俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏の月

2015-07-31 | 俳句・夏・天文




物音の絶えたるあとの夏の月



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



暑い夜の夏の月は涼しさを感じさせる。

周りの家々が寝静まったあと夏の月を見上げた。

すると、月の光が涼やかであった。






月涼し原稿一つ書き終へて



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅蜀葵

2015-07-30 | 俳句・夏・植物




細道を女ふたりや紅蜀葵



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



アオイ科の多年草。

北アメリカ原産。

日本には明治初期に渡来し、観賞用に栽培される。

七月頃、緋色の大きな五弁花を上向きまたは横向きに開く。

「紅葉葵」とも呼ばれる。

川沿いの細い道を日傘をさした女性がふたり話しながらやって

きた。

家の前の紅蜀葵がふたりを見ているようであった。






紅蜀葵木々を抜けたる風を受け



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鬼百合

2015-07-29 | 俳句・夏・植物




鬼百合や一本道を川沿ひに



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



ユリ科の多年草。

本州以南の各地に自生し、観賞用や食用に栽培される。

夏、茎の頂付近に橙色で内側に黒紫色の斑点のある花を数個下

向きにつける。







川沿いの一本道をかなりの距離を歩いてきたら、鬼百合が咲いて

いた。

緑ばかりの中、鬼百合の橙色が印象的であった。






鬼百合に深くなりたる空の蒼



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若竹

2015-07-28 | 俳句・夏・植物




若竹に朝日溢れてゐたりけり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



その年に生え出た竹で、「今年竹」ともいう。

筍が晩夏になると浅緑の葉を広げ、すっくと伸びて竹らしい姿と

なる。







歩いて行くと、武蔵野らしい風景の中に篁があった。

朝日を受けて、若竹が初々しい葉を輝かせていた。






湧水の池への径や今年竹



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金柑の花

2015-07-27 | 俳句・夏・植物




金柑の花やほどよき午後の風



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



ミカン科の常緑低木。

中国原産。

暖地で栽培される。







夏、枝先または葉腋に芳香のある白色五弁花を数個つける。







金柑の花が香りをのせて咲いていた。

夏の午後、涼しげな風が吹いて金柑の花を揺らした。






金柑の花のかをりの中にをり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする