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ザルツブルクの山々




名高きチョコレートケーキ、ザッハートルテを筆頭に、カイザーシュマレン(皇帝のナンセンス、グタグタの意。クレープ系のお菓子)、クラプフェン(本来は復活祭に食べるジャム入りドーナツ)、アプフェルシュトゥルーデル(オーストリアの皮の薄いアップルパイ)、クグロフ、すみれのソルベ...

オーストリアのお菓子は美味しい。
素朴なものから皇后エリーザベトの宮廷で好まれたようなものまで。

昨夜はザルツブルグの郷土菓子Salzburger Nockerln「ザルツブルグの山」をついに食べた。
オペレッタでも「愛のように甘く、口づけのように優しきお菓子」と謳われているスフレ...そりゃ本場で食べてみなくちゃいかんと、ずっと思いこがれていたのだ。




普通は、三つ四つくらいのスフレの山が連なっているものだが、夫と2人だし、シュニッツエル(わたしは朝からいけます! 揚げもの!)や、ステーキタルタルなどでお腹がいっぱいだったため、ひと山一人分のお山二つで焼いてもらった。

ソースはホイップした生クリームにフランボワーズのソースをざっくり合えたもの。

これがまあなんと美味しいの!!

スフレなので、注文を受けてから作る。ゆえに常にフレッシュで軽いお菓子だ。
砂糖と共に硬く泡立てた卵白に卵黄、牛乳、小麦粉をさっくり混ぜて形造り、表面にきつね色がつくまで焼き、仕上げに粉砂糖を振る…

雪の積もった北アルプスの名峰ガイスベルク、メンヒスベルク、ノンベルク山を表現しているのだとか。




こちらがその、雪の残る山である。

街を見下ろす丘の上に築城されたホーエンザルツブルグ城から眺めた。
この名城ホーエンザルツブルグ城は、皇帝派からカノッサの屈辱に対する報復があるのではと恐れた大司教(教皇派)が11世紀に築城を始め、17世紀までに現在の姿になった。
実際、不落していない城なのだそう。

ザルツブルグは山に抱かれた豊かな街。




おまけ...
これがなくてはのエインシュペナー、いわゆるウィンナーコーヒー。
わたしは一日中飲んでいる(生クリームは砂糖なしです)。
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