俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

鳳仙花

2010-08-31 | 俳句・秋・植物


畑道の強き日差しや鳳仙花

ツリフネソウ科の一年草。東南アジア原産。七~九月頃、葉腋に花柄を出し、横向きに垂れて咲く。花色は、赤、白、紫、ピンクなど。一重咲きと八重咲きの品種がある。赤い花の汁で爪を染めたことから、「つまべに」「つまくれない」などの別名がある。畑道を歩くと日差しが強かった。その道の両側には鳳仙花が色とりどりに咲いていた。

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鳳仙花昼時らしき庫裏の音


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鶏頭

2010-08-30 | 俳句・秋・植物


鶏頭の向かうに農夫屈みをり

ヒユ科の一年草。熱帯アジア原産。八~十月、茎の上部に鶏冠(とさか)状の花をつける。花の種類は多く、扇鶏頭、箒鶏頭、槍鶏頭、、房鶏頭などがある。万葉の時代には花の汁を「からあゐ」として染料に使っていたという。畑の隅に咲く真っ赤な鶏頭の向こうで、農夫が屈みながら農作業をしていた。鶏頭が秋を告げていた。

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鶏頭の赤に気後れしてゐたり


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桔梗

2010-08-29 | 俳句・秋・植物


桔梗(きちこう)やごんと鳴りたる寺の鐘

キキョウ科の多年草。山野の日当たりのよい所に自生。秋の七草の一つ。八~九月頃、分枝した茎の頂に青紫色の鐘形五裂の花をつける。園芸種には、白色・紫白色・二重咲きなどがある。桔梗の前に佇んでいると、入相の鐘がごーんと聞えてきた。万葉の昔から好まれてきた青紫の花が、一層美しく見えた。

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歩くこと何よりも好き山桔梗


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女郎花

2010-08-28 | 俳句・秋・植物


雨降らぬ理(ことわり)は何女郎花

オミナエシ科の多年草。秋の七草の一つ。八~十月頃、茎の上部に黄色い小花を傘状につける。「をみなへし」の「おみな」は若くて美しい女性をいう。昔の人もこの花に楚々とした美人をイメージしたのであろう。このところ晴れ続きで雨が降らない。一体これはどうしたのだろうか。女郎花に聞いてみたくなった。

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時折の風に佇み女郎花


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螇蚸(ばった)

2010-08-27 | 俳句・秋・動物

精霊飛蝗(しょうりょうばった)の雌

はたはたの跳んで草地に見失ふ

バッタ科に属するものの総称。「はたはた」ともいう。精霊飛蝗の雄は跳びながらキチキチと翅を鳴らすので、キチキチ飛蝗と呼ばれる。雌は八センチと大きいが、雄はその半分。殿様飛蝗は緑色ないし茶褐色。稲などの農作物を食べて被害を与える。精霊飛蝗がいたが、保護色で草と見分けがつかなかった。

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笹の葉と化してばったの動かざる


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