俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の雲

2020-02-29 | 俳句・春・天文




飛ぶさまに見えてゆつくり春の雲




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春の雲というと、好天にふわりと浮いている綿雲を思う

ことが多い。







しかし、実際は空全体に白く刷いたような雲が現れること

も多い。







ぽっかりと浮かんだ春の雲が飛んでいるように見えた。

だが、そのスピードはゆっくりとしていた。






春雲の浮かぶ広場を歩きけり




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木瓜の花

2020-02-28 | 俳句・春・植物




バス停の近くの家の緋木瓜かな




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バラ科の落葉低木。

中国原産。

日本には江戸中期に渡来した。







春、葉に先立って濃紅、淡紅、絞り、白など鮮やかな

五弁花をつける。







一重と八重咲きがある。

秋に大きな実を結ぶ。







バス停に行く途中の家に緋木瓜が鮮やかに咲いていた。

本当に全くの真紅であった。






夕暮となりし散策木瓜の花




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春寒

2020-02-27 | 俳句・春・時候




料峭やジョギングコース道赤く




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立春後の寒さをいう。







「余寒」や「冴返る」と同じであるが。すでに春になった

気分が強いなかでの寒さである。







「料峭」は春風が肌に寒く感じられることをいう。







春寒・料峭ともに手紙の書き出しにも用いられる。







春になったのに風が強く、寒く感じられた。

公園のジョギングコースを走る人がいたが、その道は

他と区別されて赤かった。






春寒し枝移りする鳥のゐて




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春の川

2020-02-26 | 俳句・春・地理




鳥一羽浮かべて平ら春の川




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長い冬から解放された伸びやかに流れる川をいう。







雪解けの水が音を立ててなが流れるのもいかにも春らしい。







野川や町を流れる川は、どことなくのんびりとしている。







岸に膨らむ猫柳、芽柳などが川面に映えて、いよいよ春の

到来を告げる。







春の川に一羽の水鳥が浮いていた。

川はあくまで平らであった。






春の瀬に子供呼び合ふ声したり




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鞦韆

2020-02-25 | 俳句・春・人事




鞦韆の人を見下ろす高さなり




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中国の春を招来する行事がもとになっている季語。







ぶらんこはふらここ、鞦韆、半仙戯ともいう。

冬から解放された子供たちがぶらんこを漕ぐ躍動感は、

春らしい。







少女がぶらんこを思い切り立漕ぎしていた。

その高さは人を見下ろすほどであった。






ふらここを漕ぎて鴉に鳴かれけり



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