俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青瓢

2016-08-31 | 俳句・秋・植物




風通しよき棚の青瓢かな



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ウリ科の蔓性一年草。

棚などに絡み、初秋、瓢箪形の青い実を垂らす。







成熟した実の中身を取り出し、中空にして乾燥させ、酒や

飲料水の容器とした。

現在は磨いて賞玩用にしている。







風通しのよさそうな棚に青瓢が沢山垂れさがっていた。

いつ見ても不思議な形をしているものだと思った。






瓢箪を腰の信長想ひけり



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青蜜柑

2016-08-30 | 俳句・秋・植物




これからの風雨想へり青蜜柑



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濃い緑色でまだ未熟な蜜柑をいう。

晩秋には色づいてくる。







あるお宅の塀の上に青蜜柑が生っていた。

秋は長雨や台風があり、これからも青蜜柑は風雨に曝される

だろうと思った。






青蜜柑買い物袋提げて来て



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鉄道草

2016-08-29 | 俳句・秋・植物




放られし空地に長けて明治草



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キク科の越年草。

北アメリカ原産の帰化植物。

日本には明治初年頃渡来し、道端や荒地などに普通に見

られる。

正式名はヒメムカシヨモギ。







八~十月、茎頂の大形の円錐花序に淡い薄緑白色の小さ

な頭状花を密につける。

別名「御維新草」「明治草」と呼ばれる。







建売住宅の脇の空地が草の生えるままになっていた。

そこに鉄道草が丈高く生え、花を咲かせていた。






鉄道草陸の孤島といふがあり



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吾亦紅

2016-08-28 | 俳句・秋・植物




労ひの如き風あり吾亦紅



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バラ科の多年草。

山野の日当たりのよい所に自生する。







八~十一月、枝先に暗赤色で花弁のない無数の花を俵形に

つける。

漢方では「地楡」と呼ばれ、吐血、鼻出血、血痢、火傷などの

治療に用いられる。







高原には爽やかな風が吾亦紅の群生地に吹いていた。

その風は、日頃の務めをねぎらうかのように気持ちの良い

ものであった。






真つ向の山の青さや吾亦紅



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蜻蛉

2016-08-27 | 俳句・秋・動物




目で追ひてゐたれば止まる蜻蛉かな



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トンボ目に属する昆虫の総称。

大きな複眼の頭部と左右二組計四枚の網模様の翅のつく

長い胴、腹部を持つ。







河川や湖沼に生息する。

幼虫・成虫とも肉食で、蚊や蛾などの他の昆虫を捕食する。







身の回りを蜻蛉が飛んでいた。

目で追っていると、近くにぴたりと止まった。

そのままでいてくれと願った。






赤蜻蛉すぐ飛ぶ構へしてゐたり



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