第359話  異性への配慮

2011年03月30日 05時25分29秒 | Weblog

主人は兄弟の次男、私は姉弟の長女という組み合わせ。
私が弟を見ながら男の子ってそうなんだ(前話・第358話参照)と学んでいるということは、
弟も私を見て、女ってこんな生き物なんだと現実を知ったであろうと思われる。

弟は月の満ち欠けを見るのがうまかった。
訳もなく私がイライラプンプンしていると「お前、今日は・・・」など見透かされる。
あ、バレたかと笑ってしまい、尖っていた気持ちが丸くなる。
そのせいなのだとわかってくれていることに女性は弱い。
精神状態だけでなく眠気や食欲、お肌にまで影響するのだから、
月の満ち欠けを制する者、気をよむ者は女性を制するのではないかと思う(笑)
ところが、主人は男兄弟で育った人。わからないのだ。
そのせいなのだと流せず、言葉通り受け止めて喧嘩に発展する。
女性に対して、優しさや穏やかさを求める幻想も男兄弟ならではないかと思う。
その点、風になびく姉の下着を目の当たりにしてきた弟は、
女性の激しさや大胆さを理解している。
主人には女性はこうあってほしいという理想像がある、あまり崩してはいけないのだと
実家の私より控え目に生きている(笑)

結婚してから男性がモテるのは、女性の現実を知ったうえで対応できるからではないかと思う。
女性の話はきいておけばいいのだとわかる。
ただきいているだけでも女性は包容力と解釈し、ほろっときてしまう。
男性がきく苦痛を忘却で防御しているのだから、
女性としては「今、私がなんていったかわかる?」とか「あの時のこと、覚えている?」
などとテストしない方がいい。
ここはきいているフリという彼の思いやりを大切にしたい。

両家顔合わせの帰り道、うちの両親がお義父様の何気ない一言に憤慨していたことを思い出す。
きっと主人の両親は嫁を迎え入れる立場しか経験していないので、
育て上げた娘を出す女親の気持ちがわからなかったと思われる。
これが手塩にかけた娘を出す側の親の気持ちなのだと私は父の怒りに愛情を感じた。
孫が生まれて、どちらかというと女方の両親の援助が大きくなるのは、
きっと嫁いだ娘の、子供であるからだと思う。

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第358話 弟の結婚

2011年03月29日 05時47分02秒 | Weblog

2月、弟が入籍しました。
お相手は4つ年上の女性で、5つ年上になる前に入籍をしたかったらしく、
先に入籍、落ち着いてから結婚式を挙げるそうです。(入籍日と結婚式は彼女の希望)
入籍の意思と同時に彼女の年齢を知ることとなり、こちらは寝耳に水。
あまりの驚きに第一声「おめでとう」と言えなかった私に弟が
「彼女の姉ちゃんは泣いて喜んだぞ」・・・って。
彼女の実家近くに新居を構え、彼女の実家でよく晩ご飯を御馳走になっているようです。
もう彼女ではありませんね。
妹は2人姉妹で、妹の実家で弟は大変可愛がられているようで・・・(何やら危険な香り)

息子をどんなに手塩にかけて育ててもこうなるのだと肝に銘じました。
いつか他人のもの!
弟がいて、男性の成長過程を見てきているので、
部活と称する外出がデートだったりすること、
いずれ外泊するようになること、
男同士で遊ぶ時間を彼女より優先する時期があること、
好きな女性でごろっと変わること等々、男子の習性を学びました。
息子が高校生になって外泊する(案外男同士のつきあいだったりする)と言い出した時、
すぐに女性を想定して「誰と?!」と詮索したい気持ちを抑えることができるかもしれません(笑)
男性にとっての「群れる」大切さを見て参りましたので、
主人に「たまには職場の方や友人とのおつきあい(飲み会)に行ってきてもいいよ」
と言えます。
これは弟のおかげかもしれません。

最後の最後に、嫁が一番、嫁を守る、を知りました。
私もお義母様からしたらどこぞの馬の骨だったことでしょう。
息子の嫁と対面した折、
かつては私もお義母様から大切な息子を奪った馬の骨であったことを思い出し、
なんとか理性を保ちたいものです(笑)

