俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青柚

2016-07-31 | 俳句・夏・植物




信号を待つ間の青柚濃かりけり



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柚子の実の、まだ熟さないで青いものをいう。

青さをめでて香味料にもされる。







ある家の塀の上に青柚が生っていた。

横断歩道の信号が青になるのを待って青柚を見ていたが、

どれも色が濃かった。






青柚擦り蕎麦を啜つてみたかりき



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青葡萄

2016-07-30 | 俳句・夏・植物




老夫婦縁に座りて青葡萄



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青々とした硬くて未熟な葡萄のことをいう。

房状の小さな実は次第に大きくなるが、夏の間は硬くて食用

にはならない。







その家の老夫婦が縁側に出て座っていた。

傍らの葡萄棚には青葡萄が沢山生っていた。






青葡萄時折日差しありにけり



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白南風

2016-07-29 | 俳句・夏・天文




白南風や自転車借りる親子ゐて



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梅雨の晴れ間、梅雨明け間近な頃、あるいは梅雨明け後の

南風をいう。







空は明るく輝き、風も盛夏の到来を感じさせる。







白雲の動きがゆっくりとしていて、また日差しも眩しい。







梅雨が明けてよく晴れ渡り、白南風が吹いてた。

そんな中、父親と幼い子が貸自転車を借りてサイクリングを

しようとしていた。






白南風の雲飛ばしたる池の上



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灸花

2016-07-28 | 俳句・夏・植物




畑道を漕ぐ自転車や灸花



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アカネ科の多年生蔓草。

草原、藪、生垣などに自生する。







七~九月頃、ラッパ形の小花を多数つける。

花は白色で内側が濃いえんじ色。

全体に臭気があり、「ヘクソカズラ」が正式な名称。







畑道を自転車で走っていると、生垣に灸花が沢山咲いてい

た。

名前に似合わず、結構可愛い花である。






雨雲の薄れてきたり灸花



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夏の山

2016-07-27 | 俳句・夏・地理




裾に川流れてゐたる青嶺かな


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夏の山は青々として生命力に満ち溢れている。

雪渓のある高山から木々の茂る里山まで幅広い。







青々とした夏山が向かい側に連なっていた。

その裾には水量を増した川が滔々と流れていた。






幾重にもかさなりて皆夏の山



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