俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

馬鈴薯の花

2021-05-31 | 俳句・夏・植物




馬鈴薯の花やほまちの畑にて




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ナス科の多年草。







南米アンデス中南部山地原産。







五~六月頃、白または淡紫色の花をつける。

地下茎が分枝し、その先にデンプンが蓄えられて芋と

なる。







十六世紀にジャカルタから渡来したので「ジャガタラ芋」

と呼ばれ、それが「ジャガ芋」となった。







馬鈴薯の花が連なって咲いていた。

畑はそれほど広くなく、小遣い稼ぎ程度の畑ではないか

と思った。






じやがいもの花曇つても凛として




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竹の皮脱ぐ

2021-05-30 | 俳句・夏・植物




竹皮を脱ぐやかさりと音立てて




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筍は成長するにつれて、下方の節から順次皮を脱いで

ゆく。







真竹や孟宗竹の皮には黒い斑点があり、淡竹(はちく)

にはない。







竹の皮は葉鞘が変化したものである。







自然に脱落する頃に採取し、ものを包むのに用いる。







竹林に入ると、静かであった。

竹の皮がかさりと音を立てて落ちた。






竹の皮脱いで夕暮れとはなりぬ




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山法師の花

2021-05-29 | 俳句・夏・植物




裏道の煉瓦の家や山法師




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ミズキ科の落葉高木。







本州以西の山野に自生する。

庭木や街路樹として植栽もされる。







五~六月頃、枝先に花をつける。







白い四枚の花びらに見えるのは苞で、その真ん中に

小さい緑黄色の頭状花をつける。







裏道に入ったところに煉瓦模様の家があった。

庭に山法師が咲いていた。






山法師般若心経誦じよ




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柿若葉

2021-05-28 | 俳句・夏・植物




晴れし日の眩しきものや柿若葉




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柿のみずみずしい若葉をいう。







柿の葉ははじめは小さく丸く、やがてつやつやとした

萌黄色となって人目を引く。







いかにも若々しく明るくて力強い。







その明るさが人を元気にしてくれる。







晴れると青空に眩しく感じられるものがある。

それはつやつやとした柿若葉であった。






柿若葉ふたたび美濃を旅したし




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茨の花

2021-05-27 | 俳句・夏・植物




小流れに沿うて歩けり花茨




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バラ科の落葉低木の総称。







山野に自生する野茨のこと。







「いばら」の名の由来は、野に生える棘のある木の意。







五月頃、枝先に芳香のある白色五弁花を多数つける。

実は球形で、秋には赤く熟する。







小流れに沿って道があり、そこを歩いた。

小流れにかぶさるように野茨が咲いていた。






野茨や枝移りする鳥の声




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