第706話 卒園式

2014年03月30日 06時15分46秒 | 子育て・「おママごと」

卒園式が終了した。

卒園児入場。
ただ入場してきただけなのだが、入園から今日のこの日までの成長を思い、涙があふれる。

卒園証書授与。
ただ「はい」と返事をして園長先生より証書を受け取るだけなのだが、その背中に涙があふれる。

答辞。
ひとりひとり保育園で過ごした思い出を語っていくのだが、
お友達の成長と共に過ごせない別れを思い、クラス全員の顔、一言一言に涙があふれる。

卒園児退場。
ただ退場していくだけなのだが、バックミュージック「歩いていこう」に涙があふれる。

涙、涙の卒園式・・・が終了したものの共働きのため、
我々は月末31日まで登園せざるを得ず、明日で本当に卒園を迎える。

卒園式終了後から登園しないお友達、週末金曜日までのお友達、
それぞれのタイミングでひとりひとり卒園し、4月1日からはそれぞれの新天地(状況)で過ごす。
息子は兄弟もいないので小学校入学前より学童保育所で過ごすこととなる。(この入学前のフライングシステムが辛い)

3月31日までと4月1日から。
大人も子供も1日違いで環境がガラっと変わる瞬間を目前に控え、やはり歩いていくしかないのだと覚悟する。
(学童には給食がない・・・何よりも毎日のお弁当作りが辛い・笑)

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第705話 愛着

2014年03月27日 04時53分22秒 | 子育て・「おママごと」
入学準備用品を確認しながら給食袋、体育館シューズと久しぶりに見る単語が懐かしい。

鉛筆、色鉛筆、クレパス・・・こういうものは新調対象商品なのだが、迷ったのがお道具箱。
保育園のお道具箱が厚手でしっかりしており、使いやすいのだが、
小さな粘土クズがフタにも底にもついているという荒れ模様だ。
ピカピカの一年生の机の中にここまで年季の入ったお道具箱を入れるのは気がひける。

ミシンもなく、裁縫の苦手な私にできることは?・・・布張りリメイクを思いつく。
布を買い、手芸用のボンドを物色。
この時点で市販品を購入できる金額に達するのであるが、
自分の企画をまげるわけにもいかず、購入。
布の端を織り込むなどという繊細な技を施すことなく、切ったまま直張り。
きっとほつれてくるであろう箇所は必殺ボンド加工という横着さで乗り越え、完成。

もうすぐ小学生になる息子へ。
製作中、布がしっかりつくよう何度もなでた私の念入りお道具箱。
持つと布を張った分重く、厚い布ゆえほんのりあたたかい。
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第704話 そういう気分

2014年03月24日 05時38分13秒 | Weblog

探している時になかなか見つからないのが、欲しいもの。

終の棲家となる土地はいまだ良縁に恵まれず、
一度見て気になっていたダイニングテーブルとチェアは既に売り切れ・・・
消費税増税に焦ることなく、またパッと出るのを待つしかないと腹をくくる。

一生もの、ずっと使うものとなると慎重になるが、借家なら。
見学に行った時、窓から見た景色に胸高まり、新生活に期待を抱いた。
ここだ、と。

期間限定の気分転換とはいえ大胆な買い物をした。
思い切った分、春からの新しい暮らしを存分に楽しみたい。

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第703話 奇跡

2014年03月22日 21時00分03秒 | 子育て・「おママごと」

保育園から小学校へ。
うまく接続できるよう在園中に小学校体験訪問がある。
その時、2年生のお兄ちゃんから牛乳パックで作った植木鉢をもらったのだが、
息子がインフルエンザになり、私がインフルエンザになり・・・
ベランダに置いた花のことをすっかり忘れていた。

あ!
気づいた頃には緑だった葉は茶色く、パリパリになっいた。
あ~あ・・・
私と息子は絶望的な気持ちになり、枯れたものだと思っていた。

あれから1ヶ月後。
「なんか小さな花が咲いているぞ」とパパが言う。
息子と私は驚いて走って行った。
みると、枯れた葉の中からみずみずしい緑の葉が生え、
その中から1本、黄緑の色の茎がすっと伸び、先端には小さな花が。

どうして?!
きくと、パパがあれからも霧吹きで水をあげていたという。
小さなクワガタに霧吹きをかけてやるついでに枯れた葉にもかけ続けていたらしい。
枯れていなかった・・・今咲きかけの花がひとつ、蕾がみっつ。
あの時捨てていたら会えなかった花の色はピンク、だった。
「あきらめたらあかんな」息子の言葉にうなづく。

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第702話 サークル・オブ・ライフ

2014年03月16日 07時54分24秒 | 観る(映画・ドラマ・アニメ・舞台)鑑賞

「機は熟したり」
息子ももうすぐ小学生。
ついに、サークル・オブ・ライフ企画・「昔私が観たライオンキングを息子と共に観る」が叶う。

劇団四季の「ライオンキング」は、息子に魅せたかった作品。
パパが一日中ゴロゴロしているところ、雌ライオン(私)に狩りをさせるところなどは
ライオンそっくりなのだが、ムファサ(王)にあって我が家のパパにないもの、
それは、父から息子へ・・・語り継がねばならない教え。
息子はパパそっくり。「お前の中で生きている」ということをパパに代わって伝えたかった。

