俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青葉

2013-05-31 | 俳句・夏・植物




仰ぎけり青葉の上の天守閣


若葉と同じだが、若葉よりも少し緑が濃くなった感じがする。

佐賀県の唐津へ行った。

唐津城を見上げると、城は青葉に囲まれていた。







天守閣に登ってみた。

薫風が心地よく吹いていて、眺めがよかった。

東側からは虹の松原が美しい弧を描いているのが見られた。







南側には渡ってきた木造の橋や街並みが眺められた。







西側には西の浜海水浴場や火力発電所が見えた。







北側からは、ここで宝くじを買うと当たるといわれている宝当神社の

ある高島が近くに見えた。






城郭の青葉の道を下りけり



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夏の夜

2013-05-30 | 俳句・夏・時候




船に乗る新嘉坡の夏の宵


昼間の暑さが去り、夜になると涼しくなる。

人々は涼をとって夏の夜を楽しむ。







シンガポールでの最後の夜は川から船に乗り、湾へと出た。







ホテルや商業ビルの灯りが点り、マーライオンもライトアップされ、昼

間とは全く違う景色となっていた。







マーライオンは遠くからでもはっきりとわかった。







ホテルもライトアップされ、格調高い趣と美しさを誇っていた。






夏の夜の川岸照らす屋台かな



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夕立

2013-05-29 | 俳句・夏・天文




乗船の足止めをせし夕立(ゆだち)かな


夏の午後、積乱雲の通過に伴い短時間に局地的に降る驟雨。

雷を伴うことが多い。







船に乗って街を眺めようと思っていたが、乗船時間の近くになって急

に空に暗雲が垂れ込め、雷が鳴り、激しい雨が降ってきた。







やむなく建物の中で夕立が通り過ぎるのを待っていた。







こちらではスコールと呼ぶのかもしれないが、日本人からするとまさ

しく夕立であった。

傘を持たない人が鞄を雨よけにして走って行った。







激しい雨はブーゲンビレアをも叩いていた。






日本人同士夕立を過ごしけり



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夏霞

2013-05-28 | 俳句・夏・天文




夏霞ビルの向うの山低く


単に「霞」といえば春の季語であるが、夏にたなびく霞をいう。







マリーナベイサンズの屋上に昇った。

見晴らしがよく、島、海に浮かぶ船、植物園、商業ビル群、団地のビ

ル群、遙かかなたの低い山などが見渡せる。







遠くには夏霞が立ち、島や船、山などが薄れて見えた。







新しい熱帯植物園は近未来の形をしていた。







湾を囲むように超高層のビルが立ち並んでいた。






超高層ビルに昇れば夏霞



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夏の夕

2013-05-27 | 俳句・夏・時候




夏夕べ自転車タクシー走らせて


暑い夏も夕方ともなれば涼しい風が吹き、いくらか凌ぎやすくなる。







シンガポールには自転車タクシーがあり、市内観光のために走らせ

ている。

日本人客ばかりで、20数台の自転車タクシーが一列に街の中を駆

け巡る。

自動車道路を車と一緒に走り、爽快で楽しい。







マンションの林立する地区からインド人街へと入る。

正にインド人ばかりで、インドに来たのかと錯覚する。







中国人の華僑が多く住む地区では、木造の建物が美しい。







車と一緒にオフィスビル街をも疾駆する。

やがてホテル街となり終点を迎える。

シンガポールでの夏夕べの楽しみ方の一つである。






南国の街を巡りぬ夏の暮



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