俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

木守柿

2015-11-30 | 俳句・冬・植物




空壕のありし辺りや木守柿



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柿の収穫も終り、葉も落ちつくした枝に一つだけ柿が残されてい

るものをいう。

来年もよく実るようにという願いが込められている。

川越城の空壕がかつてあったところが、埋め立てられて住宅地

になっていたりしている。

そういう地に木守柿がぽつんとあった。

青空のもと赤々と灯っていた。






古の道を歩きぬ木守柿



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冬日和

2015-11-29 | 俳句・冬・天文




蔵街の市民マラソン冬日和



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冬の穏やかに晴れた日をいう。

埼玉県の小江戸川越を歩いた。

日曜日の朝、蔵の街の通りは老若男女を問わず、マラソンランナ

ーで埋め尽くされた。

走るにはちょうど良い穏やかな冬日和であった。




本應寺


冬晴や尋(と)めて高山麋塒(びじ)の墓




川越熊野神社銭洗弁財天


銭洗ふ女ふたりや冬うらら






冬麗の五百羅漢を一つづつ



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枯蓮

2015-11-28 | 俳句・冬・植物




枯蓮の池に白雲浮かびをり



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冬になり枯れた蓮のこと。

蓮は夏の見事な姿とは一転し、冬は枯れて水中に没したりして見

るも哀れな姿になる。







池の中にひと塊の枯蓮があった。

池には枯蓮の影と白雲が映っていた。






蓮枯れて少し動きし亀の首



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枯蘆

2015-11-27 | 俳句・冬・植物




枯蘆の夕日色してきたりけり



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枯れた蘆のこと。

葉が枯れても茎を水中や湿地に残し、枯色の茎だけが林立する。

その景色は物寂しい。







池の縁に枯蘆がびっしりと残っていた。

日が傾くとともに、枯蘆は次第に夕日の色を帯びてきた。






枯蘆と吹かれて吾を失へり



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皇帝ダリア

2015-11-26 | 俳句・冬・植物




夕日まだ残りて皇帝ダリアかな



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キク科の多年草。

メキシコ~中米原産。

十一月中旬から十二月上旬にかけて、茎の枝分かれした先に大

きなピンクまたは紫の花をつける。

茎の高さは三~五メートルに達する。







季語にはなっていないが、最近公園などでよく見かけるようになっ

たので、詠んでみた。







皇帝ダリアは背が高いので、夕日が傾いても上の方はまだ日が

当たっていた。






見上げたる皇帝ダリア青空に



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