俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枝垂桜

2013-03-31 | 俳句・春・植物


一本の枝垂桜を遠目にす

江戸彼岸の園芸種で、枝が長く伸びて垂れるようになる桜。「糸桜」ともいう。白色または淡紅色の花で八重咲きもある。かなり大きな枝垂桜が満開となっていた。その神々しさに近づきがたく、遠くから眺めているのがふさわしかった。

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雨雫宿してしだれざくらかな


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片栗の花

2013-03-30 | 俳句・春・植物


片栗の花を濡らせり山の雨

ユリ科の多年草。山林の明るい斜面などに群生する。花径の先端に淡紫色の六弁花を下向きに開く。古名を「堅香子(かたかご)」といい、『万葉集』に詠われている。栃木県の三毳山(みかもやま)に片栗の花を見に行った。ここには昔から片栗が群生し、保護されている。生憎の小雨となったが、丁度見頃で、雨粒を宿した花にしっとりとした趣があった。

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かたかごに八十(やそ)をとめらのこゑ聞きぬ


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雪柳

2013-03-29 | 俳句・春・植物


望郷のショパンの曲や雪柳

バラ科の落葉低木。渓谷の岩の上などに自生。鑑賞用に植栽される。三~四月頃、小さな白い五弁花を密につける。その様が雪が積もったように見えるのでこの名がある。パリに移ってから望郷の思いで作ったと思われるショパンのマズルカやポロネーズを聴いていると、白い雪柳がよく合っていた。

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もう少し風欲しきとも雪柳


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菜の花

2013-03-28 | 俳句・春・植物


菜の花や遠眼差しに海見えて

アブラナ科の越年草の油菜の花。その種子から菜種油を採るので菜種ともいう。少し小高いところに菜の花が咲いていた。小雨が上がった曇であったのでそれほどの明るさはなかったが、春らしい花に出会えた嬉しさはあった。そこから遠くへ目をやると海が見られた。

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菜の花に傘を畳んでゐたりけり


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白木蓮

2013-03-27 | 俳句・春・植物


白木蓮脇にイタリアレストラン

モクレン科の落葉高木。三~四月頃、白色の大きな花を開く。花は肉質で香りがある。イタリアレストランの横に白木蓮がその名の通り真っ白に咲いていた。脇の階段を下りて見上げると、一層雄々しく美しく見えた。

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はくれんの下に園内バス待ちぬ


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