鑑賞後、息子の心に深く残ったようで「あと300回観たい」と言う。
企画の成功を喜び、叶えてあげることのできない経費に冷や汗をかく。
2日後「プンバァの体の真ん中に人が、ティモンの後ろには緑色の人がいた」ことを疑問に思う。
あれは、動物語の翻訳者(本役者)だと答えた。

親から子へ。
距離が近すぎて家ではうまく伝えられないことがある。
観客席から観るサバンナの世界を通して明日への活力を得る。
対峙するのでなく、同じ方向をみる親と子の時間もいいものだ。




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第701話 きっと、うまくいく

2014年03月11日 05時56分14秒 | 観る(映画・ドラマ・アニメ・舞台)鑑賞

「Aal izz Well」(うま~く いく~)
素敵な呪文に出会いました。

映画「きっと、うまくいく」、号泣しました。
といっても全体悲劇ではなく、悲しみを超える 笑い泣き、嬉し泣き。
流した涙に浄化され、気分すっきり、心も体も軽くなる。

アーミル・カーンという俳優出演の映画を観るのは初めてだったが、
登場と同時に、インドのトム・ハンクスだと余計なことを思い、最後までぬぐえなかった。
顔がそっくりというのではなく、役者として醸し出す器用さ?が(笑)

とてもいい映画なのだが、日本語吹き替えなく、残念。
息子にもしかるべきタイミングでみせたい映画であり、
親として忘れてはならないテーマも盛り込まれており、また忘れた頃に観なければと思っている。
(ネタバレしないように書くのは難しい)

今日は3.11。東日本大震災から3年・・・
何かそこに触れて書こうかと思ったが、直球で触れるのが苦手で・・・変化球で「きっと、うまくいく」

大丈夫、きっと、うまくいく。
そんな軽い言葉で片付けられないと言われるかもしれないが、重い言葉で片付く問題でもない。
時にランチョー導師の言葉に耳を傾け、目を開き、時には歌って踊って?
唱えて、生きていく言葉があってもいいのではないか とこの映画をお勧めする。

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第700話 ダイヤモンド

2014年03月09日 06時46分23秒 | 子育て・「おママごと」

EXILEの「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~」の前奏曲にのり、
走って登場。フラフープを魅せてくれた。
コブクロの「ダイヤモンド」をバックミュージックに繰り広げられる組み立て体操。
年長児の運動会見せ場の演目である。
秋に行われた記録ビデオを飽きもせず見ては、いまだ新鮮に目頭が熱くなる。

最初はみんなオムツによだれかけをしていた。
ヨチヨチ歩けるようになり、話せるようになり、顔つきも目まぐるしく変わり、
ふと気がつけば、みんなランドセルが背負えるほど大きくなった。
息子だけでなく、お友達の成長に「みんな、大きくなったなぁ」と感慨深い。

育児休暇中、母子密着型だっただけに初めて保育園に預けた時の不信感と喪失感。
信頼感に変わった今思い出すと、当時の不安感が可笑しい。
小1の壁を前に、給食があること、長時間保育の有り難さが身にしみ、
いつまでも保育園に留まりたいと迫りくる卒園におののいている。(笑)

考えてみれば、小学校の6年間を前に保育園に6年間も通った、というこの当たり前の事実に驚く。
思い出はキラキラ輝くダイヤモンド。
息子はひとりっ子であるだけにこの保育園での共同生活に心より感謝している。
コブクロの「ダイヤモンド」に涙が止まらない。我が家の卒園ソングだ。

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第699話 ハードルを越えるという挑戦

2014年03月07日 03時46分27秒 | 子育て・「おママごと」
息子がいつも掛け布団を蹴飛ばしてしまうので寝相の悪さを指摘すると、
「だって、かゆいもん」と言われ、ハッとする。
足をかく時に布団を蹴飛ばしてしまうのだ。
息子が乾燥した足を(ポリポリではなく)ザリザリかく音が苦手で、息子に代わって指の腹でさすってやる。
痒みがやわらぐのか寝ながら嬉しそうな顔をする息子を見ると不憫になる。

赤ちゃん時代の息子はあまり笑わず、いつも小難しい顔をしていた。
当時はなぜ笑ってくれないのだろうと思っていたが、
ずっと痒みと闘っていたからなのだと今ならわかる。

育児休暇中は重度のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーに悩み、
治してほしい一心で遠方でもいいと言われる病院を訪ねた。
どうしたら治るのかと焦る私に医師は
「アトピーは病気ではなく体質だからうまくつきあってください」と告げた。あれから5年・・・

今、小学校入学を前に(医師の指導のもと)家で卵の負荷実験を行っている。
少しずつ摂取して、様子を見るのだ。
卵は食べてはいけないと守り続けてきた掟を破るのだ。
卵焼きを一口、息子の口に入れる時の恐怖は期待以上で、お箸を持つ手が震えた。
今まで避けてきたものに向き合う気持ちのハードルがこんなにも高いとは・・・
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