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第357話 三日月目

2011年03月27日 03時15分34秒 | 子育て・「おママごと」

まず、上着に左手を通す。
左肩に上着をひっかけて右手で袖を探すのだが、なかなかうまくつかめず回転する息子。
上着のそでをつかむのも一苦労なのが微笑ましい。
ようやくとらえた袖を左手でひっぱりながら、肩を折り曲げ、右手を通していく。
できた!
チャックをあげるのがまた果てしない作業で・・・
普段何気なく着ている上着だが、街ゆくサラリーマンを見ながら
あなたもできるようになったんだね・・・と感慨深い。

幼児の「頭隠して尻隠さず」行為もまた微笑ましい。
この時期の子供は自分が見えないと相手からも見えていないと思う、らしい。
息子がかくれんぼをしようという。
私と一緒に隠れて、パパを驚かそうという思惑らしい。
息子が選んだ場所はリビングのコーナー・・・ここ?
しゃがむと大丈夫だという。息子のワクワク顔を見ると、彼の想像上では
パパが「あれ?どこにいった?」と探すが、見つからない。
そこへさっそうと登場してパパに「どこにいたのかわからなかったぁ」と驚かれたい
ことが伺える。
息子の期待に反してパパはノリが悪い。
私たちが隠れている(つもりな)のに、「あれ? どこにいったのかな?」の心遣いもなく、
掃除に夢中。(探してくれない)
その間に息子の期待がピークに達し、自分から飛び出してしまう(笑)
私なら「わぁ、びっくりした! そんなところにいたの?!」
と一言をかけてやるところだが、パパはただもくもくと掃除。
無反応な父に対し、息子は隠れていた自分に大はしゃぎだ。

服を着ようとぐるぐるまわっている息子の、物陰に身を潜めて隠れている息子の、
浅はかさがたまらなく愛おしい。
何がそんなに面白いのか先ほどのかくれんぼでまだ笑っている。
息子の三日月目につられて、私も笑う。

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第356話 疲れた体に

2011年03月27日 01時52分51秒 | Weblog

主人への抗議文(前話)を書きましたら、その後、主人に発見され、
またもや内容削除となりました。
3時間程の掲載でしたが、ご拝読いただけた方もいるのではないでしょうか(笑)
題名だけの表示、誠に申し訳ございません。
主人の許可がおりましたら、隠しております本文をまた開示いたしますね。
検閲が厳しいので、今夜は全く異なる話題を・・・

「ウルトラマンすべる」で検索すると出てくるのだが、お正月ウルトラマンショーでの事故映像。
司会のお姉さんの「せーの」の合図の後、会場の子供たちが「ウルトラマ~ン」と呼び、
さっそうと出てくるはずであったウルトラマンがこけてしまうのであるが、
子供たちの夢を壊すまいとそのまま前転し(ごまかし)、
(必要以上に)決めポーズをやってみせるのだが、「痛かったんちゃう?」という会場の声が真実。
司会のお姉さんに「滑っちゃったね~大丈夫ですか?」と痛いところをつかれ、
頭をかくウルトラマン。という約30秒の映像にハマっている。

映画映像等で拝見するウルトラマンたちの格闘技の格好よさに惚れ惚れするが、
私は「ウルトラマンすべる」のこの人間臭さもたまらない。
我が家の愛しきヒーロー、ウルトラマン。お勧め映像である。

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第355話 ルームシェア

2011年03月21日 19時01分01秒 | Weblog
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第311話 ピンチヒッター・じぃじ

2011年03月03日 06時42分50秒 | 子育て・「おママごと」

「共働きは夫婦2人だけでやっていけるものではない」という結論に達した。
園と私をつなぐ人(園の降園時間から私が職場から帰ってくるまでの間の保護要員)、
病後から登園までをつなぐ人(たとえ見るからに元気であっても医師の治癒証明書を提示しなければ、
登園できない。人にうつさないというマナーを守るための要員)、
勤務中、予想不可能なお迎え要請に対応できる人(大事な会議がある。出張が入っているなど、ここぞという時に重なるお迎え代行要員)。
やはり、いついかなる時にも対応できる時間とそれなりに体力のある人、の助けが必要になってくる。
私は無職の父に助けを求めた。

