俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の灯

2020-09-19 | 俳句・秋・人事




秋の灯の点きて散策終はりけり




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秋の夜の灯火は春灯の華やかさと違い、静かな

思索へと誘ってくれる。







日暮にともり始めた家々の灯はどことなく懐かしく、

家路を急ぐ気持ちを誘う。







涼しさも増し、気持ちも爽やかになる秋の夜は、

静かに読書し、家族でゆっくりと話すことができる。







そのような人懐かしい雰囲気が秋の灯にはある。







二時間ほど散策しているうちに、辺りは暗くなってきた。

家々に秋の灯が点き始めたころ、散策も終りとなった。






毛筆の手紙に俳画秋灯




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秋興

2019-09-09 | 俳句・秋・人事




秋興や絵を描くための小椅子にて




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秋の興趣をさまざまに味わい楽しむことをいう。







行事ばかりでなく、広く催事や演舞、遊びを指す。







公園に行くと、セグウェイに乗ったり、絵を描いたり、花の

写真を撮ったりと、それぞれが秋の遊びを楽しんでいた。







春の季語に「春興」があるが、こちらは春らしい浮き浮き

した楽しい気持ちである。

これに対し「秋興」は、澄んだ空や紅葉のなかでの遊びを

楽しむ気分がある。







池の前で持参の小椅子に掛けて絵を描く人がいた。

正に秋を楽しんでいるようであった。






秋興のパークトレイン待ちにけり




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秋日傘

2019-08-16 | 俳句・秋・人事



水音の池を見てをり秋日傘




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日傘は夏の強い日差しを避けるためにもっぱら女性が

用いる傘をいうが、秋になってもまだ日差しが強いため

用いるのを「秋日傘」という。







最近では男性用の日傘もあり、女性に限らなくなっている。







水音のしている池があった。

その池を秋日傘の女性がじっと眺めていた。






畑道を語り合ひつつ秋日傘




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美術展覧会

2018-11-05 | 俳句・秋・人事




木洩れ日に並んで美術展覧会




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美術作品を一定の期間、一定の場所で公開展示することを

いう。







「二科展」「日展」「院展」などの一定の組織や団体が主催

する定期的展覧や常設展以外に美術館や博物館により

開催される特定の主題に基づく特別展示、いわゆるテーマ

展覧会なども含まれる。







「美術の秋」ともいわれる時期、澄み渡った空の下で展覧会

などが頻繁に催される。







上野の森ではフェルメール展が開かれている。

予め時間指定のチケットを買って行ったが、木洩れ日の下、

長蛇の列ができていて並ばざるを得なかった。






看板の裸体上野の美術展




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菊人形

2018-11-02 | 俳句・秋・人事




菊人形噴煙の山背(そびら)にし




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菊の花や葉を衣装に擬して作った人形のこと。

物語や歌舞伎の当たり狂言、世相、風俗などを写し出して、

見世物として興行する。







明治末期までは東京千駄木の団子坂が有名だったが、後に

両国国技館で大規模に催された。

現在は、各地の公園や寺社の境内、遊園地などで行われて

いる。







湯島天神の菊人形は、NHKの大河ドラマをテーマにして、

西郷隆盛、糸、大久保利通の三体が置かれていた。

その背後には桜島が細い噴煙を上げていた。






菊人形眼差しのやや虚ろにて




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