俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夕桜

2021-03-31 | 俳句・春・植物




用水に沿うて歩けば夕桜




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夕方に眺める桜をいう。







夕桜といっても日の傾き具合により、桜の見え方が異なる。







傾き始めたときは桜はまだ明るい。







それが、日が沈む頃になると、夕日色に染まり夕桜らしく

なる。

だが、曇っていると白っぽくなる。







江戸時代に造られた野火止用水に沿って歩いて行くと、

満開の桜が夕桜となっていた。






雪洞の灯り初めたり夕桜




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朧月

2021-03-30 | 俳句・春・天文




買物の店を出づれば朧月




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朧に霞んだ春の月をいう。







空気中に水蒸気の量が多くなり、朧々とした感じになる。







そこにうすぼんやりとした月がかかるのが「朧月」である。







さらに川や山などの景色全体を含めると「朧月夜」となる。







店で買い物をして外に出ると、朧月が出ていた。

春ならではの景であった。






遠出して帰る車窓や朧月




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春疾風

2021-03-29 | 俳句・春・植物




土埃農夫襲ひし春疾風




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春の強風、突風、烈風をいう。







前線を伴った低気圧が日本海を通過するときに吹く

南寄りの暖かい風をいう。







関東地方に多く、春の乾燥した地面から埃を巻き上げる。







畑のある所ではつむじ風が起こり、土埃が舞い上がる。







春疾風が吹いていた。

畑の土埃が舞い上がり、農夫を襲った。






春疾風つり堀の旗千切れさう




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乙女椿

2021-03-28 | 俳句・春・植物




奥つ城の夕日の乙女椿かな




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ツバキ科の常緑高木。







春、八重の桃色または白色の花をつける。







江戸時代から続く「古典」といってよい品種の一つである。







乙女の名にふさわしく、中大輪ながら楚々とした風情の

花を咲かせる。







寺の墓所に乙女椿が咲いていた。

夕日に照らされたそれには、優しい美しさがあった。






川風の乙女椿や散策路




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スノーフレーク

2021-03-27 | 俳句・春・植物




スノーフレーク子のジョギングに親つきて




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ヒガンバナ科の多年生球根植物。







地中海沿岸地方原産。







春、花茎の先に白色の釣鐘形の花を五、六個つける。







別名「鈴蘭水仙」といい、幅広の細長い葉は水仙に似て、

花は大形の鈴蘭を思わせる。







道端にスノーフレークが咲いていた。

その前をジョギングをする少女と自転車に乗った父親が

走って行った。






雨ほつと降りきぬスノーフレークに




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