「まだ帰れそうにないの。今日もお迎えいいかな?」
私の急な要請にいつも「よっしゃ」と快諾、父は車で1時間かけて我が町にやってくる。
育児休暇中、私にべったりだった息子は父に警戒モード。
遠路はるばる来たものの、泣くわ、嫌がられるわ。それでも、父はめげなかった。
「あぼぼぼ。あぼぼぼ」と謎の呪文を唱えながら息子にくらいついていく。
厳格だった父が・・・道化と化した。
私が帰宅すると、息子が1人。あれ?じぃじは? 見ると、隣の部屋で父は突っ伏し・・・寝てる。
「お父さん!」「あぁ、知らん間に寝てもうてたな」持久力がない父の育児は、きっと全身全霊がゆえ。
帰宅がずいぶん遅くなった。きっとお腹をすかせているに違いない。
ドアをあけると、じぃじとKの食事風景が。
「どうしたの?!」「Kがお腹すいた言うから、スーパーでさんま買うてきて焼いたってん」
お父さんが台所に立つなんて・・・台所の惨状から父がどんなに必死に焼いたのかがわかる。

最初の子で男の子だし、きっとお話できるのは遅いだろうな・・・と思っていたら、意外に早かった。
突然、息子が「でんしゃ」と言う。
びっくりして父に問うと、保育園の帰り道、線路脇に車を停めてずっと電車を見ていたという。
来る電車、電車にKは大喜び、そのたびに父は「電車」だと伝えていたらしい。
この寒空の下ずっと・・・相手にとことんつきあい、飽きることなく何度も何度も繰り返す。
私は父に「教育」を教わった気がした。
父の携帯に電話をすると、またKと2人で電車を見ているとのこと。
迎えに行くと、しゃがんで煙草を吸う父の横にヤンキー座りの息子が。
なんでもじぃじの真似をするようになって・・・全身全霊育児の末、父はKの親友になった。

娘は大きくなって父と疎遠になったけれど、母になるとまた父の元に帰っていく。
ピンチヒッター・じぃじ。悪戦苦闘の高齢男手育児。
資格はないけれど、孫への愛でなんでも乗り越える我が家のベビーシッターに心より感謝を込めて、
「お父さん、ありがとう」

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第354話 気分転換

2011年03月02日 06時27分52秒 | 子育て・「おママごと」

うぅ・・・寝ようと試みたが眠れず、もう一度パソコンを開く。
何かを抱えている時は目が覚めていけない。
先の2話もそうだが、私は今の気分と違う話を書くことが多い。
渦中にある気持ちのままに書くと、
深夜に書いたラブレターのように目も当てられなくなるので、
いつも少し寝かせてから書くようにしている。
かなしい時に明るい話を、辛い時こそ楽しい話を、そこに書くという行為の醍醐味を思う。

さてと、何を書こうか・・・

車内ではウルトラシリーズの主題歌を聞くことになるのだが、これが、いいのだ。
ウルトラ中毒の息子のためであったが、
曲がかかると歴代のウルトラ兄弟主題歌を口づさめる自身に驚く。
子供が歌う主題歌に時代を思う。
セブンの始まりの、あのセブン、セブン、セブンはどうやら一人一人違う人が歌っているらしく、
最後の「セブン」の声(尾崎紀世彦)に主人がしびれている。
主人はウルトラマンレオの歌がいいらしい。
私は今、ウルトラマンメビウスの主題歌にはまっている。
メッセージ性、耳馴染みのよさ、ヒーローものをあなどってはいけないと改めて。

それにしても・・・娘でなく息子を生んだことで趣味が変わった。
怪獣の名も覚えた。
ウルトラマンショーにもいく。
最初は、ウルトラ警備隊の衣装(ハンドメイド)を着たおじさんや、
握手会でウルトラマンメビウスに抱きついた女性を見てひいてしまった私だが、
今は抱きつきたくなる気持ちも・・・わからないでは・・・ない程度に。
映画「ウルトラ銀河伝説」もいい。
ストーリーもいいが、ウルトラマンゼロの敬語知らずの若さも、吐く台詞の青さも眩しい。
なんといっても、ゼロのおしりがいい。あの後ろ姿を絶賛する。
なんだか年下男にときめく年上女みたいで自身の老化が悲しいが、
せっかく男子を生んだのだから、この状況、とことん楽しんでやるぞと。

