俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2020-12-31 | 俳句・冬・時候




何もなき畑の晴れて大晦日




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十二月の末日。







つまり、一年の終わりの日。







陰暦では十二月三十日、陽暦では十二月三十一日

をいう。







一年を振り返り、年を惜しむとともに、新しい年が

良い年になるよう祈る日でもある。







収穫が終わって土だけになった畑が晴れ渡った。

静かな大晦日であった。






大年の人をらぬ道歩きけり




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小晦日

2020-12-30 | 俳句・冬・時候




屋上に山を見てをり小晦日




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大晦日の前日をいう。







陽暦十二月三十日に当たる。







大晦日を前にして今年もあと一日になったか、といった

感慨をもよおす日である。







この日は、多くの人が正月用品の買い出しに、

スーパーや大型店舗に行くことが多い。







小晦日に、買い物の前に大型店舗の屋上か

ら山を眺めた。






山の端の入日眩しみ小晦日




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年の暮

2020-12-29 | 俳句・冬・時候




駅前の人出少なし年の暮




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一年の終り、十二月も押しつまった頃をいう。







この時期はデパートやスーパー、商店が歳末大売り

出しと称し、正月用品の準備のみならず、客の購買

意欲をあおっている。







本来なら、演劇や音楽会などの公演、各種イベントの

開催が多いはずである。







一方、経済的に恵まれない中小企業や個人経営者に

とっては、歳を越せるかどうかの瀬戸際でもある。







本来なら活気のある年の暮も、今年は非常事態に

より、駅前でさえ人出が少なかった。






夕富士の姿変はらず年の暮




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冬木

2020-12-28 | 俳句・冬・植物




金色の夕日のかかる冬木かな




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落葉樹、常緑樹を問わず冬の時節に耐えている一切

の木々を総称する。







どちらかというと葉のすっかり落ちた裸木をいうこと

が多い。







普通、一本か数本の木を指す。







「冬木影」「冬木道」「冬木宿」などとも使う。







冬木が立っていた。

その木に金色の夕日がかかっていた。






野に一本枝輝かせ大冬木




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枯菊

2020-12-27 | 俳句・冬・植物




枯菊を焚きて焔の色見たし




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寒さや霜で傷つき、やがて枯れてゆく菊をいう。







花が萎れて枯れてゆくが、いつまでも茎についてその

色を残している。







そおため、盛りの華やかさが偲ばれて、一層哀れで

ある。







枯れ切った菊は刈り取られて焚かれることが多い。







道端に枯菊があった。

その枯菊を焚いて焔の色を見てみたいと思った。






枯菊の前や部活の子ら走り




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