俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

胡麻

2013-09-30 | 俳句・秋・植物




女二人胡麻を何かと訊いてきぬ



ゴマ科の一年草。

九月頃、葉腋の室が四つないし八つある実が熟する。







実が熟すと縦にはじけて胡麻粒を飛ばす。







種子は白、黒、淡黄色など。

煎って料理に使用したり、搾って胡麻油を採る。

 





胡麻の写真を撮っていると、女子大生位の若い二人の女性がやっ

てきて、「これはなんですか。」と訊いてきた。

今の若いひとは胡麻が生っているのを見たことがないのだろうか。






胡麻生ると指を差したる女かな



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2013-09-29 | 俳句・秋・植物




粟の穂に雀は来ずや昼下り



イネ科の一年草。

五穀の一つ。







九月頃、茎の先に無数の小花が集まって大きな花穂となる。

花の後、黄色みを帯びた小さな実を結ぶ。

餅、団子、飴、酒の原料などに利用され、小鳥の餌にもなる。







稲穂に降りる雀が粟にはなぜか来なかった。

どうして来ないのだろうと思った。






浮世より隠れてもよし粟畑



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2013-09-28 | 俳句・秋・植物




稗は穂に昔話の爺ゐさう



イネ科の一年草。

中国原産。

古来より救荒作物として栽培された。







夏に開花し、九月頃実を結ぶ。

米と混ぜて炊いたり、団子、餅、味噌、醤油、酒の原料にもされる。







稗が太い穂を出していた。

稗の栽培は少なく珍しいため、これを見ていると日本昔話の爺が出

てきそうな気がした。






畑稗を風の鳴らしてゐたりけり



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唐辛子

2013-09-27 | 俳句・秋・植物




誰もゐぬ坪畑の唐辛子かな



ナス科の一年草。

熱帯アメリカ原産。







唐辛子は長短細太、赤、緑、黄、橙色など各種あり。

野菜用はピーマンと呼ばれる。







一坪ほどの唐辛子畑があった。

誰もいなかったが、唐辛子は真っ赤になっていた。






日の差せば赤もはらなり唐辛子



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2013-09-26 | 俳句・秋・植物




黍の穂や雲間より日の差しきたり



イネ科の一年草。

五穀の一つ。

茎の頂に総状の小穂をつけ、実は淡黄白色で粟よりも大粒。

栄養価が高く消化もよいので、昔から重要な食物であった。







黍が穂を垂れていた。

雲の切れ目から差してくる日に、黍は輝いていた。






足の向くまま来たりけり黍畑



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