さて、問題。
こんなことを書く筆者の気持ちは?
自分の事でもわからなくなる時がある。書きだしと着地点が全く異なっている(笑)
もう、朝だ。

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第353話 なんというフリーダム

2011年03月02日 03時04分27秒 | 子育て・「おママごと」
一話書いたら、ノってきた。
寝た方がいいと思いながら、眠れないのが不眠症。もう一話。

スーパーに行ったら、幼児用のドリルが30%オフで売っているではないか!
こういう「お得」に私は弱い。
ドリルなんて・・・安くなきゃ買わないわ♪ と買う。
買ったドリルを前に、私立幼稚園お受験ママみたいでどきどきしちゃう♪
(お受験問題など知らないし、ごく普通のワークブックだけど、ここはノリで)

なになに、形の見分けと推理。
問題。なんの かおかな。 ・と・を、つなぎましょう。
左には動物の顔、右には全体像の絵。
「K、これかなって思うもの同士を線でつなげてね」
一問目、クワガタの顔とクワガタ全体像を結ぶ。
「そう、正解!」
二問目、バッタの顔とバッタの全体像を・・・え? こ、これはっ!
息子は一問目に結んだ線を踏まないよう、またがぬよう、バッタの全身に向かって遠回り。
そうか、線が重なってはいけないと!
となると、三問目、さらに道は険しい。
これまでひいた線を踏まないよう慎重に迂回しながら蝶の顔と蝶の体を結んでいく。
四問目、トンボの顔とトンボの体を結ぶ頃には・・・なんたるクネクネ。
点と点を結ぶのは最短の直線コースを辿るものだと思っていたが、
こんな線の引き方もあったのね・・・ママ、頭が固かったわ。
うちの子はお受験向きではないかもしれない(泣)
でも、この感性を大切にしてあげたい(笑)
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第352話 ダーリンは外国人

2011年03月02日 02時22分00秒 | 子育て・「おママごと」
丑三つ時に目覚めてしまう・・・
無理に寝ようとせず、せっかくだから書いてみようと思う。

息子がひらがなを覚えた。
私がひらがなを覚えたのはいつだろうか・・・
早いのではないか、こいつはすごいんじゃないかと親バカモードになる胸の高まりを
「この頃の親は自分の子が天才ではないかと勘違いする」という言葉を思い出し、
どうにかこうにか鎮める。
今回の場合、教えようとしたわけではなかった無欲の勝利であろう。

それにしても、日本語って難しいなと思う。
それまで象を「ぞお」と言っていた息子が、ひらがなを見て「ぞう」と発音しだす。
(「可哀そうなゾウ」と発音する笑い飯の漫才を思い出し、個人的にウケる)
息子が恐竜戦車(ウルトラシリーズに出てくる怪獣の名前)の絵を書き、
私に「きょうりゅうせんしゃ」と付記して欲しいと頼む。
書くと、「違う! うはいらない」と泣きだす。
「え、これだったら、きょりゅせんしゃだよ。おかしいよ」と言っても、
息子の中では「きょ~りゅ~せんしゃ」、ウの発音はないので、うはいらないということに。
は、も難しい。
「こんにちは」と書いて、「こんにちワ」と読むのだが、
(今、入力しても勝手に最後の「わ」を「は」に変換されるほどの定番だが)
息子はここにきて「こんにちハ」と読みだした。
「ん~、確かにね、確かに、これは、ハ、なんだけど、
最初に出てこないハはワと読むの。難しいよね・・・ママも難しいと思う」と
訳がわからない解説をしてしまう。
私、ひらがなを習う時、どう教えてもらったっけ・・・Oh、ニホンゴ、ムズカシイネぇ
気分は外国人。そして、私の愛しいダーリンも日本語の難しい壁にぶち当たっている様子。

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