。山野に自生し、庭にも植えられる。七~八月頃、茎の先に淡紅色の小花を密集して咲かせる。花が落葉低木のシモツケに似ているところからこの名がある。下野の国とは関係がない。森林の中に下野草が咲いていた。まだ白っぽかったが、次第に紅色が濃くなる。下野草の写真などを撮っていると、どんどん人に追い越されてしまった。

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オニシモツケ



小流れのありて下野草咲けり


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森林浴

2011-07-27 | 俳句・夏・人事


鳥を聴く森林浴となりにけり

森林に入り、樹木の発する香気を浴び、やすらぎや爽快感を味わうために散策すること。樹木が細菌などの微生物を抑制するフィトンチッドという化学物質を発散することが知られ、これに接するために行う健康法でもある。上高地の大正池から河童橋までを歩いた。時鳥、老鶯、郭公などを聴きながらの森林浴となった。

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森林浴時には川に沿ふ道を


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